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2024ベルリン観劇記録(6)Edward II. Die Liebe bin ich
2月11日、ベルリン6本目。
ベルリン・ドイツ座でエーヴァルト・パルメツホーファーの新作。
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原作 Christopher Marlowe クリストファー・マーロウ
改作 Ewald Palmetshofer エーヴァルト・パルメツホーファー
演出 Jessica Weisskirchen
美術 Günter Hans Wolf Lemke
照明 Peter Grahn
ドラマトゥルギー Christopher-Fares Köhler
制作部 Julia Plicat
出演 Jens Koch, Leny Moretti, Mathilda Switala, Max Krause, Katrija Lehmann, Jpnas Hien, Cai Cohrs, Caspar Nekrasov, Ilja van Urk
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『未婚の女』の作家パルメツホーファーの23/24シーズン新作。
エドワード2世は父王の死後、王位を継承する。しかしエドワード2世は国政に従事せず、恋人のピアーズ・ギャヴィストンを亡命先から自分の元へ連れ戻し、寵愛し、欲望を向け、何よりも愛情を注ぐ――こうして王は、貴族、国家、教会、妻である王妃イザベラと敵対するようになる。イザベラはモーティマー卿に助言を求め、計画を練る。高位の貴族たちは、政治と国家運営が正常に戻ることを期待し、陰謀を煽る。その間、フランスのイングランドに対する軍事的脅威は、高まるばかりであった。
オーストリアの劇作家エーヴァルト・パルメツホーファーは、クリストファー・マーロウの死後に発表された宮廷劇を改作、短縮し、極端に詩的な言葉に凝縮している。彼は歴史の戦場を私的なものに移し替え、愛を絶対的なものに設定した。……
マーロウ原作のパルメツホーファーによる改作。ドイツ座内で最も小さい、通称Boxと呼ばれるキャパ50名ほどの小劇場。おそらくパルメツホーファー本人がプロンプターを務めていた。
リンク先の写真を確認していただければわかるように、SMプレイルームのようなセット、レザーとボンデージのコスチューム、全体を通してBDSMの世界観で描かれる。イザベラの白ボンデージが美しく、ヘッドハーネスも品がある。三つ編みが常に首を絞めており、たまに痒そうにしていておかしかった。全てがなりきりプレイと解釈することも可能だろう。冒頭、前王エドワード1世の遺体のマスクのジップを下ろすと、エドワード2世が現れる。いきなり窒息プレイだ。緊縛、スパンキング、犬の覆面プレイなど、鍛え上げられた俳優陣によるパフォーマンスは視覚的にかなり楽しめる。王様ももっちりふくよかなボディがレザーに包まれており、かわいらしい。
言葉はパルメツホーファーらしく、一聴しただけではすぐにわからない箇所も多々あった。(上演テキストにコンマ・ピリオドは打ってあったのだろうか……)
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ドイツで観られるお芝居の本数が増えたり、資料を購入し易くなったり、作業をしに行くカフェでコーヒーをお代わりできたりします!