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2020年 個人的振り返り

この記事は、Money Forward Advent Calendar 2020🎄⛄️の20日目の記事です。

さまざまな職種のメンバーが今年を振り返ります!
19日目はPeople Forward本部 富田さんで「マネフォ人事の2020年振り返りと新組織スタート」でした。

本日20日目を担当するCTO 中出(なかで)です。
CTOであれば、マネーフォワードのエンジニアリングを総括して振り返るべきだとも思いますが、ここは思い切ってプライベート中心の振り返りにしてみたいと思います。
ひとりよがりですいません。誰からも期待されていないことはわかってます。どうか叩かないでください。

株をあげた

企業価値を向上させて自社の株価をあげるというのは上場企業の取締役としての重要なミッションです。
しかし今回はそういう話ではなく、とてもスケールの小さな話、家族からの株をあげたというお話しです。

私は家族から実力以上に期待される状態があまり好きではないので、期待値を意識的に低目にコントロールして生きてます。
もしかしたら家族からは意識してコントロールしているの?と驚かれるかも知れません。単純に実力通りの結果が今の状態でしょうと。
どちらが真実かを判断するのは時間がかかることなのでここでは追求しませんが、とにかく事実として家族からの期待値が低いのです。

そんな私ですが、2020年は大きく株をあげた(と思っている)事案が二つほどありました。

ペナン島旅行
私には二人の娘がいるのですが、次女が小学校6年生であり中学校受験を予定しております。(現時点で残り1ヶ月と少し)
そこで2019年の年末から2020年の年始にかけて、受験前の最後の家族旅行のつもりでマレーシアのペナン島に家族旅行に出かけることにしました。

当初、家族はペナン島旅行に反対でした。次女は当時5年生ながらも塾の冬季講習なるものがあり、冬休みが年末年始の数日しかなかったのです。その貴重な休みを全て使って海外旅行に出かけるべきなのか?行くならもっと移動時間がかからない別の場所が良いのでは?など、家族からはたくさんの意見がでました。
しかし私の熱意ある(?)説得に応じて、家族は渋々とペナン島旅行に出かけたのです。

逆風の中はじまったペナン島旅行も現地に着いたら風向きがすっかり変わりました。
世界遺産のジョージタウンやインスタ映えするストリートアート、美味しいローカルフードやラグジュアリーなホテルで楽しむプールやアフタヌーンティーなどの魅力にすっかり家族は大満足。
辛口と定評のある次女からもお褒めの言葉をいただきました。

こうしてペナン島旅行は歴代の家族旅行史の中でも最高級の評価を得て幕を閉じたのです。

当時はその直後にコロナの影響で海外旅行に行くことが大きく制限されるなど想像もしていませんでした。
現時点で次の海外旅行の目処もまったく立たない中、ギリギリのタイミングで実行した海外旅行は、そういった社会情勢も味方につけ、2020年中の私の株価を下支えしてくれました。

ディズニーシー
私の家族はディズニー(ディズニーランド or シー)が大好きです。
毎年5-6回は家族でディスニーに行っています。しかし2020年はなかなかディズニーに行くことが出来ませんでした。これは家族にとって大きなフラストレーションとなってました。
こういう外部環境の悪化に引きずられて私の株価も低迷していたのです。

しかし7月1日からディズニーが予約チケット制ではあるものの営業を再開させたのです。
久しぶりの明るいニュースに株価回復の兆しが見えていました。
ところが喜んだのも束の間、私はチケットを手に入れることが出来ずにもがき苦しんでいたのです。
家族からの舌打ち音が幻聴となり耳から離れない日々を送っていました。

結果が出せていなかった私は戦略を大きく変更して、入場確約チケット付きのディズニーオフィシャルホテルの空きを探し始めました。
この戦略変更が功をそうして、ついに念願のチケットを手に入れたのです。

ちなみに私の自宅からディズニーへは車で20分程度の距離です。本来はディズニーの近隣のオフィシャルホテルに宿泊する必要などまったくない環境に生きているのですが、コロナの影響でレジャー活動にまったくにお金を使わなくなっていた私は、ここぞとばかりに大型投資を意思決定したのです。

この行動に市場は反応しました。低迷していた株価は数日の間、ストップ高を更新し、辛口と定評のある次女からも「パパ、大好き!」のお言葉をいただいたのです。

当日もディズニーシーは入場制限のおかげで、ほぼ待ち時間なくアトラクションを楽しめる状態でした。
コロナの影響でホテルの宿泊費も平常時よりは安価であったため、大変にROIに優れた投資となり家族史に残るファインプレーとして扱われました。

新しい車を買った

2020年の最大の買い物は新しい車(トヨタのヤリス)を買ったことです。
2020年どころか住宅以外では人生最大の買い物になります。
私は東京の東側(千葉より)に住んでいるために、比較的車が便利に使える環境に生きています。
これまでも車は所有しているものの、車にはこだわりがないために、10年以上もトヨタのコンパクトカーであるヴィッツを妻と共用していました。

ここ数年は車検や定期点検でトヨタに行くたびに新しい車への買い替えを勧められていたのですが、不便を感じていなかった私は新しい車へ買い換える気持ちになりませんでした。
しかし2020年の2月に車の定期点検のための立ち寄ったトヨタでヤリスというヴィッツの後継車を勧められて、すっかり気に入った私はほぼ衝動的に車を買い換えることにしました。

