母、運転免許証を返納する
こんにちわ。太助です。
わたくしの母は骨粗しょう症のため骨が折れやすく、3年ほど前に、犬の散歩中に転びまして、手首の完全骨折と大腿骨転子部の骨折をやらかしました。
長時間の大手術と、半年以上に及ぶ入院リハビリが終わり、手首と太ももに金具を入れて自宅に戻ってきました。
そんな母は「治ったら、また自動車の運転ができる」と信じていたようですが、最近になって、やっと、自力で立つことも不安定な状態であることに納得し、母は、自ら運転免許証の返納を決意しました。
運転免許証を返納すると、希望者には運転経歴証明書というものを発行してくださるとのことです。
運転経歴証明書は、免許証とほぼ同じ内容が記載されていて、どんな免許を持っていたか振り返ることができます、
そしてまた、運転経歴証明書を持っていると、タクシー代が割引になったり、一部の飲食店で食事が割引になったりするので、貰っておいて損はないと思います。(市長損自治体によって内容は異なると思います)
こういう企業サービスって、どんどんやったらいいのに。
そうしたら、多くのご高齢の方々が、さらに積極的に免許の返納をすると思うし、起こるべきではないはずの事故も起こらないし、企業側も好印象に思ってもらえて、集客にもつながると思うんだよなぁ。
わたくしの住む市では、役所で簡単な手続きをするだけで、運転経歴証明書を発行するための手数料を助成してもらうことができる、とのことでした。
ここしばらくは、母が外に出ていないこともあり、気分転換にもなるだろうと、母を車イスに乗せて役所と免許更新センターへ行ってきました。
役所では、指定の用紙に名前を書いて、免許証のコピーを取ってもらうだけで手続きは終わり、その場ですぐに手数料助成の書類を発行してくださいました。
次に向かったのは、免許更新センターがある最寄りの警察署です。
役所のご担当者からアドバイスを頂いたとおりに、午前中に免許更新センターへ行ったので、お客さん(更新やら相談やらをする人)はほどんどおらず、わずかな時間で順番がまわってきました。
免許更新センターでの返納の手続きも、役所と同じく非常に簡単で、名前を書いて、顔写真を撮影して、あとは運転経歴証明書が出来上がるのを待つだけでした。
さてさて、運転経歴証明書って、どんなものなのかな?
母と一緒に、もらった経歴証明書を見ました。
内容は、運転免許証とほとんど変わらず、顔写真が差し変わった程度です。
ところがそこで、衝撃の事実が発覚したのですよ。
この人、いつの間にか、大型自動二輪の免許を持ってる・・・(汗)
私が驚いても、母はキョトンとした顔です。
母いわく、若い頃に、兄さまに特訓をしてもらい、バイクの免許を取得したとか。
若い頃?
昭和35年のようです。運転経歴証明書にしっかりと記載されておりました。
そんな頃に、まさか、ハーレーとかに乗ってブイブイいわせてたんじゃぁ、あるめーなっ!!!
今となっては、転んだ時に歯をほとんど失って、すきっ歯なのに、いつも口を開けてニカッと笑っている。
ま、それを見るだけで、こっちも笑ってしまうんですけどね。
そんな明かるい母なら、若き日に、大型免許をもつほどアクティブだったのも、納得できる気がする。
でも、油断してたわぁ。さすがに、びっくりしましたからねぇ。
母について、わたくしが知らないことは、まだまだあるのかもしれませんねぇ。
あとで調べてみると、どうやら時の流れと共に、法律が変わって、付帯免許として表記が変わっていったようで、もともと「自動二輪」の免許を持っていたご高齢の方には、今になって「大型自動二輪」が付帯されていることが、よくあるようです。
そういうことだったのですね。
納得。
あ、また、してやったりみたいにニヤッと笑っている。