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#046読書から旅する④

今週読んだ本はこちら。

イコンのこころ 高橋保行 著

私は信者ではないのだが、個人的にギリシャ正教のイコンをはじめとする宗教画や教会に心惹かれている。
機会があれば、国内外の正教会の施設に赴く。

その芸術性、規則性、技術力そして何より、イコンは信仰対象そのものではなく、信仰の入り口である、というある種の謙虚さに美しさを見る。

こちらの本は、そんな私のための個人講座、専門家の講義をマンツーマンで受けるような心地がした。
とはいえ、聖職者ならでは筆運びが、単なる教養用の教書に終始しておらず、ハリストスへの真摯な敬意と深い帰依が分かった。

アテネの街角にひっそり佇むあのイコンの持つ力を改めて思い出した。

実は、同時並行で、人気女性作家の男女関係をテーマにした小説を読んでいたのだが、女性性がほぼ皆無の私には読み進めるのはやはり無理だった…

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