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#229読書から旅する(34)

今回はこちら、先週に引き続き事務所の仕事関連。

それでも企業不祥事が起こる理由 國廣 正著

企業法務や危機管理の大家、國廣弁護士の著作であるが、企業人必読の一冊である。
コンプライアンスを意識付けで終わらせるのではなく、実践する方法を丁寧に説いてあり、実用的だ。

初版は2010年、私はその数年前に2社目の会社に入社し、内部統制や業務適正化/効率化の仕事プロジェクトメンバーとして仕事をしていたので、本書の内容は割と馴染みがある。

実際、全社を対象に業務適正化のための業務マニュアルを作りとインタビューをして、作業内容と手順をチェックしていたが、不正とまではいかないが、色々な意味で危なっかしいものも多かった。

10年以上経て、今またコンプライアンスに関する仕事に携わっているのも不思議だが、この本を読んだことで、私が仕事を通じて得た現場的知識と感覚がプラクティカルな理論へと変換できたことが良かった。

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