見出し画像

2023年度 マルチメディア・アクセシビリティ・コミュニケーション研究室(Mac-Lab.)とは


1.「Mac-Lab.」とは

「マルチメディア・アクセシビリティ・コミュニケーション研究室(Mac-Lab.)」では、障害のある子どもの新時代を生きる力を育てる先生方のキャリアアップを応援します。
具体的には、特別支援教育に携わる先生方を対象とした、クローズドなキャリアアップゼミ(Mac-Lab.)を、1年単位で年間通じて開講します。ここでは支援者としての専門性を高めたいということではなく、明確にもっとその先を目指す、具体的には以下に示す項目のいずれかのようなことをやってみたい、という意欲のある方に、研究員としてして入ゼミしていただいています。メンバーは2023年4月に先生限定公開のFacebookグループにて公募し、決定したものです。
Mac-Lab.は一応、水内豊和が主宰する形をとっていますが、ゼミ生全員がお互い高め合う関係性で活動しています。

既存の学術フィールドや職能団体、出身大学や学閥などにとらわれることなく、新しい価値の創造を目指したい、おもしろいことをしたいと考える、全国から集まった志の高い先生方と交流し、お互いを高め合って、学びを深めることをねらいとしています。

・教育実践をエビデンスのある科学的な実践研究として取り組み、まとめたい
・現場にいて一人だけではできないような質問紙調査やインタビュー調査をしてみたい
・子どもや家族、教員のQOLを高める企画やイベントをPDCAしたい
・発達心理学や心理検査について深め、その視点を持って研究したい(単に学びたいはNG)
・学会発表したい
・論文・本を書いてみたい
・海外視察に行きたい(行きたい国や目的がある)、国際学会で発表したい
・専門資格を取得する際のスーパーバイズを受けたい(臨床発達心理士、特別支援教育士など)
・研究費を獲得したい(文科省科研費、各種研究助成など)
・大学院に入学したい(大学院の選定、研究計画書作成、倫理的配慮、先行研究の整理など)
・ネクストステージ・アナザーステージを目指したい(大学教員など)
など

※これらの実現をMac-Lab.で保証するものではありません。

上記の学会での発表や研究成果の出版などの一見すると目的志向的に見えるキャリアアップの取り組みは、決して本務である教員の学校での仕事と背反することではなく、本来はもっと国や地方自治体の教育委員会レベルで大事にされたり支援されたりすべきこととなのです。
先生方のここでの学びの成果は、当然ながら子どもとその家族に直接的に、あるいは間接的に還元され、社会全体のウェルビーイングにつながること、それが本ゼミのミッションとなります。

2.メンバー(ゼミ生)

2023年度のメンバー(ゼミ生)は以下の8名です。

和久田高之(筑波大学附属桐が丘特別支援学校)
菱 真衣 (東京都立あきる野学園)
樋井一宏 (大阪府立西浦支援学校)
関口あさか(埼玉県立本庄特別支援学校)
齋藤大地 (宇都宮大学共同教育学部)
山崎智仁 (旭川市立大学経済学部)
後藤匡敬 (熊本大学教育学部附属特別支援学校)
水内豊和 (島根県立大学人間文化学部,Mac-Lab.代表)

2024年度以降については未定ですが、もし自分も興味ある、という方はぜひメンバーにコンタクトとってみてください。


3.直近のMac-Lab.の成果

(1)日本LD学会第32回大会(広島国際会議場)自主シンポジウム

(2)学研月刊誌「実践みんなの特別支援教育」

2023年11月号〜2024年3月号(5ヶ月連続連載)
「障害のある子どもたちの豊かな学びと生活のためのAI活用実践」第1回〜第5回


4.ゼミ生の業績

(当該年度以前も含む、ゼミの趣旨に関係するものすべて)

(1)著書

齋藤大地・後藤匡敬(分担執筆)2016.11知的障害特別支援学校のICTを活用した授業づくりジアース教育新社

Kats, Y. & Stasolla, F.
Toyokazu, M., Tomohito Y. & Masayoshi, T.2020.11Education and Technology Support for Children and Young Adults With ASD and Learning DisabilitiesIGI GlobalP275Chapter14「Humanoid Robot-Mediated Communication Teaching for Children With ASD: A Case Study」

