見出し画像

ジャパニーズインドカレー

こんにちは。
田中です。

みなさん「インドカレー」と聞くとどんなイメージを持つでしょうか。
多くの人はカレーの横にお皿からはみ出すほどの「ナン」が乗っている姿を思い浮かべたのではないかと思います。

しかしこの「ナン」ですが、本場インドのものは日本のものほど大きくはないそうです。
加えて、ナン自体がそれほど一般的なものではなく一部の地域に限定されているものであるため、ナンを見たことがないというインドの方もたくさんいるとのことです。

ではなぜ日本におけるインドカレーにはナンが定番になったのでしょうか。

それは、一度イギリスに入って発展したものが逆輸入的にインドに入り、そこからさらに伝播して日本に伝わったためであるということだそうです。
すでにヨーロッパ向けにアレンジされたものであったため、結果的にこれが日本人にも馴染みやすかったのだと考えられます。

また、日本におけるインドカレーのお店はネパールの方が営んでいることが実は多いそうです。
ネパールの方には、本来のインドカレーはこうあるべき、といった固執した考えがもともとなかったため、日本人の好み合わせて、より大きな形になり、甘みを増してやわらかいものへと変化を遂げていったという経緯があります。

こうやって考えると食事の進化も生きものの進化もどこか共通している部分があるとも感じられます。
その場に適したものへと変化できるものが生き残り発展を遂げていく、これが世の常なのかもしれません。

こういったものごとのルーツを調べていくのもおもしろいと思いました。

田中智貴

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?