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2.9 たまにはこんな日も、よい

日中はパソコンと向き合いながらカタカタ。

夜になって、大学の友だちと温泉に行った。

2日連続の温泉。ふらっと温泉に行くことができるのが私の住む町別府の一番の魅力だと思う。

ひとりで温泉に行けば、少し熱いくらいのお湯につかりながらゆっくり頭のなかで自分と話すことができるし、友達と温泉に行けば少なくとも1時間くらいはスマホも見ず、お互いの近況や最近考えていること自然と共有している。

温泉って、いい。

今日一緒に温泉に行ったのは、かほ。大学1回生のときからの知り合い、もう3年の付き合いだと思うと、かなり長く感じる。

私たちの大学生活はコロナ流行と同時に始まったので、最初の出会いはオンライン、画面越しだった。コロナ禍でほとんどのサークルが活動を停止していた入学当初、珍しく説明会やオンラインでの交流会をしていてくれていたサークルがあって、そこに入ったら、かほはいた。初めて対面したのはそこから半年後の9月だった。

週4日6コマ、20人ほどの少人数英語のクラスが一緒だったこともあって、仲良くなった。

私があんまり人に自分から連絡しないし、2回生の途中からよく県外に出るようになったしで、会う回数が減っていた時期もあったけど、去年の夏、ザンビアに一緒に行ったことをきっかけに、最近はたまに温泉に行くようになった。

わりとなんでもずばっと発言する。
そのサバサバした感じの性格から(?)ザンビアメンバーからはお嬢ってたまに呼ばれてた。それだけが由来かはちょっと怪しいけど。

私よりしっかりしているし、思いがけない行動力を発揮することもある。
ザンビア行きを決めたのも、スーパーの帰り道に私と偶然会って「夏休みはザンビアに行く予定だよ~」って話したら、家に帰った15分後に「私も申し込んだ」ってLINEがきてたくらいのスピード感。意味が分からん。

ザンビアの子どもたちとお話中のかほ

温泉に一緒に行ったあと、資さんうどん食べたいねってことでうどんを食べに行った。うどんを食べ終わって午後22時。

「カラオケ行きたい、、」

かほがぼそっとつぶやいた。



気づいたら23時にはカラオケに入っていた。

曲を次々に予約するかほ。
なんというか、その、てきぱきとした感じが、今日は心地よかった。

聴きながら、歌いながら、ちょこちょこSNSを見たりLINEを見たりしていた。

ここ半年くらい、猛スピードで夢を形づくっている子の存在が目に入った。
憧れている、追いつきたい人が、さらに一歩遠くに踏み出している姿が目に入った。
素敵な感性の子が、またその表現をひとつ生みだしているところが目に入った。

ああ、いまひとりじゃなくてよかった、

ふっと、そう思った。


自分の情けないところに、よく目が向いているときに多い気がする。
私ではないだれか、の圧倒的な存在感に落ち込んでしまうこと。家でひとり、ベッドの上でその存在と対峙してしまったら、あとはゆっくり落ちていくだけ。普段だったら。

今日はひとりじゃない。
きっと私がそんなこと考えているなんてことも知らないと思うけど、それが心地よい。楽しそうに歌って、しゃべって、笑ってくれている。


なにかに押しつぶされそうなとき、手を差し伸べてくれた人とか
どうにも怖くて一歩踏み出せないとき、背中を押してくれた言葉とか
わけもわからず泣きじゃくるとき、隣にいてくれた瞬間とか

きっと過去だけじゃなくて、今も、未来すらも、支えてくれるようなものって、ずっと忘れないのだと思う。目に見える支えだから。

だけど、支えになるよりも前に、沈んでしまうよりも前に、私をすくいあげてくれているなにかは、実はたくさんあるのだろうな、と思った。きっと、私が想像しているよりもたくさん。

そのたくさんに、少しでも多く気づけたら、しっかりと自分の手から離さずにいれたら、ありがとうと思うことができたら、毎日が少し、ほんの少しずつ、あたたかくなっていくのかもしれないなあ、と。


たまには、こんな遊びも、よい。


読んでくれた人ありがとう。
素敵な1日をお過ごしください~


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