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【素的視点から#052】かつてのココロと出会う期間

黄金色の十月(と私は思っている)も今週末で終わり、冬支度の十一月がやって来ますが、その前に、ここ数年で日本の年間行事の一つとしてすっかり定着したハロウィン🎃がありますね。

ただ、某パンデミックの影響か、皆で仮装して家々を巡ってお菓子を貰ったり、集まってパーティをしたり、というのはもう下火になったのかもしれません。
街中でも、以前のようにハロウィン商戦の雰囲気は薄いような気もします。

元々このお祭りは、この時期にかくり世に居るとされる霊魂が現世に戻ってくるとされ、その霊魂に一緒に連れて行かれないように変装することから始まったと。

先日、ラジオを聴いていたら、ハロウィンがなんとなく日本の八月、お盆に似ているというようなお話がありました。
なるほど、確かにあの世へ行った縁のある方々がこちらに帰ってくる期間、夏休みの只中で皆が顔を揃えてワイワイ楽しめる期間と思えば重なることも多いですね。

ハロウィンはカボチャですが、お盆は胡瓜と茄子、いずれも旬のお野菜を生き物に見立てることも共通します。

個人的には、最も近しいものは、どちらも、その期間が終わると、次の季節、冬や秋の準備に入ること。

八月はお盆を越えても、体感ではまだまだ夏ですが、大人たちは夏休みも終わり、ひとつの“シーズン”が終わったことを思います。

ハロウィンが過ぎると、この文化を日本に伝えたアメリカでは感謝祭、そしてクリスマスへと続きますが、こちらは、日本のお正月に近いとか。

日本では紅葉狩りのシーズン真っ盛りですが、美しい山々や街中の並木を眺めていると、乾いたひやっとする風を首筋に感じます。

ワイワイとはしゃいだイベント後の季節の変わり目、皆さん、ココロもどうぞいたわってくださいね。

<今日の美>




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