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Carnifexを日本のヘヴィミュージックファンにお勧めしたいだけのnote

どうも。ネタのように毎朝「Carnifexを日本で観たいです」と呟いています、Marinaです。

Carnifex(カーニフェックス)とは?

2005年にアメリカのカリフォルニア州で結成された5人組デスコアバンド。
結成当初からVo.は一貫してスコット・イアン・ルイス。

All Shall PerishやSuicide Silenceの結成が大体2002年、本格的な始動が2004年頃と言われているので、おおよそこの「デスコア創成期」とも言える時期に誕生したデスコアシーンの中では大重鎮のバンドでもある。

その音楽性は初期のデスコアのエッセンスであったブラストビートとブレイクダウンを一貫して取り入れつつ、ブラックメタル/デスメタル的なリフも織り交ぜており、Die Without Hope辺りからシンフォニック要素が巧い具合にミックスされている感じ。
Die Without Hopeはちょうど2012年に一度解散すると発表して、その後再集結した後のアルバムですね。ここがちょうどターニングポイントだったのかも。

ただそこから彼ら、全然ブレてない気がするんですよね。そのスタイルというか、衣装やステージングも曲作りも。
「これぞCarnifex」って曲聴いた瞬間思っちゃうやつ。
数々のデスコアバンドがクリーンを取り入れだしたとある時期に「クリーン歌わねぇし」的な強気発言もしてた気がします。
良くも悪くも、そこがオールドなデスコアファンに愛される部分でもあるし(私もそういう所が大好きでもある、新曲発表しても安心感しかない)、逆を言えば若いファン層が近年だとなかなか入ってこないんじゃないかと。

あと突っ込んだ話をしてしまうと、デスコアバンド縛りのツアーに出ると大重鎮なのでヘッドライナーか2番目の位置に大抵鎮座しているんですよ。
ただ、例えばSuicide SilenceのようにKoRnやDeftonesと回ったり、Thy Art Is MurderのようにParkway Driveと回ったり、Fit For An AutopsyのようにTriviumやArch Enemyと回るかといえば……そんなことはないんですよね。
近年ではAlissa White-gluzがfeatした曲もあるので、幅が広がるといいなあとも思うのですが。

デスメタルやブラック、メタルコアのシーンから彼らのファンに……って構図はあまり聞いたことがない。実際、2020年1月のUKツアー(ヘッドライナーはThy Art Is Murder)にPRESSとして参加したんですが、マンチェスターでもグラスゴーでも地元のメタルコアバンドが観にきてたんですよね。
でも彼らのお目当てはFit For An Autopsyっていうのがほとんど。
むしろ「Carnifexかっこいいよ!私大好きなんだよね」って言っても「そうなの?知らなかった〜」的な反応返されるんですよ。悲しみ。

(まあコレは、決してメンバーが選り好みしている訳でもなく理由があったりするのですが…そこも含めてちょっと寂しい現状だなぁと)

これは今の日本に限らず、世界規模で見ても思うんですが、自分の好きなジャンルが若干孤立化している気がする。そこを上手く折り合いつけていけるバンドが近年はツアーにもバンバン出て、大型フェスに出演して大出世のチャンスを掴んでいる印象かなぁと。

2017年 VANS WARPED TOUR にて撮影


それでもCarnifexが好き、そして観たい

若干現状のシーン憂えてる系の発言してしまいましたが、それでも私は言いたい。
Carnifexはいいぞ。
例えるならHeaven Shall Burn並みの安心感がある。音楽的にもそうだし、メンバーもこんな怖そうな見た目してますが案外真面目というか大人しい人達なので、ゴシップやら無いに等しいですしね。

一番好きなバンドか、と言われたらBleed From WithinとかAfter The Burialレベルで狂い散らかしてるバンドもいるのでそうじゃ無いと思うんですけど、やっぱりデスコアシーンに関わってた事があると、このバンドは是非知ってほしいし観てほしいなって思う。

