【自分語り】仕事で大切にしている価値観

図らずも久々の投稿になってしまいました。

近況をご報告すると、入社以来入っていたPJTを抜け、一旦落ち着きつつあるところに新規の長期PJTが入ったところです。

昨年転職して以来様々な経験をさせてもらっている中で改めて色々仕事に対するスタンスの違いなど考えさせられることがありました。

私は割りとポリシーを持って仕事するタイプでして、クライアントからお金をいただく支援側の人間として、また、自分自身が仕事を通して成長していくために、大切にしている考え方がいくつかあります。

最近、職場の上司・先輩・同僚や、友人と話す中で明確になってきたので、自分自身の整理のためにも明文化しておこうと思います。

このnoteを見てほしい人、伝えたいこと

このnoteは主目的は「自分自身の中での価値観の整理」なのですが、同時に主に若手~中堅と呼ばれる社会人の方々、及び、自分の仕事に対する価値観について疑問を持っている方に向けて書いています。

また、このnoteでお伝えするのは、
・人生における仕事に対しての向き合い方
・クライアントワークに対しての考え方
の二点です。

私自身、社会人3年目くらいまで
「どこまでクライアントの言う事を聞けばいいんだろうか」
「どこまで主張すべきなんだろうか」
「終わりがないくらい仕事があるけど、果たしてどこまで働けばいいんだろうか」
をすごく悩んでいました。

今思えばすごく無駄な仕事もやったし、いいように使われたり、社内外の人にしてやられたこともあります。

そういった苦い経験から自分なりに抽象化して、自分なりに納得し消化して、「判断基準」「価値観」まで昇華したものをお伝えしたいと思います。
すべて自分が真っ当できているかわかりませんが、大切にしている価値観です。

私自身の価値観が正しいとも普遍的だとも思っていません。
それにどちらかというと時代遅れ、時世的には嫌われる価値観だと思います。

ただ、今こういう仕事観を私自身上の世代から聞くことも少なくなってますし、きな臭い成功譚やメソッドなど汎用性・普遍性があるのかわからないものが出回りやすい時代の中で、「こういう職業人生を歩んできた人間が、こういう仕事観を持っている」という、one fo themではあるが一定の解を示すことは参考程度にはなるかなと思い、書いています。

価値観のベースになっているもの

尚、私のこれらの仕事観は以下の影響を多分に受けています。
それらの経験の中で試行錯誤して、自分の中での軸として確立したものです。

●原体験
・学生時代のベンチャーでの事業立ち上げと黒字化
 ー事業立ち上げメンバーとしてアサイン
 ー事業グロースフェーズで常駐社員が抜け、ほぼ一人で営業し事業の黒字化を担い、実現

・リサーチ会社でのコンサル営業での経験
 ー1年目~3年目までの上司だった人の「クライアントファースト」主義
 ー当時のクライアントとの折衝経験
 ー当時のクライアントとのプロジェクト運営経験
  ∟クライアントの事業の勝ち筋をともに見つけたとき
  ∟クライアントの新規事業機会をともに見つけ、コンセプト作成したとき
  ∟戦コン出身のクライアントとのプロジェクト運営経験
 ー比較的多い仕事量(最大32案件 同時並行で進行+企画提案、1時間にTOメールが60件など)
 ー担当交代期の2時寝→5時起きの数ヶ月
 

●本、アニメ

最近読んで自分の価値観に近いものも含めています。

『ブラックジャック』

『プロフェッショナル経営参謀』

『自省録』

『苦しかったときの話をしようか』


●クライアントワークにおける価値観

①クライアントとエージェント(請負人)に主従関係はない、平等である

私はクライアントとエージェントに主従関係はないと思っています。

これは私が学生のころに事業立ち上げに参画していたときのクライアントである社長が食事の席で仰ってくださった言葉、
「年上も年下も立場も関係ない、ビジネスにおいては平等やから」
という言葉に最も影響されています。

当時私は22歳の大学生、その社長さんは50代で、その都市で最も盛況だろう日系チェーンの社長。世間的には天地ほど立場に差があるにも関わらずそのように言ってくださったことを大変嬉しく思っています。

②クライアントのその場の要望を叶えることではなく、クライアントの野望を叶えることが至上命題

③クライアントファーストではなく、クライアントインタレストファースト(顧客利益第一主義)である

④摩擦を恐れない、耳の痛いことほど言うべき(予定調和を肯定するために相談される場合もあるが、気づいている事実や仮説は共有すべき)

私が携わっている問題解決ビジネスにおいてクライアントの要望を聞き鵜呑みにすることは、簡単です。ただ、それであれば高いフィーを払って、支援を求める必要はないと思っています。

調査であればオーダー通りにやってくれて安い会社はいくらでもあるし、広告やWebサイト、SNS施策も広告代理店のような中間マージンが多く発生するビジネスモデルのところに頼まず、分散させてでも制作会社やソリューション特化のマーケティング会社に頼んだほうがいい。

我々に期待しているのは、濃淡はあるにしても、
Something New(なんか新しいもの)だと思います。

であれば、クライアントの要望を鵜呑みにせず、
「なぜそれをやりたいと思うのか」
「なぜその手段なのか」
「最終的にどうなりたいのか(Winning aspirationはなにか?)」
「最終的にありたき姿に照らし合わせて、本当に今設けている論点、出している要望は適切なのか」
を精査することが最低限我々が提供すべき価値なのでは?と思っています。

そうしてクライアントの問題を解決する過程の中で、
クライアントと衝突する、摩擦が起きることもあるでしょう。
特に私の周りは摩擦を恐れる人が多いのですが、私はむしろ「摩擦は起きるべき」だと思ってます。

