雪苺娘は最高
年末が近づいてくるとやってくるニクいあんちくしょう。山崎製パンが生み出した至極のスイーツ。それが雪苺娘。
冬が来るたび何度口にしたことか。
とにかく美味しい。最高。最後の晩餐になにを食べたいかって雪苺娘を食べたい。だから冬にしか死ねない。
なにがいいのかを説明するのが難しい。すべてが得難い宝のように素晴らしい。
まず周りを包む、粉糖にまぶされた求肥。中にたっぷり入ったホイップクリーム。真ん中に坐すまるごと1個の苺。それらを支えるスポンジ。
このバランスが最高。黄金比。年々中のクリームが減っているけれど手に取ったときのずっしり感。幸福の重さとは雪苺娘の重さを指す。
雪苺娘を買うとレジの人によってつけられるものがフォークだったりスプーンだったりする。しかしどちらでも食べにくい。
雪苺娘は素手で食べるのが正解。強いていうならおしぼりをつけてほしい。最後に粉糖のついた手を拭くために。
最初にも拭くけど、その際はしっかり手の湿りを乾かす必要がある。なぜかというと手が湿っていると求肥がすぐ溶けて手につき悲惨なことになるから。手があったかすぎても求肥は溶ける。
ほどよく冷たくかわいた手でわしっ! と掴んでがぶっ! と食べるのがお作法です。小指で底面を支えると安定するよ。
求肥に包まれたホイップクリームの、なんとやわらかくとろけるような甘さよ。そうして食べ進むと現れるみずみずしくも甘酸っぱい苺。支えとなるスポンジも、それらすべてを支えているとはにわかに信じがたいほどふわふわとやさしい味わい。
これを幸福の味と表現せずしてなにが幸福なのか?
雪苺娘にはこの世の幸福のすべてが詰まっている。
そう、雪苺娘は最高。神が作り給うた奇跡。
今年も早く会いたい。
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