見出し画像

2024ベルリン鑑賞記録(1)Unbekannter Bruckner mit Christian Thielemann


いつもこの角度からになる


 3月1日、ベルリン・フィルハーモニーでクリスティアン・ティーレマン指揮の「知られていないブルックナー」演奏会。残念ながらコンサートは今回の滞在中これが最初で最後。なお、クラシック音楽は好きで聴くけれども、詳しくはない。ロビーで声をかけられ、「文化生活アンケート」に答えた。かなり珍しいケースだと思うが、わたしでよかったのだろうか。
 ベルリンにいる間、絶対に一回は聴きたいのがベルリンフィルの演奏。高校生の頃に初めて一人で観た映画の劇伴がベルリンフィルで、音色に衝撃を受けたのが始まりだ。Großer Saal で初めて聴いたのがどの曲だったかは覚えていないが、指揮はバレンボイムで、コーラス席からの鑑賞だったため、目の前で弾かれるティンパニの迫力とバレンボイムの目力に圧倒された経験が強く心に刻まれている。
 ティーレマンの指揮でベルリンフィルを聴くのはおそらく三度目。わたしはベルリンフィルの演奏を聴くと頭の状態が美味しい白ワインを飲んだ時のようになるのだが、この日の演奏では特にいわゆる白い花とナッツの香が広がった。ワインは好きだけれども、詳しくはないし一級品を飲めるわけでもないので、あまり厳しくとらえないで欲しい。頭の中がそうなるのだ。ブルックナーも普段聴く作曲家ではないので詳しくは知らない。その程度のライトなクラシックファンでも気軽に買えるチケット代、気軽な雰囲気のホールが素晴らしい。特別で幸せで芳醇な時間を過ごせた。

小澤征爾の追悼展示たち

ドイツで観られるお芝居の本数が増えたり、資料を購入し易くなったり、作業をしに行くカフェでコーヒーをお代わりできたりします!