財政支出の増加とGDP増加は因果関係

因果関係

因果関係=二つ以上のものの間に原因と結果の関係があること

国語辞典

上記の前提で一部界隈で話題の因果関係問題について考えてみました。
基本的にはこれが答え
GDP=消費+投資+政府支出+(輸出-輸入)
原因の一つなんだから複雑に考える必要もなく因果の一つ

使い方によって別な因果が変化するとしても基本的には増加要因である事は揺るがない。

だから相関か因果であるかという議論自体が無意味で
言えるのは、因果ではあるがその他の因果の複雑な関係で最終的なGDPは増えるとは限らないとなら言える。

GDPが支出を決める説

政府支出=GDP-消費-投資-(輸出-輸入)
GDPによって政府支出が決まるのか?という疑問

これも単純で、コロナでの世界各国の緊急対策がGDPの増減とは全く関係なくなされた事を考えるとGDPが原因ではなく結果だという事分かりやすい
政府が支出を決め、その結果がGDPな事はわかりやすいだろう。

GDPではなく経済成長

GDPではなく実体経済が成長できるか?
成田さんの疑問点はここにあると思うのだが、これも確実に成長するとは言い切れないが、全体的に財政支出を増やした場合はおそらく成長する可能性が高い。

データを調べるのは怠惰な私には出来ないが、
国の予算が毎年増える国
国の予算が変わらない国
国の予算が毎年減る国
これを想像してみる

そして、それぞれが新しい事業を行う事を考える
予算が増える国は増えた予算で考えればいい
予算が変わらない国は何処かの予算を減らさなければいけない
予算が減る国はさらに困難になるだろう

この新しい事業の始めやすさは国の事業以外にも波及して、予算の増加がない場合に現在の日本の様な停滞をみせるの可能性がある
そして、予算を増加させた場合は悪い予算の使い方でも供給された通貨は消えないので民間での活動によって総合的にプラスになる事も考えらえる。

通貨発行から考える

国の始めから考えると因果関係も分かりやすい
まずは通貨は存在せず、そこに国が支出する事で民間に通貨が供給され、それがどれくらい取引に使われているかがGDPに近い指標になる。
そう考えれば財政支出で通貨が増えた方が取引回数が増えやすいし、数ある原因の中でもかなり重要な要素である事も想像しやすいだろう。

まとめ

成田さんの言うような全員パチンコ等の極端で現在の産業構造を激変させてしまうような支出ではパチンコ産業に多くの資源が回りすぎ、他の産業を衰退させる事はあるが、池戸さんの言うような漫勉なくばら撒く政策では無理な産業構造の変化を起こらず経済成長する可能性は高いと言える。

さらに、万作式ベーシックインカムで個人に毎月定額給付の場合は増えた需要を取り込む為の投資が活発になる事で健全な成長は十分に見込めると考える。

注意点はその給付されたお金が金融市場へ流れ込み無駄に商品相場や金融商品だけの値上がりを招かない為に、分離課税を見直したり等の金融市場に対する優遇制度を改めておけばより健全な成長につながるだろう。

最後に絶対はない事は間違いないが、逆の結果がでても因果関係がない事にはならない事も言っておきたい。例えばクーデターが起こったり、隣国が攻めてくればどのような経済政策も消し飛ぶが、だからといって因果関係がない事にはならない。
ある結果には複数の原因があるのが当然なので、
財政支出という原因は、GDPという結果の原因の中でもかなり大きな比重がある事には違いがないと考えます。

動画の簡易の書き起こし文章もあるのでよかったらどうぞ


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