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#091展覧会鑑賞記①

これまでも色々な展覧会に足を運んだが、これからはnoteに記録を残すことにする。

今日はこちらへ。

天気の良い土曜だからか、結構な人出で、会場内は混雑していた。
私はアメリカ印象派絵画が好きだ。きっかけは、知り合いの米国人からお土産でアメリカ印象派の絵葉書と小物を貰ったことだった。
印象派の作品が好きな日本人は多いが、アメリカ人の印象派画家の展覧会は珍しいように思う。

好きな理由は、芸術的価値や小難しい解釈など、アメリカの豊かな日常を切り取った作品には無用だからだ。
あれらの作品を前にすると、純粋に、人生の一日一日が美しいと感じる。
また、描かれた女性への深い敬意も感じられる作品もある。今回の展覧会でも、数点、そのような世界に浸れるような作品があった。

私の好きなコローやピサロの作品もあり、モネやルノワールなどのザ・印象派の作品も少ないが展示されていた。
もう一つ感心したのは、セザンヌの作品である。もう、画力が全く違う。私がわざわざ言うことでもないが。
セザンヌも印象派の一人とされているが、いや、全く違う。
以前、小林秀雄のセザンヌについての「批評」を読んだことがあるが、今になって、あの「批評」の意味するところが分かった。小林秀雄のその文章を読んで以降、機会あるごとにセザンヌの作品を鑑賞していたが、今日初めてしっくりきた。あの文章に出会ってもう15年近く経つというのに。

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