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仕事を追え、仕事に追われるな

アメリカの科学者・政治家 フランクリン

●フランクリンが、政治家、科学者、著述家として、多彩な活躍ができたのも、この言葉を実践していたからである。

●同じ仕事をするのでも、自分の方から追いかけ、手際よく処理していくのと、追われてあたふた処理するのとでは、大きな差異が生ずる。

●仕事を追う場合は、自分が仕事を管理している。だから楽しくでき、能率も上がる。しかし、仕事に追われる場合はどうか。仕事に管理されているようなものだ。したがって、仕事をするのが苦痛になる。能率も上がらない。

●そればかりではない。仕事の内容、仕事の上がりぐあいも違ってくる。追いかける仕事は心に余裕があるため、配慮や工夫もゆきとどき、質のよい仕事ができる。反対に、追われてする仕事は、心に余裕がないので、どうしてもやっつけ仕事になりやすい。配慮や工夫が今ひとつ物足りないものになりがちだ。

●また、仕事を追うのと仕事に追われるのとでは、人間関係や商機の面でも差がついてくる。仕事を追う場合は、スケジュールを立て、人と会う約束も守れる。商機も逃さない。逆に仕事に追われると、スケジュールの変更を迫られ、人と会う約束をキャンセルしていかなければならない。商機も逸しがちだ。

●大倉財閥の基礎を築いた大倉喜八郎は、「今日はよく働いたと夕方になって考えることほど、私にとって大きな楽しみはなかった」といった。仕事を追いかけて、全力投球でスケジュールどおり仕事をやり遂げた一日を振り返るのは気分のいいものだ。

●ロシアの文豪ゴーリキーは「仕事が楽しみならば、人生は極楽だ。苦しみならば、それは地獄である」といった。仕事を追う人は人生を極楽にし、仕事に追われる人は人生を地獄にする。

●では、仕事を追いかけるにはどうすればよいか。今日の仕事は今日のうちに片づけ、明日は何をどうするか、前日のうちにしっかりとしたスケジュールを立てることだ。

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