買い替えの理由は車のサイズがほぼヴィッツと同等であること、その上でハイブリッドカーを選択できることでした。
前述したように私は車を妻と共用するため大きな車は選択肢に入りません。大きな車は運転に自信のない妻が嫌がるのです。10年前と比べてハイブリッドカーが当たり前となりクオリティーにも不安がなくなっていたために、次に車を買い換えるならハイブリッドカーと心に決めていましたが、おそらくハイブリッドカーは通常のガソリン車と比べると巨大なバッテリーやモーターなどの部品が多くなることから、これまで愛用していたヴィッツと同程度のサイズでは選択肢がありませんでした。
そういった理由もあって買い替えるきっかけがなかったのですが、ヤリスはそんな私たちのニーズにぴったりの車であり、ついに買い替えを決意したのです。

ちなみに新車のカラーはシアンメタリック×ブラックの2トーンカラーなのですが、青色の鯉のぼりを彷彿とさせるカラーリングであり、我が家では鯉のぼりカーと呼ばれて愛されています。

しかし今年は娘の受験もありコロナもあるので遠出に活用されたことは一度もなく、自慢の燃費性能を発揮することもなく、日常の買い物にのみ活用されています。

引きこもり生活

やはり今年最大の変化はリモートワークでした。
マネーフォワードではエンジニアはこれまでも週一回程度のリモートワークが認められていたので、やろうと思えば出来たのですが、どうしても自宅で集中して仕事できる自信がなくて、リモートワークをしたことがありませんでした。

家でも自分が普通に仕事できるのは新たな発見でしたし、今年多くの人が感じたように私もリモートワークのメリットを十分に感じたのですが、特別なことはなにもないためリモートワークそのものには触れません。

私にとって特別な体験は、リモートワークによって家族がずっと同じ場所で生活するという当たり前のようで当たり前ではなかった生活を過ごしたことでした。
東京で緊急事態宣言が出てから、辛口と定評のある次女の小学校が再開される6月1日まで、4人家族は毎日ずっと家の中で一緒にいる生活を送っていました。

妻だけが時々の買い物に外に出ていましたが、私と二人の娘は文字通り本当に一歩も家から出ない引きこもり生活をエンジョイしていたのです。
私がzoom越しでミーティングしている姿などがしばしば家族に目撃され、実は本当に仕事しているんだということが娘たちにも伝わりました。
娘たちよ、父は働いています。お酒を飲みに会社に行っているわけではなかったのです。

現在はそんな生活も終わり、私以外の家族は皆コロナ前と同様の生活となり、二人の娘は毎日学校に通っています。
いまでは家族がずっといっしょにいた日々が懐かしく感じます。
そのうち娘たちも家から出ていく日も来るでしょうから、こうした日々は二度と来ないんだろうなという寂しい気持ちにもなります。

英会話の勉強を始めた

多くの人がコロナ禍で新しい何かを始めたように私も英会話の勉強を始めました。
といってもオンライン英会話を続けているだけです。最初は通勤時間が削減された分でなにかをやろうと思ったことがきっかけで、結局毎日25分のレッスンが継続できています。

英会話が上手になる気配は一向にないのですが、上手になろうとする気持ちは芽生えてきていて、試行錯誤を始めています。2022年新卒入社からは英語での採用も始めているので、2021年中にはレベルアップを図りたいと考えています。

確定申告アプリの開発

今年のもっとも思い出深い出来事として確定申告アプリの開発に関わりました。
ここ数年はプロダクト作りに直接関わることはなかったのですが、あるいはどちらかというと開発の進捗を管理する側だったのですが、この時は確定申告アプリのPO(プロダクトオーナー)に開発の進捗を管理していただき、毎週進捗状況を報告さしあげ、発破をかけていただくという日々を送ってました。

e-Taxという国税庁が提供する国税電子申告・納税システムがあるのですが、それの連携機能の開発が担当でした。
e-Taxとの連携にはWindowsのDLL(Dynamic Link Library)という通常はWebアプリケーションエンジニアが触れることがない技術を使う必要がありました。
昨今のサービス開発はブラウザやスマホのUIが一般的であり、Windowsでの開発経験者が社内に私を含めごく少数しか存在していなかったのです。

マネーフォワード ベトナム社長の都築と協力して開発を行いました。
やりたいことはスマホにマイナンバーカードをかざすことで電子申告を完了させることであり、私がe-Taxとの連携部分を担当し、都築がマイナンバーカードの読み込み部分を担当したのですが、ベトナムにいる都築はマイナンバーカードが手元になく、コロナの影響で日本に戻ってマイナンバーカードを入手することも出来ません。
ですので彼が開発したプログラムを私がテスト・修正しつつe-Taxにログインしたり電子申告する部分を開発していました。
e-Taxのテスト環境は利用時間が制限されていて、私が本来時間を使いやすい夜間や週末は開発が出来ず、思ったように進捗が出せていませんでした。
結果、技術検証も検証後の開発も当初想定よりも期間がかかってしまい、毎週POにご心配をかけ、あるいは叱咤激励していただいていたのです。

おかげさまで現在は無事にやりたいことが実現出来て、そういう輝かしい日々は終わりました。
私と都築が開発した部分はまだリリースされていませんが、そのうちユーザーに使っていただけるようになると聞いています。

確定申告アプリの全体からすると小さな範囲ですが、久しぶりにサービス開発に直接貢献できて物作りの楽しみを思い出すことができました。

まとめ

ということで、2020年を振り返ってみました。
歳を重ねるごとに年々変化が少なくなってくるのですが、いろいろな変化があり、非日常に溢れた一年であり、あっという間に過ぎ去った一年でした。

2021年も変化を楽しめる一年にしていきたいと思います。

次回

アドベントカレンダー21日目は最近VPoC(Vice President of Culture)に就任した金井さんがマネーフォワードのカルチャーについて振り返ります。ご期待ください!



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