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「助けて」と言えること

こちらは2021年10月6日にブログに投稿したものです。


日本人が1番苦手なんじゃないかと思うこと。

「人に頼ること」

「助けて欲しいと声を出すこと」

その大事さと、図々しさの大事さに

気づいた話。






バスでの出来事


この間コロナのワクチンをうった。

ある程度想定はしていたけど、

見事な筋肉痛で腕が上がらなくなった。


その状態でどうしてもバスで

行かないといけない場所があり、

次男(約7キロ)と

荷物(仕事の荷物も込みで約2キロ)を

ベビーカー(約4キロ)に乗せてお出かけ。


バスに乗るときは

若い男性が無言でひょいっと

バスに乗せてくれて

すごく助かった。

イケメンすぎやろw


でも…

アホな私は降りる時を考えていなかった。

合計13キロを筋肉痛で上がらない腕で

どないすんねん。

と、乗ってから気づいた。


いざ目的地周辺のバス停について、

ベビーカーをおろそうとしたとき、

出口付近にいた学生さん2人に声をかけた。

「あの…降りるので…

手を貸してもらえませんか?」

心臓がバッキュバキュして、

間にすみませんをはさみまくった。

ちゃんと声が出ていたかも謎w


そんな小さな声は

彼らにちゃんと届いたみたいで、

2人で軽々と外に運んでくれた。


マジでこのまま終点まで行ってまうぐらいの

弱々メンタルやったから

彼らの背後に後光が見えた。

彼らを育ててくれたお母様ありがとう。

そのお母様を産んでくれたおばあ様ありがとう。

そのおばあ様を〜はもういいかw


「ベビーカーってこんなに重いんか!」と

ビックリしていたのが印象的やった。

君らも10数年前に乗ってたんだよ〜と

微笑ましく思いながら

ペコペコと赤べこ並みにお礼を言った。

アメリカやったら

彼らに5,000円ぐらいチップ渡してたわ。


長男の時から100回以上ベビーカーで

バスに乗ったけど、

助けて欲しいと口にしたのは初めて。


迷惑をかけてはいけないと

どこかで扉を閉め切っていた。

鍵もかけてコーキングもしてたかも。


バスであやしてくれるおばちゃんとかにも

すみません。すみません。

今すぐ泣き止ませますってなっていた。


勇気振り絞って、

扉をあけたらそこは結構優しい世界やった。


私がここまでバスにビビるようになった

お話はこちら↓






家庭内でのSOS


この話は他人への話だけじゃない。

家庭内でも同じ。

これできてない人結構多いと思う。


私の夫はめっちゃ忙しい人。

普通のサラリーマンで

残業が〜とかのレベルではない。


会社を3つ経営していて、予定は分刻み。

昼ごはんを食べる暇もないのが日常。

夜は1時に寝て、5時に起きる。


妻の私ですら、

この人のあげている仕事量を見たら、

本当は三つ子なんじゃないかと思っている。

今も現在進行形で疑っているw


そんなスーパーマンな夫に

「助けて」なんて言えるわけもなく、

私は産まれたばかりの長男と

せっせと殻に閉じこもった。


自営業なので、保育園が決まらず

息子をおんぶして

ユラユラしながら立ったまま仕事をしていた。

ミニマリストになりたてで、

家はいつもキッチリさせたかった。

その頑張りが仇となって、ギックリ腰に。


ここで初めて夫にヘルプを出した。


夫は、私がそこまで殻を作って閉じこもって

1人で頑張っていたことに気がついていなかった。

拍子抜けで私は大爆笑。

私の殻につかったカルシウムを返してくれ。


この「助けて」という言葉で生活が一変した。


夫は元々動き出したら早い人。

秒速で解決案が次々とでてきた。

食洗機の導入提案。

洗濯乾燥機の導入提案。

ルンバの導入提案。

ブラーバの導入提案。


長男をお風呂に入れて、

寝かしつけまでしてから

仕事に戻るというライフスタイルへの変更。

夕方は一切仕事は入れない。

会食も寝かしつけが終わってから参加。


夫が動いてくれたことで、

仕事関係の方も協力してくれた。

長男が保育園に入るための

申立書を実印まで押して書いてくれたりした。

そのおかげで1歳の4月に保育園に滑り込めた。


今じゃそんな夫も

私たちの周りでは

ちょっと有名なスーパーイクメン。

保育園の送り迎えはほとんどこなし、

息子たちをお風呂にも入れ、

寝かしつけをしてから

YouTubeの撮影や、打ち合わせ、会食。


東京でのYouTubeのコラボ撮影には

なんと長男を連れて行った。

コラボの条件に子連れを出したらしい。

快く引き受けてくださったYouTuberさん。

ありがとうございました。





夫は鈍感な生き物だと思った方がいい


うちの話は振り幅がデカすぎて、

参考にならないかもしれない。


けど、夫に助けて欲しいと言ったことがない人

多いんじゃないかな。

案外、子育てと家事の仕事量の多さと

ママさんの普段の頑張りに

気づいてないパパさんが多いんじゃないかな。


うちの夫は、私がヘルプを出すまで

普通にこなしていると思っていたらしい。

他の家庭も普通にこなしているし。と。


私だって何もしなかったわけじゃない。

態度でしめしたり、ため息ついてみたり、

疲れたーしんどーと

100億回ぐらい言ってみたりしていた。

全部全然伝わってなかったw


今はかなり家事分担もできているけど、

お互いできないことは

具体的に言い合うようにしている。

「もう出なあかんから

洗濯機の中出して、シーツ入れて洗っといて!」

「保育園の歯ブラシに

名前書いて袋の入れといて!」とか。


フワッとしか言わんと

フワッとしか伝わらん人やと気づいたから。

逆もしかりらしいけどw


そして友人と喋って気づいたことは、

大体のパパさんがそんな感じやってこと。

「助けて」と「具体的に」はほんま大事。





日本の文化と子育て


日本の子育ては

「他人に迷惑をかけないこと」が大前提。


バスでは蚊の鳴くような声でしか話せないし、

公共施設でも身を縮めながら行動する。

少しでも騒げば、舌打ちされたり、

最悪大声で怒鳴られることもある。


定期的にそんなツイートがバズってる。

私も大声で怒鳴られたこともある。

舌打ちは日常的。


そんな国で子育てしてたら

子どもたちにも人に頼ることは教えないし、

教えられないから頼ることを知らずに育つ。


他のご家庭もそうしてるんやから、

うちも頑張ってそうしなきゃって。

そして、それが集合体になって

日本の美だと賞賛されたりもしている。


それは本当に良いことなんやろうか?

そのしわ寄せを受けている人おらん?

日本のママさんとか

みんなおそろしく殻に閉じこもってない?

カルシウム不足で子どもにカリカリなってない?





最後に


私は影響力もないし、

政治家でもないから国を変えたりはできない。


だからせめて、私の息子たちには

「できないことは助けてと言いなさい」

「上手に人を頼りなさい」

「人に頼ることは迷惑ではない」

「助けてもらったら、

次はその分誰かを助けなさい」

と繰り返し教えている。


意味はいつかわかればいいかな。





おわり。






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