(今でもずっとライブで演奏し続けてるLie To My Face、このサビの”WTF!!”の部分を日本人いっぱいの会場で大合唱したい欲がある)

実はちょっとお茶目なメンバー達

Vo.のスコットはアメコミやホラー映画が大好きで、ホラー系アメリカンコミックスの原作を担当しコミコンにもブースを出した事があります。
(このコミック、自宅にあります(笑))

そしてメンバー内で一番タトゥーも多いのですが、16歳の頃に漢字のタトゥーも入れたんだ!と両鎖骨のあたりに「水」と「愛」の文字が……。
ただ、この「愛」の漢字間違ってるんだよね、誰か教えてあげて……。もしかしてわざとなのかな……。


下手にドンと鎮座している印象が強いGt.のコリィ。
間違いなくデスコアシーン最重量級横綱。海外ツアーとか行く時、飛行機1シートで足りているのか大いに疑問。
もし2シート必要なら招聘リスクが爆上がりする←
でも彼も大人しくて優しい、食べる事が大好きで車大好きな人。まあ見た目通りかもしれませんが……。ライブ中に扇風機の如くヘドバンする様子は圧巻です。

長年スコットと共に長身でスタイリッシュな歩き姿がすっごく素敵だった上手ギターのジョーダン脱退はめちゃくちゃ寂しかったのですが、(Warped tourの時、普通に柵を跨いでバスに戻ってた姿に驚愕した思い出。脚長い……)後任にはex-DevildriverのNealが加入。

ベースのフレッドはおそらくメンバー1来日を切望してて、いっつも「ジャパーン!!」って連絡くれる。結構ライブの後はエゴサしてファンと触れ合おうと頑張ってたりします。最近めっちゃ髭生やしてて別人かと思った。
すごいカラフルなベースを使ってるイメージ。

そしてDr.でリーダーのショーン(写真のデータが消えてたので悲しみ)はもう安心感が違う!ドラムの巧さはもちろんなんですが、彼がいないとこのバンド回らないよねって。
仲間のバンドがライブしてる時、気づいたら柵の前でめっちゃメロイックサインあげてヘドバンしてたりする人でもある。
バンドの軸ではあるんだけど、結構彼も気さくに話しかけてくれる人で、この感じがちょっとクセ強いメンバーを上手く纏められているんだろうなぁって。

奥さんがマーチの担当をしているのですが、彼女が6人目のメンバーだってくらい皆仲良しでチームとして纏まってる。
私がね、もうこの奥さんと話すのが大好きなんですよ。メタルバンドのドラムもしてた人で、2017年のWarped Tourで話して以来、何が楽しみってライブ前後にマーチブースに行って彼女に会える事。一人一人、Carnifexのファンの事を凄く大切にしていて、半々の確率でいらっしゃる「主張ばっか激しいメンバーの奥さん」では全くない。むしろスタッフorマネージャーかってくらい仕事できるし、私は接客の時彼女をお手本にしているくらい尊敬しています。


彼らの内面にも少し触れてみたところで。
是非ぜひ、その楽曲も聴いてほしいです!!

どちらかと言えば若い世代の人達に人気なエグすぎる声の使い分けや、アップテンポさを取り入れた曲調ではないのかもしれませんが。やはりデスコアの創成期の一角を担ったバンドとしての説得力や重みが違うと個人的には思ってます。
マーチも渋いしね!着てると一発でわかるやつ。

デスコアの重鎮勢、大抵来日してきたと思うのですが、マジで彼らだけ来てないのでいつの日か……を切望しています。
なので隙あらば推していくスタイルでいこうと思います!!(笑)

コロナからミュージックシーンが復活しつつ、いろんな問題もある中で、若い世代のデスコアバンドも着実に芽吹いて息を吹き返してきた印象があります。
どんどん聴いていきたいですね。

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