心を無防備に揺さぶられたい / 書く習慣1ヶ月チャレンジ Day9
うれしい、悲しい、悔しい、どの感情でも涙が出る。なんなら、想像や過去の思い出でも泣くことができる(?)。人前ではほとんどないけれど、私にとって泣くことは日常茶飯事だ。今回は、最近泣いたことの中から、ちょっと非日常な涙について書きたいと思います。
12月19日、私はM-1グランプリのために、TV前に待機していた。お笑いにすごく詳しい訳ではないけれど、毎年リアルタイムで楽しく観ている。
優勝トロフィーの受け渡しは、いつもうるっとくる。特に今年は、もらい泣きした方もたくさんいたんじゃないだろうか。私もその1人だが、もらい泣きのタイミングのだいぶ前、1st ステージのネタの最中で1回泣いている。
涙が出る前って、自分の感情を自覚するというワンクッションがあると思う。その瞬間は、意識が自分の中に向いている。
今回は、意識が持っていかれたまま、いつの間にか泣いていたのだ。TVを観ている自分の存在を忘れるほど、ネタにのめり込んでいた。なんだか、自我が消えている感じだったのだ。
何を言っているんだろうと思うが、そんな「ゾーンに入った」ような状態で出た涙に、自分で驚いた。どんな感情なのかも分からないし。でも、頭で考える前にネタにのめり込んでいて、雑音なしで楽しめていたなと思う。
ライブやミュージカルにしばらく行けていなかったので、この感覚はすごく久しぶりだった。なんなら忘れかけていた。それを、M-1グランプリは思い出させてくれました。そして改めて、人のパフォーマンスを見て、心が揺さぶられる瞬間って幸せだなと感じた。
エンタメに慣れてくると、ついつい批判的に見てしまっていることがある。見ているものに没頭する体力も、ここ最近衰えてきた気もする。だけど、無防備に心を揺さぶられる瞬間は、自分の人生からなくしたくないと強く思いました。
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