水内豊和(編著)海老沢穣・齋藤大地・山崎智仁(分担執筆)2020.3新時代を生きる力を育む 知的・発達障害のある子のプログラミング教育実践ジアース教育新社

後藤匡敬・樋井一宏(分担執筆)2020.8withコロナ時代の特別支援教育明治図書出版

水内豊和・山崎智仁・後藤匡敬(分担執筆)2021.7ICT×特別支援 GIGAスクールに対応したタブレット活用 小・中・高等学校・特別支援学校明治図書出版

水内豊和・齋藤大地(編著)後藤匡敬・山崎智仁・和久田高之、菱真衣、関口あさか、樋井一宏(分担執筆)2021.9新時代を生きる力を育む 知的・発達障害のある子のプログラミング教育実践2ジアース教育新社

水内豊和・山崎智仁(著)2021.9知的障害のある子への「プログラミング教育」にチャレンジ! 明治図書出版

後藤匡敬(分担執筆)2022.21人1台端末でみんなつながる! 音楽授業のICT活用ハンドブック 小学校・中学校 (音楽科授業サポートBOOKS) 明治図書出版

水内豊和・後藤匡敬(編著)齋藤大地・山崎智仁・和久田高之、菱真衣、関口あさか、樋井一宏(分担執筆)2022.9特別支援教育 1人1台端末活用実践ガイド 自立活動他編明治図書出版

水内豊和・後藤匡敬(編著)齋藤大地・山崎智仁・和久田高之、菱真衣、関口あさか、樋井一宏(分担執筆)2022.9特別支援教育 1人1台端末活用実践ガイド 各教科編明治図書出版

後藤匡敬(分担執筆)2023.1国語,算数・数学発達段階に合わせて学べる学習課題100 明治図書出版

水内豊和・齋藤大地・後藤匡敬・山崎智仁・樋井一宏(分担執筆)2023.7はじめよう!デジタル・シティズンシップの授業-善きデジタル市民となるための学び-日本標準

水内豊和(編著)後藤匡敬・関口あさか・山崎智仁・菱真衣・和久田高之・齋藤大地(分担執筆)2023.8新時代を生きる力を育む 知的・発達障害のある子のウェルビーイング教育・支援実践 ジアース教育新社

水内豊和(監修)後藤匡敬・山崎智仁(編著)2023.9特別支援教育×ロイロノート:個別最適化された学び・協働的な学びを実現するICT活用 さくら社

後藤匡敬(分担執筆)2023.9音楽×アプリ×授業アイデア100 (音楽科授業サポートBOOKS) 明治図書出版


(2)論文


山崎智仁・水内豊和(2020,2)ICTを活用した自閉スペクトラム症児へのコミュニケーション指導(査読付).日本教育工学会編,日本教育工学会論文誌43(Suppl.),13-16.

山崎智仁・水内豊和ほか(2020,5)知的障害特別支援学校小学部の教育課程に位置付けたプログラミング教育の実践とその成果.とやま発達福祉学年報,11,35-41.

山崎智仁・伊藤美和・水内豊和(2020,10)知的障害特別支援学校における教育課程に位置付けたプログラミング教育―(3)小学部自立活動におけるViscuit の実践から.富山大学人間発達科学部紀要,15(1),61-69.

菱真衣(2020,11)新型コロナウイルスへの対応第2回学びを止めない!Withコロナ×教育〜ICTを活用した特別支援学校での実践.〜日本リハビリテーション工学協会誌,35(11),173-176

山崎智仁・伊藤美和・水内豊和(2021,2)知的障害特別支援学校におけるSTEM教育の可能性―小学部自立活動におけるプログラミング教育実践から―.富山大学人間発達科学部紀要,15(2),41-50.

山崎智仁・伊藤美和・水内豊和(2021,10)知的障害特別支援学校におけるプログラミング活動を取り入れた道徳教育の実践―生命の尊さをテーマとした食育の学びから―.富山大学人間発達科学部紀要,16(1), 37-42.

山崎 智仁・伊藤 美和・水内 豊和(2021,12)知的障害特別支援学校小学部と高校における遠隔による交流及び共同学習の実践(査読付).日本教育工学会編,日本教育工学会論文誌45(Suppl.),41-44.

