ガーナ🇬🇭臨床&公衆衛生実習留学

はじめまして。2023年卒の医学生maiです。2023年2月5日に医師国家試験を終えて間もなく、2月10日よりアメリカのNPO法人Child Family Health Internationalのプログラムを通して、ガーナで1ヶ月の臨床実習、公衆衛生実習をして来ました!

日本の大学で発展途上国で臨床実習が可能な大学は少ないため、途上国医療や公衆衛生に関心がある方にとって、少しでも海外のプログラムに参加するきっかけになれば、とnoteを書こうと思いました。

私が途上国で実習がしたいと思ったのは途上国の母子保健分野で研究に携わったことがきっかけでした。興味があって始めたものの、タイのような中進国までしか訪れたことのない私には論文を読んでも現地の人が何に困っているのか、なぜそれが大事なのか具体的なイメージがわかず、論文やデータの解釈に困ることが多々ありました。

例えばガーナは交通事故や気道系の疾患、マラリアが多いというデータがありますが、実際に1ヶ月住んでみると、実習中だけでなく日々の生活の中からもガーナ人の疾病構造が少しずつ見えてきます。

例えば、信号待ちや渋滞中の車に販売に来る人たちや道路傍で販売している人など、ガーナは一日中外で働いている労働者が非常に多いです。

彼女たちは常に排気ガス、砂嵐の中で生きています。そして、車が動き出すギリギリまで、いや動き始めてからも車の周りをせかせかと動き回っています。そしてガーナの運転マナーは非常に悪いです。(私も滞在中乗っている車が2回バイクに激突されました。)夜になると、街頭も十分でなく肌の色も黒いためこれはいつ交通事故にあってもおかしくないといった状況。そして子供も道の傍に連れて1日中外にいるので子供もマラリアをもつ蚊にさされる可能性が高い。また、彼らの売り方で稼げるお金は非常に限られており、貧しい暮らしを強いられていることも想像に容易いです。
とまあこれはほんの一部の例ですが、文献からは得られない情報が一度に沢山得られるわけです。
今回の留学を通して、発展途上国の生活と医療を身を持って体験できたことで病気のプロセス、社会状況、貧困、回復力、地政学的現実、歴史的背景、文化、などなどの相互作用について幅広く理解でき、今後公衆衛生の論文やデータを読み解く上でも役に立つ経験となりました。

このnoteではできるだけ読者の方に現地の様子が想像しやすいように具体的に叙述していきたいと思います。でも百聞は一見にしかず。少しでも興味がある方は是非家族等いない自由な身のうちに行ってみることをお勧めします!

次回はプログラムの全体像について書きたいと思います!


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