みんなが納得する結論から導き出された勝ち筋なんて誰かがとっくにやっているだろうことは、少し考えればわかることです。

ただ、摩擦が起きてばかりでは前に進まないので、大きな摩擦が生まれないように、初期の段階で摩擦が起きそうな事項をジャブ打っておいて、「小さな摩擦」を数多く起こしていきながら止揚させていき、事を実現させることが必要と思っています。

これは完全に経験則ですが、クライアントがツッコミ側として時間と回数議論したことについて、全く違う人に突っ込まれるとそのツッコミ側にいたクライアントはなぜかこちらの味方をしてくれることがあります。

⑤プロフェッショナルとしてクライアントにとって価値があるものに時間を割くべき

コンサルの方がよく仰ってますが、クライアントワークをしていて、かつ、知的生産をしているすべての人は、「高いフィーをもらっているのはなぜか?」を考えるべきだと思っています。

社内での調整業務、無駄に長い定例MTG資料などはクライアントにとって価値があるといえる(=クライアントに「これで〇〇万円取ってます」といえるのか」のか考え、業務リソースの配分を考えるべきだと思います。

⑥期待に添えないことは断る

期待値をそもそも上げすぎないことが前提ですが、
期待に添えないことは断りましょう。

クライアントから仕事を頼まれたりするとうれしくなったりして安請け合いするケースがありますが、後々お互いが不幸になります。

我々は成果に対してお金を頂いているのですから、成果が十二分に出せないものには手を出さないでおきましょう。

●仕事自体に対する価値観

①自分の代わりはいくらでもいる。が、代わられてしまったら自分の価値が目減りする

 ある程度大きい企業に勤めている、かつ、PJT型の仕事の場合、ぶっちゃけ代わりはいくらでもいます。

なので、本当にしんどいときは休みましょう。
「これは駄目かもしれない」と思ったら絶対に休む。
そしてそのときはなるべく早めに連絡して代わりの人をアサインしてもらいましょう(あ、これやばいかもしれない・・・と最初に思った3秒後には連絡しましょう)。

ただ、そのときに覚えておきたいのは、
「代わられてしまったら、価値が目減りする可能性がある」ことです。

1回ならまだしも何回も大事な場面で途中離脱するやつは信用ができないと思われてしまいます。

②仕事は取りに行くもの、創造するもの

 ①で言及したように本当にしんどいときは休むべきですが、代わられてしまったら自分の価値は目減りするので、
代わられてしまうときに自分自身の価値が目減りすることを見越して、
目の前の仕事には全力を注ぎましょう。

ただ、PJT型の仕事の場合は他の人が助けてくれたりするケースが多く、「振られた仕事しかやらない」というマインドになってしまう危険性があります(自分自身そうでした)。
確かに振られた仕事だけやっていても成長は多少するのですが、「振られる仕事」は下記2つの性質があるので、自分の成長の加速度をコントロールできない=思うように成長できない可能性があります。

・振られる仕事のレベルは上司の自分に対するキャパシティーの認識を大きく超えることはない
・大きいPJTになればなるほど、若手層に振られる仕事のレベルは低くなる(優秀な人をアサインするだけの金銭的な余力があるので、優秀な人に難易度の高いワークは行きやすい)

なので、成長の加速度を上げたいと思う場合には、「自分から仕事を取りに行くこと」が必要です。PJT型の仕事であればアサインされたPJTの中で組まれたWBSを読んで、「〇〇のタスクやらせてください」など取りに行くべきです。

③ラストマンシップを持つ

自分がこのPJTの最終責任者、最後の一人(ラストマン)だと思って案件には対処しましょう。
仮に自分が説明する内容でない資料であっても絶対に目を通しておいて、理解しておく。そうすると自然と視野が広がり、新しい仕事を取りにいけたり、上司と議論しているうちに難易度の高い仕事を任せてもらえたりします。

トラブル案件も上司に対応を丸投げするのはNGです。トラブル案件は最も人を成長させます。
トラブルが起きたときに自分なりにトラブル収束後の状態から逆算して、どんな対処をしていけばよいか、そもそもの原因はなにかの仮説を立てて、上司に相談して、なるべく自分で対処する。クライアントに即座にトラブル報告、謝罪、自分が経緯報告など諸々実行してみる。
回数をこなすと後々の高難易度タスクで、何をすれば同じ轍を踏まないか、何をすればトラブルが起きても最小限・最短で収束できるかがわかってきます。

④仕事を通して成長するためには「世間的な常識」は無視したほうがいい

すごくセンセーショナルな言い方ですが、
一般的に言われるワーク・ライフ・バランスや休日は100%休むなどは成長するためにはある程度無視したほうがいいと思っています。

これは私の前職の偉い方がそうしていたからという理由で自分自身始めたのですが、私は日曜日の午前は仕事用のインプット、午後は働くようにしています。
これは単純に仕事に対するインプットや労働時間を長くすることで他の人よりも多くのアウトプットを出したりするためです。

私が新卒で入社した会社は優秀な人が多く、私の同期は高学歴ばかりでした。新人研修で思い知りましたが、要領も頭の回転も地頭の良さも勝てませんでした。となると、彼らよりも遥かに努力しないと彼らには勝てない。彼らよりも多く失敗しないと勝てない。そのため休日も仕事しましたし、本も読み漁りました。

ちなみに最近知ったのですが、いきなり月曜日に仕事をしだすよりも、休日にやりだしたほうが、精神衛生的にもいいようです。

終わりに

以上、私が仕事において大切にしている価値観をお話してきました。

自分自身の整理が主目的なので、自己満足の乱文になりましたが、
なにか一つでも読んでいただいた方の心に残る物があれば嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?