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読みたい漫画が見つかるレビューサイト、始めます。

いま、日本で一番おもしろい漫画は『鬼滅の刃』なのか

みなさん、漫画を読んでますか?

ここ最近で話題になった漫画と言えば、週刊少年ジャンプ(集英社)で連載されていた、吾峠呼世晴さんの『鬼滅の刃』を避けては通れません。2018年6月のアニメ化発表時は350万部ほどだった累計発行部数が1年半で10倍以上の6000万部(※2020年5月8日のYahoo!ニュース記事より)にまで膨れ上がった本作は、人気絶頂の中で4年3ヶ月の週刊連載に幕を閉じました。

吾峠呼さんからの「ありがとう」が溢れていた最終回は、読む人の心を優しく解きほぐしてくれるような効果がありました。ひょっとしたらマイナスイオンすら出ていたかもしれません。控えめに言って、後世に語り継がれる傑作です。

このような、人の心を掴んで離さない漫画は世の中にはたくさんあります。

例えば、最新話が毎回Twitterのトレンド入りするほど読者から楽しみにされている『僕の心のヤバいやつ』(桜井のりお)。

漫画ジャンルとして確立されつつある「ギャル」ジャンルにさっそうと現れ、どのギャル漫画よりギャルの本質をついている(ような気がする)『スーパーベイビー』(丸顔めめ)。

『恋は雨上がりのように』の作者・眉月じゅんさんの新作『九龍ジェネリックロマンス』は、最近重版が掛かったそうでイケイケです。

まだ1巻も出ていないけどグイグイ引き込まれる『満州アヘンスクワッド』(門馬司/鹿子)などなど……。

僕が知っているだけでも、面白い漫画は枚挙にいとまがありません。おこがましくも、こんなにおもしろい漫画を知らない人がいるなんてもったいないと思っています。

そこで、見出しの問いに戻ります。

「いま、日本で一番おもしろい漫画は『鬼滅の刃』なのか」

発行部数や知名度では『鬼滅の刃』に劣るかもしれませんが、どの作品もそれらに引けを取らないおもしろさがあります。夜通し、三日三晩、年中無休で語っても余りあるほどです。

問いに対する答えは、「いま、日本で一番おもしろい漫画は人の数だけ存在する」です。もっと言えば、「いま、この瞬間にも日本で一番おもしろい漫画は生まれているし、誰かの一番は入れ替わっている」とも言えます。

おもしろさとは、主観です。人それぞれに感性があり、その人の居場所や人間関係、置かれている状況があり、それによって主観は一気に多様性を帯び始めます。

そんな状況下で、一番を決めるようなことはできません。

だからこそ、東京マンガレビュアーズを始めるのです。

一人でも多くの人に、「漫画が読みたい」と思ってもらいたい

自己紹介が遅れました。東京マンガレビュアーズの編集長を任せていただいた小禄(ころく)と申します。普段はデジタルコミックエージェンシーのナンバーナインという会社に勤めています。

東京マンガレビュアーズは、電子書籍の取次大手である株式会社メディドゥさんが運営する「マンガ新聞」をnoteに移行し、名前も新たにスタートするレビューサイトです。普段は様々なジャンルで活躍する漫画好きのレビュアーたちが本当に好きな漫画を、愛と敬意を持ってお勧めします。

東京マンガレビュアーズが定める3つの基本方針

東京マンガレビュアーズでは、以下の方針に則ってレビューを更新します。

1. 漫画が読みたくなるようなレビューを書く
沢山の人に漫画を手に取ってほしい。僕たちがレビューを書く動機は至ってシンプルです。だから、レビューがおもしろいだけではダメ。漫画が読みたくなるようなレビューや、漫画に新しい発見をもたらしてくれるようなレビューを目指します。

2. 誹謗中傷となるようなレビューは書かない
漫画もレビューも、誰かを傷つけるためのものではありません。それならなおさら、漫画のレビューは、誰かを傷つけてはいけません。漫画家、漫画編集者、出版社、制作に関わるあらゆる方への誹謗中傷となるようなレビューは書かない。当たり前のことですが、大切なことなのであえて明記しておきます。

3. ルールを徹底した画像引用
東京マンガレビュアーズでは、著作権法第三十二条に則って、レビューに関係する内容の漫画ページを出典元明記の上で引用します。漫画の魅力を文章で伝えることに主眼を置いていますが、絵の迫力やコマ割り、台詞回しなど、その一ページで伝わる魅力に勝るものがないのは百も承知。ルールを守って、健全なレビューを届けていきます。
※画像引用NGという方は東京マンガレビュアーズ編集部のTwitterDMまでお問い合わせください

<告知>姉妹メディアの東京マンガクラブも始まります

東京マンガレビュアーズと同じタイミングで、姉妹メディアとして東京マンガクラブというオンラインサロンも始めます。

ここは、「漫画好きの漫画好きによる漫画好きのためのサロン」というコンセプトのものと、ナンバーナイン代表の小林琢磨とサイバーコネクトツー代表の松山洋氏がオーナーとなってひたすら好きな漫画について語り合う場所です。

入会後は電子書籍サイト「コミなび」ポイントが毎月もらえて、月額1000円。もしご興味をお持ちいただけましたらご入会ください。

最後に

繰り返しになりますが、一人でも多くの方に素敵な漫画を紹介できるようなメディアに育てていきたいと思います。

始まったばかりのレビューサイトですが、どうぞ末永くお付き合いください。


WRITTEN by 小禄 卓也(東京マンガレビュアーズ編集長)