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笑いの奥の秘儀を知りたかった

NHK BS ワケあって顔出せません
「CASE1 年商2640億円の男」
という番組を見た。

この人の会社の
ドキュメンタリーを
見るのはこれで2度目だ。

しかも2度とも偶然。

いや1度目は興味があって
見たのかもしれないが
覚えていない。

ただなんとなく意味ありげに、
1度目も偶然だったような
気がするのだ。

そのあたりの必然性
偶然性はさておき、

1度目の何に興味が
惹かれたのかといえば

元々エロビデオ会社
(お世話になりました)
のくせに、

英語学習システムを
売り出そうとしている
という内容だったからだ。

もうこの時、
既にFXの事業も
やっていたのかな?

そんな感じで何度も
言って失礼だが

元々エロビデオ会社だろ
という完全なる偏見があり、

絶対なんか裏がある。
絶対893などの
反社会組織とつながっている。

そういう裏社会からのコネを
使って伸びてきたに違いない。

ポッと出の会社が
何億ものカネを
引っ張ってこれるわけない。

絶対投資詐欺みたいな手法で
金集めてバレてないだけで

違法な方法で
金儲けしているに
違いないと思っていた。

この会社がFXにも
参入しているのを見て、

まさに裏社会と
関係していると確信していた。

なぜなら、ポッと出の会社が
FXなんてそう簡単にできるわけないし、

金融といえば
マフィアと短絡的に結びつけて

そこから闇人材や闇ルートを
使ったのだろうと勝手に思っていた。

もー、とにかく絶対
まっとうな商売はしていない
だろうから、

いつか警察に逮捕される
だろうと思っていた。

そして、何より
1度目の番組でも
当時社長?だった時も

(名前も知らなかった。
名前出てたかな?覚えてない)

顔出しNGってことで
怪しさ増し増しだった。

そんな思いで番組を見ており、
おかしな点を見つけて

杉下右京ばりの推理力で
犯罪を暴いてやろうぐらいの
勢いで注視していたものだった。

しかし、犯罪を暴くどころか、
英語学習システムを作り

普通にマーケットに
売り込もうとしているではないか。

概略はこうだ。

社員の自主性と
チャレンジに期待しつつも

プレゼンしてきた企画を
ビジネスとして成り立たない
弱点について俯瞰的に指摘。

何度となくレビューが
繰り返されていた。

社員はビジネスの甘さを
追求されるたびに企画を練り直し

マーケティングや実験を行い
自らの企画の正しさ訴えて

会社の正式な事業として
認めてもらおうとしていた。

ある意味
青春群像のような番組で

犯罪の尻尾を
捕まえてやるぐらい
息巻いていたのに

正直言って「あれー!?」
って感じであった。

そして、今回、私事ながら
腹の調子が悪く遅い食事になり
何気なくTVをつけると

年商2640億円という数字が、
目に飛び込んできて興味を惹かれた。

そうして生でダラダラ見ていたら
例のエロビデオ会社の社長の、
いや現会長?の話だったのでビックリ。

あー、もうエロビデオの話は
どうでもいい。

今にして思えば1度目の評価は、
田舎もんの排他的村意識に基づく
貧相な発想であったことがよくわかる。

さて、ここからが本番。
今までは前振り(長かった)。

この記事は番組批判する
つもりで書いたのだ。

この会長は癖なのか、
意識的な計算によるものなのか

よくわからないが、
言葉尻に常に笑いを入れていた。

笑う門には福来たる
とはよく言ったもので、

この人と話をすると
面白そうという雰囲気を
醸し出していた。

こういう人と
ビジネスをやれば、

盛り上がるだろうな
と想像させられる。

笑う門には人材来たる
のだ。

だからこそ
年商2640億円もの
企業Gを作ることに
成功したのだろう。

人をその気にさせる。

これも露天商時代に
身につけたテクニック
なのだろうか。

同じように
物売りから成り上がり

天下人になった人物を
私たちは知っている。

言わずと知れた
太閤秀吉、その人だ。

彼の得意技は「人たらし」。

この会長と類似していないか。

番組の中で、
何かに失敗した人がいた。

事業継続をすることが
困難かつ、続ける気もないようで

会長は終始笑いながら
話をしていてた。

そして、
これ以上やれないなら
しょうがないね(笑)

みたいなことを言って
結論付いたところで、

カンファレンスルームを
出て行っていた。

普通失敗したら上司に鬼怒られ、
クソミソに言われて屈辱感甚だしく
ストレスも最高潮に達するものだ。

ところが、笑いながら
ダメなものはダメだねって
言われると

ストレスは低くなり
気持ちとしては楽だ。

だが、しかし
笑ってダメだねって
言われてビジネスをやめたなら、

諦めたなら
むしろこちらの方が、
恥ずかしいということを
認識すべきである。

一言で言えば
”カッコ悪いー”である。

クソミソに言われるより
屈辱感を抱くべきである。

すなわち、笑ってダメだねって
言われたら逆に奮起して
事業を成功させて恩返しすべきなのだ。

もしかしたら
この会長もそれを
期待しているかもしれない。

このように
人たらしとして

笑いの中に厳しさが
垣間見られるように思うが、

せっかく脳科学者の
茂木健一郎さんが出ていた
のだから

こうしたことを
もっと分析して
紹介して欲しかった。

人たらしの脳の使い方は?
人たらしは訓練でなれるのか?
など面白い研究ができただろう。

ところが、
なんか年商2640億円
稼いでいる面白い人みたいな、

単に物珍しい人みたいな
軽薄な感じになったのが残念だった。

さらにビジネスのヒントは
NHKスペシャルみたいなことを
言われていたが、
そこもツッコミどころだったはずだ。

瀬島龍三もスパイ活動において
実は新聞から情報を得ていたように
言っていたが共通項ではないか。

レギュラー番組への道で
レギュラー番組を目指すのであれば

もう少し深みのある
番組を作って欲しい。

今回のまとめとしては、
人たらしの秘訣は?

Nスペからどうやって
ビジネス化したのか?

もっと突っ込んだ
取材をして欲しかった。

なるほどと思い
頭がしびれるような、

まさにAHa体験する番組を
作って欲しい。


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