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子どもに主体性を持たせるために、教師が言ってはならないキーワード

 ズバリ、「もっと主体的になれ」「もっと考えて行動しよう」などの、曖昧な声かけである。今日は、著書『絶対達成する人は言葉の戦闘力にこだわる』と言うビジネス本から学んだ、教育に応用できそうなことをまとめてみた。

 昨今教育現場にいる方は、絶対耳にすることのある「主体的」というワード。そして、子どもが主体的に学習するために必要なことは「内発的動機づけ」に働きかけるような問いを与えること。そして、その問いが子ども達の「知的好奇心」をくすぐり、「主体的」に学習に向かっていくと言うものだ。

 しかし、本書ではそのような事には頼らず、「外発的動機付け」に頼るのが一番良いと言っている。理由はこうだ。
 自分が「興味・関心」のあるものは、自分にさえ分からない。友達に誘われたからやってみたら、意外と楽しくて、自分の趣味になった。などという経験はありませんか?
やってみて始めて新たな自分を発見できる場合があるのだから、「知的好奇心」「興味・関心」「内発的動機づけ」に頼らず、『外発的動機づけ』に頼ってみては?と言う内容だった。

 更に、本書では、部下に対し「厳しく指導するか?」「主体性を尊重するか?」と言う事にも触れている。学校現場の先生は、日頃の激務からか、ほとんどの教師は「厳しく指導して」しまっている。学習面・生活面に関して、子どもが思い通りに動いてくれないと、すぐにキレる同僚もいるほどだ。

 子どもに本気で向き合っている証だと、上記の対応を肯定的に解釈する人もいるが、僕は違うと思う。やはり、教育のプロである我々教師は、そうした感情に頼らず、子どもたちに、「どう火をつけていくか」を考え行動すれば、自分の思い通りに行かないからと子どもを怒鳴り散らす必要はないはずだ。本気で向き合うからこそ、決して怒りで教育してはならない。

 では、主体性を尊重するために、子どもがその物事に対してやる気がない時は、無理にさせようとしてはならないのか。それもまた違う。そこで必要になるのが「外発的動機づけ」である。例えば「提出期限を設ける」「下級生に対して発表する場を設ける」
事などがそれにあたる。そのようにして、初めてやる気を出す子どもがいても良いのでは?という考え方である。それでもやらない子どもに対しては、多少厳しく指導し、主体的に行動できた時は、更に前向きになるような声かけを行う。これらの繰り返しで、子どもは成長し、物事を見る力が高まっていく。それが主体的に行動する力につながる。

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