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"あなた"へのメッセージ - Be Nicer to Yourself!-

こんにちは、お声を聴かせてくださり、ありがとうございます。
すっかり秋らしくなりました。今年もまた、山にも街にも色彩豊かな秋が戻ってきましたが、あなたはどのような秋を過ごしていらっしゃるのでしょうか。

知的でありながら、素直にご自身のお気持ちを表現なさっている、あなたの明晰なご相談文を拝読し、とても心のきれいな方だと思いました。そして、そのきれいな心に「変わってしまった三姉妹の関係」が、とても切なく寂しく映っているのだろうと拝察いたしました。

皆さんが幸せに向かって帆を進めている最中、時の流れとともに、視座や価値観、関心の対象が様々に変わっていく、お一人お一人の「変化」が姉妹の関係を変えたことは自明なのだけれども。それでもなお、この寂しい「変化」がご自身の過去の振る舞いに起因するものだともお考えでいらっしゃる
・・・あなたは本当に心がきれいで優しい方ですね。

その、美しい心を、思いを、優しいあなたの言葉で、妹さんへお手紙を綴ってみてはいかがでしょうか。
機会があれば、お手紙を妹さんへお渡ししてもよろしいかと思いますが、お手紙を通して、まずは、いかにご自身が妹さん思いの優しい「お姉さん」であるかを知り、その「お姉さん」に素直に出会っていただきたいと思うのです。

なぜなら、あなたが、今、心を痛めていらっしゃること、
「(自身が)子供の頃に親の愛情を独り占めし、常に妹たちに勝とうとしていたことが、これまで良好だった姉妹の関係を変えてしまった要因ではないかと思っていること」
このくだりを読んで、あなたは、やはり、子供の頃から「あなた」だった、「あなた」の人生を一生懸命に歩んでこられたのだと思ったからです。

私事で恐縮ですが、一時期、仕事で「こども食堂」の運営に携わったことがあります。そこでは様々なお子さんと、"近所のおばちゃん"、つまり、コミュニティの一員として接するのですが、どの子も実に個性的でした(それが故に時には親御さんから叱られるようですが)!
でも、よくよく子供たちを見ていると、一人ひとりと同じ目線で接すると、子供たちは一生懸命にコミュニケーションを取ろうとしているのが分かりました。
それは、無論、他者とのコミュニケーションもありますが、「自分は何がしたいのか、どうしたいのか、どう感じているのか」のような、自分とコミュニケーションをしているように思わせる場面も多々ありました(例:お人形を自慢しながら見せ、そのお人形と会話をし、本当は自分が欲しいだけなのに「●●ちゃんもお菓子が食べたいって言ってる!」と追加のお菓子をねだり、ちゃっかり貰っている)。
"常識的な大人"目線で見ると、時には、それらが「わがまま」やら「勝気」やら「小賢しい」などと表現されるのでしょう。けれど、“近所のおばちゃん”、もとい、コミュニティの仲間としての中立的且つ第三者的視点からは、
「あぁ、この子も、この社会で一生懸命にコミュニケーションをとろうとしているのだな」
というように見えました。
親子関係、家族関係は多くのヒトが最初に属する社会だとされますが、子供の「あなた」は、今の「あなた」になるために、一生懸命にご自身と親御さん、家族の皆さんと様々な形でコミュニケーションをとっていらした。
そして、成長なさり、今はその当時のことを申し訳ない気持ちで振り返られるような、心の美しく優しい「あなた」になったのだと思います。
ご自身の振る舞い、それも、遠い過去のご自身を反省なさるなんて、あなたはとても立派だと思います。
たいていのヒト(ワタクシを含めて)はそんなことできませんし、そも、しようともしない(苦笑)。もう充分大人だし、分別もあるのだから、といって。
ですから、どうぞ当時の一生懸命な愛らしい「あなた」を大切に思ってあげてくださいね😊

かつては、三人お揃いの愛らしいサマードレスがしっくりきていたけれど、今は、もう、秋。人生の色やディテールの嗜好は、その季節(Time)、その場所(Place)、そして各々のライフステージ(Occasion)で異なりますよね。

今は、あなたは、そのきれいな心を、妹さんたちより他に振り向ける時期(Time)なのかもしれません。この世界には、その場所(Place)も機会(Occasion)も無限にあります(困っている人にそっと手を差し伸べるなど)。そして、それこそが、あなたをより心豊かにし、もっと幸福なあなたにし、今度は妹さんたちの方から「お姉さん」の元へ戻ってくるのではないでしょうか。
ちょっと、しばらくの間、どうぞ、あなたのその優しさを新たな世界に伝えてみることも考えてみてくださいね。

ただ、一つ気になりましたのは、あなたの、この「仲の良い屈託のない姉妹関係」への思い・懐古は、ここ数か月のことでしょうか。
或いは、ここ数年ずっと、折に触れ、抱えていらしたものでしょうか。

もし、この思いがこの半年間のことであれば、あなたのその懐古も、やむを得ないとも思うのです。
ご存知のように、世界はこの半年で、すっかり、その様相を変えました。
とりわけ、我々の人間関係といいますか、人と人との関わり方が否応なしに変わりましたよね。身近な人々以外の他者と接する時には、顔半分をマスクで覆ったり、画面越しだったり、"一枚"隔てて他者と接する日常。
何よりも人と人との社会的"距離"をとらざるを得ず、それに、これまで以上の節度が要求されるような、少しの窮屈さを覚える日々になりました。
そんな中で、以前のような付き合いが恋しくなるのはごく自然なことですし、誰しも同種の「寂しさ」を抱えていると思います。
この「寂しさ」の解消には、多くの専門家が勧めているように、ささやかな楽しみやホッとできる時間を意識的に持つのが良いかと思います。近所の公園を散歩して木々や花々を愛でたり、ただベンチに座って子供たちが遊んでいるのを眺めたり(コレ、実体験からお勧めです。本当に面白いですし、癒しになります!)。

また、もし、ここ数年来、その「寂しい」思いを抱いていらっしゃるのであれば、ご自身に何かしらの迷いや不安があるのかな、とも思いました。
どの人生にも懐かしく美しい過去があり、少し心が弱くなったときには、それらがとても輝いて見え、より恋しく、自らの支えとしてもう一度手にしたいとは、誰しも願うものです。
これがワタクシの杞憂というか見当違いであれば、それに越したことはないのですが、いかがでしょうか。
ご自身の将来や未来、或いは、今現在に何かしらの「寂しい」思いをお持ちであれば、どうぞ、その声を大切に、ゆっくりじっくり、広い心で耳を澄ませて聞いてあげてくださいね。
あなたは、あなたご自身の優しい「お姉さん」でもあるのですから😊

的外れや出過ぎたことを書き連ねたようでしたら、どうぞご寛恕ください。
お読みくださりありがとうございました。
あなたの日々がますます輝きますように、そして、もっと人生を楽しまれますように!

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