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で、結局Xperia PRO-Iは名品だったのか

Xperia PRO-Iについて

2021年最後のハイエンドスマホ(あるいはコンパクトデジカメ)

2021年末、世の中の注目はいよいよXperia PRO-Iが発売することだった。
スマホにコンデジ級のセンサーサイズのカメラをつけちゃうの?という衝撃が、どうやらそこそこカメラとガジェットに詳しい界隈の人にとって走っていたよう(皆さんの反応を見るに)。
当時血眼になって日本語のレビューを読み漁り、界隈のイノベーター達からは概ね肯定的、場合によっては奇跡の名品級に語られていたように見えました。でも早期レビューを書く人も読む人もSONYなりカメラなりに非常に興味の強い人だよね?世の中の90%の人は何このスマホ高って思うよね。

これは私みたいな普通の人間がこのニッチなスマホを買ったどう思うかという記事。

この記事を書いた人について

日常生活でMacBookPro 13インチより重いものを持つ事はない

  • 非力

  • スマホには軽さとときめきを求める

  • カメラは当然動画も取れると思っている

  • カメラは詳しくない

  • オーディオにも詳しくない

  • 猫を2匹買っている

  • ガジェオタではないがミーハー

  • スマホは殆どiPhone(過去に一度Android端末に浮気)

  • 若干のSONY贔屓

Xperia PRO-Iとの関係について

趣味のアクアリウムと猫撮影の為にちょっと良いカメラがほしいなと思っていた。根拠もなくSONY党なのでα7Cとか欲しいなと思っていた。でも一眼デビューでフルサイズとかミーハー過ぎない?と思って、α6400とかも検討していた。α7Cは中古でも良かったし本体価格はぎり許容かなと思っていたがその後のレンズとか周辺機器を考えるとやはり予算オーバーで私にはオーバースペックだなと思った。α6400は発売が2019年でUSBインターフェースがMicroBなのがちょっと嫌だなと思った。そこで似たようなスペックでTypeC搭載のVlogCamのZV-E10とかも検討した(今思えばこのあたりが結構妥当だったのでは、と思う)。
そもそも一眼はミラーレスと言えどそれなりにかさばるし扱いに気を遣う。レンズ沼とやらも怖い。

そんな頃に出会ったのがXperia PRO-Iの発売情報だ。
なんかよくわからんがSONYがカメラに特化したすごいスマホを発売するらしい。ふーん、コンデジ相当のセンサーサイズ?今のスマホって別にコンデジよりきれいな写真取れるじゃん。え、4K120FPS動画取れるの?すごくない?なんか昔からヌルヌル動くアニメとかゲームに弱いんだよね。IPX5/IPX8相当の防水コンデジもまずないのでは。
あと、1ジャンルのSONY製ハイエンド機が20万円で買えるなんてちょっとお得かもって思ってた。

そもそもポケットに入るものしか持ち歩く習慣がない私がミラーレス一眼を買ったところで肝心な時にいつも持ってない状態が発生することは想像に容易かった為、その点を踏まえてもスマホという形態に魅力は感じた。

こんな明らかに特定の人種しか欲しがらない機種、外した時のリセールを考えるとリスクは感じたものの、今はSONYへの忠義、もとい国への忠義を試されているという想いで予約ボタンをポチったという記憶。

Xperia PRO-Iの今昔

到着から1ヶ月ほど。

まず到着直後の印象は、でかい、長い、重い、とてもじゃないけど毎日ポケットに入れて持ち歩くスマホではない。腱鞘炎になってしまう。と言った感じ。
メインスマホがiPhoneであることは変わらず、Simなしで家からは持ち出さない生活が続く。ディスプレイが大きくてツルツルしている(iPhoneより指紋がついにくい気がする)のでとりあえずゲームは移植。写真を取るかゲームをプレイするためのスマホといった立ち位置。

写真を取るのは楽しい。
iPhoneで取る写真は適当にとってもバキっと決まって美しいが、Xperia PRO-Iで取った写真は素直な発色と空気感で自分が取った写真であるという満足感が非常にあった。
デジタル写真のRow現像も初めて行ったが、取り出すまでが写真の作業は新鮮で楽しかった。

また筐体の質感と物理シャッターボタンも良い。
これがXperia PRO-Iがカメラの凄いスマホではなく、スマホ型のカメラである、という製造者のこだわりが最も伝わる要素であると感じた。

発売から約4ヶ月経過した今

生き物というものは適応する。あんなに重いと思っていたXperia PRO-Iを、今は違和感なくスマホとして利用している(腱鞘炎にはならなかった)。
画面が広くて使いやすい。iPad mini6でほぼ眠っていたSimを外してXperia PRO-Iに移植(Xperia PRO-IはeSimに対応していない、そこは微妙)。以降、電車に乗らない程度の外出ではiPhoneを留守番にしてXperia PRO-Iを持ち歩くシーンも増える(iPhoneにSuicaが入っておりここの境界を越えるのは中々困難)。iPhoneが留守番だとApple Watchが寂しそうなんだけどトラッキングと決済機能は残るのでまあ良いかという感じ。
最近は近場の散歩はXperia PRO-I、電車に乗るような外出をしたり出社する時はiPhone(荷物を軽くしたい)としている。

で、Xperia PRO-Iを買ってよかったか

20万円の買い物に見合っていたか

スペックを考えると価格に納得感はある。フルスペックを使いこなしているかは不明。
このスペックのコンデジに出す価格ではないと思うので、やはりスマホとして納得できるかというところか。私は良い写真の取れる面白いスマホという観点で価格に妥当性を見出した。

納得いかない点は

あまりない。悪いところは重い点に尽きる。
ただし、私にとってのプライマリスマホにはならない。セカンダリだから納得しているとも言える。
以下理由

  • ディスプレイが縦に長過ぎる(利点でもある)

    • 本が読めない(次の行に移る際に視点が迷いストレスを感じる)

    • パーカーのポケットから落ちないか不安

  • 重過ぎる

以上。ポイントはセカンダリなので都合の良い時だけ一緒にいる仲。遠出する時電車に乗る時はいつもポケットにiPhoneちゃんがいるから君の欠点も許せる訳ってこと。(一緒にいる時は君だけを愛しているから許してほしい)

まとめ

価値観はひとそれぞれ

SONYからこのスマホの発売情報が出た際、欲しいと思った人は買ってよかった。何このスマホ高って思った人にとっては高価で重たいスマホなので買う必要はない。

一度でも欲しいと思った人は今からだって買っても良い。これは間違いなく歴史に残る名品(珍品)。
丁度値段も一回り安くなっているのでは(私は現行価格は追ってないので知らないです)。

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