後藤匡敬, 塚本光夫, 清水康孝(2022,2)知的障害特別支援教育に資するデジタル教材の開発とWeb公開―附属特別支援学校と教育学部との連携―.熊本大学教育実践研究39,95-103

後藤匡敬(2022,3)情報活用能力を発揮して未来社会を切り拓く知的障がいのある児童生徒の育成ーまず「ICT活用」をやってみよう―.日本教育大学協会研究年報40,195-206

山崎智仁・齋藤大地・水内豊和(2022,5)GIGAスクールにおける教育ICT環境充実による知的障害児の情報活用能力の向上の可能性.とやま発達福祉学年報13,19-24.

樋井一宏(2023,3)特別支援教育における読み・書き・話す・聞くに関する指導と支援―困難さと支援の実際―.国語と教育,48,3-16.

樋井一宏(2023印刷中)SNS上での適切な振る舞い方の習得を目的とした知的障害特別支援学校中学部におけるデジタル・シティズンシップ教育実践.メディアリテラシー研究,4(2),77-88.

山崎智仁・齋藤大地・水内豊和(2023印刷中)富附特支型デジタル・シティズンシップ教育の実践メディアリテラシー研究,4(2),113-123.

和久田高之・水内豊和(2022,3)肢体不自由のある生徒に対する視線入力装置を活用した教材開発と漢字の読み指導.富山大学人間発達科学部紀要,16(2),91-96.


(3)学会発表

※多数のため、2021年4月以降のみ掲載

後藤匡敬(2021,9)クラウド型コミュニケーションツールを用いた協働によるプレゼン教材開発とWeb公開.日本特殊教育学会第59回大会,ポスター発表,オンライン開催.

下山真衣, 後藤匡敬, 山口拓哉, 川池順也, 青木高光, 松下浩之(2021,9)特別支援学校休業中に子ども、保護者、教師がつながる取り組みの軌跡とこれからの学び日本特殊教育学会第59回大会,自主シンポジウム,オンライン開催.

金森克浩・爲川雄二・新谷洋介・山崎智仁・副島賢和・梅田真理(2021,9)特別支援教育での遠隔講義コンテンツと合理的配慮.日本特殊教育学会第59回大会,自主シンポジウム,オンライン開催.

後藤匡敬(2021,10)情報活用能力を発揮して未来社会を切り拓く知的障がいのある児童生徒の育成-まず「ICT活用」をやってみよう-.令和3年度 日本教育大学協会研究集会,口頭発表,オンライン開催.

山崎智仁・水内豊和・伊藤美和(2021,11)知的障害特別支援学校における教育ICT環境の活用による情報活用能力の育成と効果検証―1人1台端末とGoogle Workspace for Educationの活用―.第47回全日本教育工学研究協議会全国大会口頭発表,大阪大会,オンライン開催.

水内豊和・後藤匡敬・齋藤大地・樋井一宏・山崎智仁・和久田高之ほか(2021,11)特別支援教育分野における ICT・プログラミング教育普及拡大に向けたオンライン活動 2021.第47回全日本教育工学研究協議会全国大会,口頭発表,大阪大会,オンライン開催.

和久田高之・水内豊和(2021,11)肢体不自由児に対する視線入力装置を活用した教材開発と授業実践 −知的な遅れを伴う肢体不自由児の漢字の読み理解の向上を目指した取り組み−.第47回全日本教育工学研究協議会全国大会,口頭発表,オンライン開催.

山崎智仁・水内豊和(2022,3)知的障害特別支援学校における教育ICT環境を活用した情報活用能力の育成と効果検証.第43回北陸三県教育工学研究大会石川大会,口頭発表,オンライン開催.

山崎智仁・水内豊和(2022,3)知的障害児に対するASMR動画を活用した国語科の指導.日本教育情報学会特別支援教育AT研究会2022,口頭発表,京都府,キャンパスプラザ京都,ハイブリッド開催.

樋井一宏(2022,8)特別支援教育における読み・書き・話す・聞くに関する指導と支援-困難さと支援の実際-.第58回大阪教育大学国語教育学会口頭発表,大阪府,大阪教育大学.

水内豊和・関口あさか・山崎智仁・和久田高之・小島道生・金森克浩(2022,9)個別最適化された学びのための ICT 活用 ―発達や学習、身体機能、心理等の実態把握と効果の評価のあり方―.日本特殊教育学会第 60回大会自主シンポジウム,茨城県,つくば国際会議場,ハイブリッド開催.

