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オープンイノベーションっていうけどさ

この業界、バズワードを使いすててばかりいるので、「オープンイノベーション」っていうのもそろそろ流行ってないかも知れないのかも知れないけどさ、とりあえず僕なりの考え方の例として。

この手の言葉を、専門家がもっともらしく説明してくれるけど、全然わからないわけ。ウィキペディアの「オープンイノベーション」って、これだからね。

そこで、僕がいつもこういうのを自分なりにかみ砕くときに使っている方法だけど、それは、例の「世界がもし100人の村だったら」的な方法です。身近なことに置き換えて考える。

オープンイノベーションはこんな風に考えたらどうかな、というお話。

ある高校で文化祭があるとするでしょ。毎年、野球部が野球の試合をやって、物理部が物理研究の展示をやって、あとは模擬店とかあるわけだ。それで毎年、各部が、なんとか人を集めようとして頑張ってる。野球はすごく強いんだけど、残念ながら甲子園に出るにはちょっと届かないこともあって、超人気というわけにはいかない。物理部はすごく優秀で、昨年なんてがんばって「量子コンピュータとは」なんていう企画をやったんだけど、今一つ人気がでない。

ある年に、わりと気の利いた文化祭実行委員長が、「今年は、2つ以上の部が共同で展示を出すというのをやってみようよ」とか言うわけ。みんな「なんだそりゃ」とか言うんだけど、たままた野球部のキャッチャーと物理部のお調子者が仲が良かったこともあって、「やってみようぜ」ということになって、そこにインスタマニアの写真部女子が加わって、「あなたがキャッチャーに向けてボールを投げると、それを画像処理して、魔球っぽい加工をした写真を自動作成してくれるので、インスタにアップできます」という企画ができたりするわけ。(ごめん、この程度のアイデアしか出なかったけど、とりあえずまあ例ということで)

さて、これが文化祭で大人気ですよ(あくまで、仮にですよ、仮に)。これってオープンイノベーションだよね。野球部と物理部と写真部の。

僕は、そんなことじゃないかな、と思ってます。

ただ一応、これを冷静に考えて、「こういうことが成り立つには何が必要かな」ということをちゃんと考えないと、実際のビジネスに役立たないと思うけど、少なくとも、オープンイノベーションの定義を覚えるよりは、腑に落ちる気がするけどな。


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