見出し画像

会議後の1分間くらいの話

今は会社員ではないので、いわゆる「会議」という感じのものは会社員のころよりも圧倒的に減ったのだけど、会社員時代は本当に多かった。最近は「無駄な会議を減らせ」というのが徹底しているので、以前よりは減ってるのだろうけど。

ところで当時のことを思い出すと、会議の中身はさておき、僕が割と大事にしていたなと思うのは、会議後の1, 2分間くらいだ。終了してみんなが自室に戻ったり、次の会議に行ったりする途中の廊下だ。キーとなる人をつかまえて、ひと言だけ話をする。

問題のない会議の場合は何もしなくて良いのだけど、世の中、「どうもおかしいな」という会議は時々あるもので、たとえば、仮に僕がリーダーのプロジェクト会議でメンバーが「うまく行っています」と言っているのだけど、なぜか実態としては今一つな気がする、といった場合だ。そして、質問をすれば論理的な答がきてそれ以上の突っ込みようもないけど、どうも腑に落ちないとか。

そういう場合、会議後に廊下に出た瞬間に、こそこそと近づいて「ねぇねぇ、今日の報告はわかったんだけどさ、微妙にうまく行ってない気がするんだよ、気のせいかな?」とか言うと、「いや、実はあの場では言えなかったんですけど、こういう問題があって(「隣の部の**さんからこう言われたのが気になって」とか、「家族の事情でちょっと時間が割けなくて」とか)」とかいうのが出てくる。

まあそこから後は、どういう問題があったかによって対処はまったく異なるのだけど、実はプロジェクトの中で一番大事なのは、ここの対処だったりする、というのはよくある話だ。

ついでに言えば、別に自分がリーダーではなくて、第三者的な立場で出席している会議でも、こういうのはよくある。特に、なんだかよくわからないプロジェクト会議のキックオフに、なんだかよくわからない役回りで呼ばれたときなんて(大企業ではこういうことがたまにあるのよ)、初回が勝負だ。事務局の人に「ねぇねぇ、何なの、この会議? 意味不明じゃん」とか言うと、「いや、実はこういうわけで」とか言われて、「あーーーーーっ、なるほど!」と一気に腑に落ちたこともあった。

オンライン会議の時代も、メッセージとかでちょっとやりとりするだけで問題が解決する場合というのは、結構あると思うな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?