水内豊和・齋藤大地・後藤匡敬・山崎智仁・樋井一宏・今度珠美(2022,9)知的障害特別支援学校におけるデジタル・シティズンシップ教育ー一人一台端末時代における善き使い手を目指す学び―.日本特殊教育学会第 60回大会,自主シンポジウム,茨城県,つくば国際会議場,ハイブリッド開催.

山崎智仁・水内豊和(2022,9)知的障害特別支援学校におけるGIGAスクール構想の展開と教師の意識の変容.日本特殊教育学会第 60回大会,ポスター発表,茨城県,つくば国際会議場,ハイブリッド開催.

和久田高之・水内豊和(2022,10)肢体不自由児に対するスマートスピーカーを活用した実践研究-知的障害を伴う脳性まひ児の聞く力と話す力の向上を目指した取り組み-.第48回全日本教育工学研究協議会全国大会,口頭発表,愛知県,春日井市民会館,ハイブリッド開催.

山崎智仁・水内豊和(2022,10)知的障害特別支援学校におけるデジタル・シティズンシップを志向した情報教育の実践.第48回全日本教育工学研究協議会全国大会,口頭発表,愛知県,春日井市民会館,ハイブリッド開催.

山崎智仁・水内豊和2022,10知的障害特別支援学校におけるGIGAスクール構想の推進に伴う家庭との共同のあり方-学校での取り組みに対する保護者の意識の変容から―.日本LD学会第31回大会,ポスター発表,京都府,国立京都国際会館.

山崎智仁・水内豊和・山西潤一(2023,2)知的障害特別支援学校における 3D プリンターの可能性 ~作業学習の活用から~.第44回北陸三県教育工学研究大会富山大会,口頭発表,富山県,富山大学.

山崎智仁・水内豊和・齋藤大地(2023,3)富附特支型デジタル・シティズンシップ教育の実践 〜学校行事と関連させ、社会に適応した行動の習得を目指した取り組み〜.日本教育情報学会特別支援教育AT研究会2023,口頭発表,京都府,京都ノートルダム女子大学,ハイブリッド開催.

樋井一宏・水内豊和(2023,3)知的障害特別支援学校におけるDC教育の実践-教員と生徒が共に善き使い手をめざす学び-.日本教育情報学会特別支援教育AT研究会2023,口頭発表,京都府,ノートルダム女子大学.

樋井一宏(2023,8)知的障害特別支援学校中学部におけるViscuitを用いた学部・学年を超えて交流を図る実践ーViscuitをコミュニケーションのツールにして―.ビスケットカンファレンス2023,口頭発表,東京都,日本大学百周年記念会館.

水内豊和・後藤匡敬・織田晃嘉・北村満・菱真衣・樋井一宏(2023,8)特別支援学校におけるプログラミング教育を創る 2023 ―個別最適な学びと協働的な学びを実現するプログラミング教育実践―.日本特殊教育学会第 61回大会,自主シンポジウム,神奈川県,横浜国立大学,ハイブリッド開催.

齋藤大地・菱真衣・関口あさか・山崎智仁・水内豊和(2023,8)知的障害のある児童生徒に対する情報モラルの指導の実際 ー1人1台端末時代における善き使い手を目指す学び―.日本特殊教育学会第 61回大会,自主シンポジウム,神奈川県,横浜国立大学,ハイブリッド開催.

小林真・北村満・山崎智仁・紺恵・齋藤大地(2023,8)知的障害特別支援学校におけるデジタル・シティズンシップ教育 ー富山大学教育学部附属特別支援学校における取り組みから―.日本特殊教育学会第 61回大会自主シンポジウム,神奈川県,横浜国立大学,ハイブリッド開催.

後藤匡敬(2023,8)知的障害教育と日本語教育における言語能力育成を志向したデジタル教材開発とWeb公開.日本特殊教育学会第 61回大会,ポスター発表,神奈川県,横浜国立大学,ハイブリッド開催.

(以下随時更新)

5.代表・メンバーへのお問合せ・業務依頼など

研修や執筆の依頼など、ぜひお寄せください。
問い合わせは、このノートの連絡機能にお願いします。
いただいた問い合わせ事項は、代表に届きます。
代表の水内からメンバーに紹介し適任者を紹介いたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?