15代目兼業農家長男、相続について大いに悩む -Part.5-
悩んだらとにかく壁打ち
少し時間は遡るのだが、実家で一人イベントについて悩みまくっていた私は、とりあえず信頼できる方に壁打ちと情報収集しまくることにした。
まずはご近所さんであり、胎内市の職員である浮須 崇徳さんから。
出てきた話としては、まず荒川で古民家を改装しゲストハウスをやりつつ、地域商社として山菜の販売事業を手掛けている古林さんという方がおられ、そこに相談してみるのはどうか、というアドバイスが。
善は急げとばかりに、すぐに古林さんに連絡を取り、ゲストハウスの見学に伺うことに。
これがまた、すごく素敵な物件なのですわ。
古民家の趣を残し、高級感あふれる空間に。あと、装飾やデザインもしっかりしている。
うちはここまでにはならないかなとも思いつつ、山菜の商品化についても大変興味深いお話をいただいた。
大学生たちとの出会い
そしてもう一人、近隣の大学で農業関連の分野を教えているという先生にもつないでもらい、これもすぐにアポを取ってお会いしにいった。思い立ったら即行動。
その大学には、学内で荒地を開墾し自分たちの畑を作った(他の先生との共同利用)というツワモノ揃いの生徒たちがいるらしいのだが、せっかく開墾した畑が使えなくなってしまうかもしれないという問題を抱えているとのこと。
彼らにとっての問題は、せっかく農業を学んでも実習する場が不足しており、かつコロナの影響で実習の機会自体も少なくなってしまっているとのこと。
これはぜひうちの畑をぞんぶんに使ってもらえればWin-Winになる!
ということで、早速先生と生徒さんたちで実際に畑を見に来てもらうことに。
▼頼もしい学生と先生▼
学生たちが畑を見て目を輝かせているのを目の当たりにし、これは俺も頑張らないといかん、と決意を新たにした。
プロジェクトをミニマムに巻き直す
上記を踏まえ、ミニマムに巻き直すと、家の活用はさておき、まずはこの畑で大学生にしっかり作物を作ってもらうこと、これがシンプルにやるべきことだ。
幸いにしてうちの畑と学生寮は自転車で行き来できるくらいの距離なので、どんどん作業してもらいつつ、それが定着すれば、ゆくゆくは空き家を学生向けのシェアハウスにするというニーズも出てくるかもしれない。
まずは今のコアメンバーが卒業するまで2年、プロジェクトとして動かし、ニーズを探ってみようと決意した。
さて、育てる作物だが、これはもう、我が家に代々伝わる幻の品種、「ろくすけまめ」しかないだろう。
ちょうどまめの植え付けがGWあたりなので、キックオフとして、これを学生に栽培してもらうことにした。
何でも、畑の土壌分析をやってみたいとのことで、畑の土を持ち帰っていた。実に頼もしい大学生だ。
そして、我が家の耕運機もまだ現役、これもぜひ大学生に使い倒して欲しいところだ。
イベントはクローズでの開催へ
気になるイベントだが、コロナの感染が拡大している状況も鑑み、オープンなイベントにするのはやめたのだが、大学生だけで30人近くメンバーがいるし、あとは私の知り合いは遊びに来てもいい、という非常にゆるい内容にした。
加えて、5/3は雨っぽいので、実家内で簡単な農作業&交流会&飲み会をやって、5/4に植え付け、というスケジュールで考えている。
なんと、当日は地元のテレビ局とウェブメディアが取材に来てくれるそうだ。
作ってよかったプレスリリース。
もしご興味ある方は、Facebookで私と繋がっている前提で、メッセンジャーで相談いただければと思う。
本番前に、もう一本記事を書く予定なのでお楽しみに。