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つまさきのきまぐれカード紹介①〜⑮

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先に言っとくと真面目なカード紹介、ほぼありません。 言っといたからね!
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#小説

きまぐれカード紹介⑭ 破壊神サガ

きまぐれカード紹介⑭ 破壊神サガ

 「……ったく!なんだよこれ!!」
 梶野元春は呆然としていた。
 と、いうか絶望していた。
 今週の課題など知ったことか、ええい日曜の朝から散歩でもしてしまえと、ちょっと前まで見慣れた町内を歩いていたはずなのだが、なんの前触れも無くいつのまにか空は夜のように暗く──いや、赤く、黒く空は染まっていた。
 まるで地獄だ。
 元春はそう思った。小さい頃読み聞かされた絵本に描かれていた地獄の雰囲気にそっ

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きまぐれカード紹介⑬ アクア・ティーチャー

きまぐれカード紹介⑬ アクア・ティーチャー

「姫野くん、あれ、あれどうなってるの。ほらあの今度やるって言ってた実験」

「きょ、きょ、きょ、教授、そ、それは、その、あの、おいおい」

「キミダメだろそれじゃ。結局やらないでほったらかしにしちゃうんだから。やるって言ったなら責任もってやりなさいよ」

「あ、あ、うう」

「せんせーこのあとひまー?」

「波木さんあなたまた実験室から薬品持ってったでしょ。もみ消すの大変なんだからね、うん。もうい

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きまぐれカード紹介⑤ アイズ・カノープス

きまぐれカード紹介⑤ アイズ・カノープス

 むかしむかし、武蔵国──まあ、今の東京とか埼玉じゃな──の、蝶某字という所に、仙太郎という若者が住んでおったそうな。

 蝶某宇というところは、当時はとにかく田舎でな、近くに街道も通ってはおらず、ただ田んぼやら畑やらが、だだっぴろく広がっているだけの、寂しい村じゃった。人もほんの少ししかおらんでの、もしかしたら犬猫鶏の方が多かったかもしれん。

 仙太郎はそんな村の普通の百姓の家に生まれて、普通

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きまぐれカード紹介② 秘護精マニトゥス

きまぐれカード紹介② 秘護精マニトゥス

エピローグ「その2」

 「……ここは……どこ……」

 目覚めるとそこは白い世界だった。少女は白い床に寝そべり白い天井を見つめていた。
 限りなく「無」に近いその部屋に、少女は1人きりだった。周囲から音は聞こえず、人のいる気配も無い。少女は少し不気味に、そして不思議に思った。私は何故ここに。どうして。

 少女はそっと身体を起こす。が、

 「……痛い?」

 上体を起こそうと床につけた手がジン

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