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付き合いの長さと仲の良さ / 書く習慣1ヶ月チャレンジ Day16

年々、大切な人が増えていく。それは、自分が大人になって人を大切にできるようになったからだと思う。

「あなたの1番大切な人」と言われると、やっぱり選べないけれど、1番最初に出会った大切な友達について書きたいと思う。


私たちは幼稚園で4歳のときに出会った。

うちの幼稚園では、自分の持ち物にはマークをつける決まりになっていた。他の子のものと混ざらないようにするためだ。

私は当時だいすきだったメロンパンナちゃんをマークにしてもらった。あらゆる持ち物や園服にメロンパンナを貼り付けてもらって、入園式はごきげんだったらしい。

友達は、メロンパンナのお姉さん、ロールパンナをつけていた。残念ながら初対面はさすがに記憶にないのだが、親同士がマークを見て内心めっちゃ盛り上がったそうだ。(友達のお母さんは、未だにその話をすると、「あのときから目をつけてたのよ〜」と言う。)

という出会いの経緯があるので、友達をロールパンナと呼ぶことにする。

ロールパンナと私は、親の思惑か本人同士がマークを見て意気投合したのか分からないが、気づいたらいつも一緒にいた。

小学生時代は、毎年夏休みにお泊まり会を開催していた。お互いの家に1泊2日お邪魔して遊び倒すイベントだ。いつだかのロールパンナ家のお泊まり会では、ロールパンナ父がハチマキを巻いて寿司を握り、ロールパンナ弟のプラレールを使って自作の回転寿司パーティーをやってくれた。

中学校に上がると、交換ノートブームが来た。もともと2人とも手紙を書くのがすきだったので、交換ノートにものめり込んだ。フォーマットがあるやつではスペースが足りないと言って、A4ノートを使い始め、交換ノートを渡すためだけにお互いの教室に足を運んだ。

何も考えず一緒にいられたのは中学校までだった。高校は別々のところに行き、私は大学進学で実家を出た。

それぞれ周りの環境が変わって、共通の話題がどんどんなくなっていった。他に仲のいい友達ができて、お互い様なんだけどちょっと寂しく思うときもあった。

それでもまだ、年に2回は会って遊んでいる。一緒に酒を飲むようになった。冒頭はなんとなくお互い緊張しているが、だんだん空気感を思い出して馴染んでいく過程も楽しい。

「仲の良さと付き合った時間の長さは関係ない」と言うけれど、ロールパンナに関しては関係あると思っている。

一緒に過ごしてきた時間があるから、私たちは今も一緒にいられるんじゃないか。4歳の頃の思い出があるから、ここまで関係が続いているんじゃないか。

もちろん今のロールパンナも素敵だけど、正直昔の方が気は合ってたんじゃないかという気もするし。でも、付き合ってきた時間を愛おしく感じるようになって、今が1番すきだなと思っている。

これからも一緒に歳を重ねていきたいなあと思う大切な人だ。


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