自然科学は「思考・感覚」領域に拡大可能か
脳の活動を丸ごと記録できるデバイスができたと仮定する。人は何か思いついたことや感じたことを記録する時、それらを言語化・映像化して紙に書いたりするが、そんなことをせずともこのデバイスは、脳内の活動それ自体を頭に埋め込まれたチップに記録してくれるのだ。後でその記録を思い出したい時は、該当する日時を入力すれば、その時の思考・感覚を生み出した電気信号が、現在の自分の脳にあるニューラルネットワークを介して再生される。昔の自分がある特定の局面において考えたことや感じたことを、そっくりその