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ミッションとビジョンとバリュー。ベネッセとニチイ。

介護関連会社のMVVとは。
ミッションとビジョンとバリュー。英語で書くとmissin vision valueです。
ミッションとは「使命」なぜその組織が存在するのか。ビジョンとは「理想」の組織。バリューは組織の「価値観」です。

3つの視点で組織をマネジメントすることが重要です。また「ティール組織」という文献では属人でなく上記の観点でマネジメントすることが重要と説いています。

各介護関連会社でも上記の3つの観点をもとに言葉や表現を変えながら表して顧客などのステイクホルダーへの説明やサ-ビス設計や従業員マネジメントに活かしています。

さて有料老人ホ-ム数日本一のベネッセスタイルケアと訪問介護数日本一のニチイ学館を上記の観点から調べてみよう。

​ニチイグループ

①社是と経営方針が土台にあり②ビジョンと戦略があり〓ブランドステートメントがあります。
①「誠意・誇り・情熱は、ニチイ全社員の精神的支柱とする価値観を示しています。」誠意誇り情熱をキーワードに職員の規範に繋がっていく内容です。この3ワードを基本に人材育成登用評価などが紐づいているのでしょう。
②「社会の課題解決に向けた貢献と長期利益の安定成長を実現し、グローバルに貢献するエクセレントカンパニーを目指す」
このビジョン戦略をもとに、各事業の意義が繋がってきます。医療関連事業であれば「医療機関の安定経営に貢献する」さすが医療事務委託のリーディングカンパニーです。介護事業では「地域包括ケアの構築に貢献する」です。こちらも訪問介護事業数、日本一のプライドですね。教育事業では「グローバル人材の育成に貢献する」です。介護事業のグローバル化を教育事業から攻めていく戦略ですね。
〓「やさしさを、私たちの強さにしたい。」ここで改めて個人に向き合うキーワードが出てきました。個人に向けた経営方針があり、その後ビジョン戦略にて各部門ごとに定め、最後にブランドステートメントでまた個人に向けたメッセージで締めくくる。
医療事務委託、訪問介護でまさに業界をリードしてきたニチイ学館、そこからグローバル化に対するこだわりが伝わってきます。また、セラピードック事業に関しても、キャラクター犬をオーストラリア出身にするなど、オーストラリアに対する事業拡大も戦略に一つのようだ。(中国とオーストラリアに対してグローバル事業を推進する戦略がある)

MBOにより非上場し経営の自由度を得たニチイ学館。株主に左右されないチャレンジが進みますね。将来の医療介護業界の寡占化の中心となれるか。注目したい。

ベネッセグループ​

言わずと知れた、こどもチャレンジのベネッセ。ベネッセスタイルケアでは、有料老人ホーム数が日本一。アリア、グランダ、まどかなど、ブランドごとにコンセプトを持ち、ボンセジュールを買い取ったことも、記憶に新しい。
ベネッセホールディングスの①企業理念があり②行動指針があり〓ステークホルダーへの約束があります。そして、スタイルケアに関しては、④事業理念があり⑤行動宣言⑥行動基準に繋がります。

①bene=よく esse=生きる Benesse=よく生きる 「志をもって夢や理想の実現に向けて一歩一歩近づいていく、そのプロセスをも楽しむ生き方のこと」
②人を軸とし、グローバルに活躍する。企業人である前によき市民・よき社会人であるべきを自覚する。
①②を通し、職員一人ひとりの生き方(仕事以外も含め)に言及しており、グローバルという広い視野と、市民社会人という足元の視点に至るまで考えを巡らせていくことがわかる。③お客さまに、共に働く仲間たちに、取引先の皆さまに、地域社会に、株主の皆様に、5つのステークホルダーごとに約束を明示している。お客さま=すべてのすべての行動の原点はお客さまにあります。私たちは、お客さまの立場で考え抜き、お客さまの今と未来の課題解決に繋がる真の価値を創造し、期待に応え続けます。
そして事業ごとの理念に繋がる。④その方らしさに、深く寄り添う。です。個別性を重要性に触れ、5つのコアバリューを示しています。介護技術、生活プラン、アクティビティ、寄り添い、認知症ケアです。
そして⑤5つの行動宣言⑥10の行動基準が記されています。⑤5つの行動宣言のキーワードを抜き出すと、「お客様本位」「公明正大」「人の和と思いやり」「プロとしての自覚と誇り」「私たちの言動が会社の価値」⑥10の行動基準のキーワードは「お客様への思いを形に」「法令遵守・危機管理・情報管理・不正防止」など大企業ならではの、企業リスク防止文言も目立ちます。数年前のベネッセの情報流出ニュースは、世間を賑わしましたね。

ホールディングスの理念がより職員一人ひとりに向けた生き方に言及していることが特徴的で、事業目標でより具体的な行動に繋がっていきます。筆者も息子もこどもチャレンジを行っているが、小学校の学びの先取りや復習に完璧にマッチングしており、その親の愛がビジネスの根源になっているように感じる。スタイルケアでも、職員一人ひとりの生き方が素晴らしいモノになり、お客さまやそのご家族に満足をなっているかを注目したい。


大手2社からmvv使命と理想と価値観を学び福祉事業経営に活かしたい!!!


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