焦りは禁物

皆さんこんばんは。
このnoteを読むことを選んで頂き、ありがとうございます。
早速ですが、あなたに1つお聞きしたいことがあります。


「あなたは今焦っていますか?」


もしかしたら誰かとの待ち合わせの時間に間に合うように、電車の中にいるかもしれない。
大量のタスクに追われている最中かもしれない。
キャリアに悩み、とにかく何かを成し遂げないといけないと思っているのかもしれない。

そんな焦っているあなたに、この「焦りは禁物であること」が腑に落ち始めた自分から、お伝えできることをお伝えしたいと思っています。


自分は最近までずっと焦っていました。
20代後半になり、周りは結婚し始め、中には妊娠中でお腹に赤ちゃんがいる。子供がいる。起業をして成功している。そんな人たちを見て、自分はダメだと焦る日々が続いていました。

そんな焦りを埋めようと、何かを得ようと人に会いに行ったり、セミナーに参加してみたり、色んなことに手を出して。今の自分を自分なりに変えようとしました。
一時的に埋まることがあっても、すぐに焦る。そんな負の循環が続いていました。

そんな中で、東京で開かれたとあるワークショップに参加しました。
茶道と瞑想を掛け合わせたワークショップです。
そのワークショップでは、
・"今ここ"に焦点を当てること
・自分の五感に集中してみること
・感じたことはまとめなくてもいいから、話してみること
を大切にしてほしいと伝えて下さいました。

お線香の匂いがフワッとする雰囲気の中で、
時々冷蔵庫のボーッという音が鳴り、
会場の横の道路を猛スピードでブォーンを走るバイクのエンジン音を聞きながら、
正座をして、目の前にある茶碗に少しのお茶の粉を入れ、
お茶の苦味を嗅覚で感じ、
柄杓を用いて、お湯を茶碗の半分くらいまで流し込み、
お茶を飲んだ時に、お茶の温度を食道でじんわり感じる。

そんな体験をしました。
おそらくですが、上の「お線香〜感じる。」の部分は、焦っていると感じないと思います。
「お茶の粉に、お湯を淹れて飲んだ。」という簡単な表現で終わってしまう可能性もあります。
つまり焦っていると、自分のやっていることを全く味わえないまま終わることになるということです。

何かを色々やるのではなく、
今までやってきたことや今やっていることをもっと味わってみる。

表面上だけ理解する癖がついてしまうと、「こんな感じやなぁ」で終わってしまうため、おそらく15%の理解になるでしょう。
ご飯もよく噛んで食べないと、本当の味は分かりません。

僕自身このワークショップに参加して、ご飯をよく噛んで食べるようになりました。
未来に焦りを感じたり、過去の雑念でご飯を味わうことは今までの人生でないことに気付かされました。ご飯は"ただお腹を満たすもの"という考え方だったから。
ただご飯をよく噛んで食べることで、目の前のご飯があることへの感謝も芽生えました。未来の焦りなどもなく、"目の前の食"に向き合うことができるようになりました。


この"目の前の食"に向き合うことの大事さに気づいて、食を他のものに変えればいいんじゃないかと考え始めるようになりました。
・他の人に頼まれたものではなく、自分が本当にやりたいこと
・自分の目の前にある世界
・今いる空間で目につくものに感じる感情
など、味わおうと思えばいくらでも味わうことができます。

今何かに焦っている人がいるのなら、行動の速さよりも行動の深さに注目してほしいなと思います。
早く走ると取りこぼしてしまうものでも、ゆっくり味わいながら進んでいくことで、新しい気づきや発見があるはずです。
そうすると、自分に"あるもの"に意識が向きます。
今住んでいる家があること、周りに仲間がいること、暖かい布団で眠れること、暖かいシャワーを浴びれること、健康的な体があること、自分の話を聞いてくれる人がいることetc.
他にもありますが、いろんなものが五感を通じてあることに気付かされて、豊かになりました。


結論言いたかったこととしては、
「焦りは禁物。焦って色々やろうとせずに、まずは目の前のことを味わってみよう。」ということです。

誰かと比較して、自分にはないと思った瞬間に焦りは生まれていきます。
そうすると自分の目の前のことに集中しにくい状態が続き、余計に焦ってしまいます。
あなたが比較している方も、あなたのSNSの投稿を見て同じことを思っているかもしれません。
焦らず、自分の目の前のことを見落とさず、味わってみて下さい。

このnoteを書いている内に、焦りもなくただ幸せを感じています。
散文にはなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
あなたが1つ1つを味わい噛み締めながら、人生が良くなることを願って。



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