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【序】まほステ1章 ♔ 感想考察まとめ

いよいよ、11月5日より舞台魔法使いの約束第2章の幕が上がる。連日キャスト陣の稽古ツイートを見てはその日が近づいている…という実感を少しずつ感じているが、5月30日の1章千秋楽からもう丸5ヶ月が過ぎたなんて信じられない。小出しの情報解禁やナンジャコラボを楽しんでいたらあっという間だったが、8月は丸1ヶ月チケットと567ワクチンの副作用で二重の苦しみを味わったのはシンプルに辛かった…。無事に2回打ち終わって、なんならこの前インフルワクチンも打ったのでめちゃくちゃ万全の状態で初日を迎える。元気!!!!!

円盤が発売されてからも仕事の方が忙しくて記事にする時間がなかったため、今回は最初の記事で書いた、舞台『魔法使いの約束』通称まほステの第1章の感想考察まとめです。完全に私の主観ですのでご了承を。


序破急

まずは前記事の自分を訂正することから(…)まほステは全3章を”起承転結”ではなく”序破急”で構成するのかなと考え直した。序破急構成は調べたところ、

:物語の導入部分。簡単なストーリーや登場人物などの説明を済ませて、核となる出来事や事件を発生させておく。

:起承転結でいうところの「承転」の部分。物語が急展開していく。

:終焉に向かって一気に盛り上がり速やかに締め括る。

もともと序破急は能楽や歌舞伎などの芸能が起源であり、映画やアニメ、舞台などの脚本でも使用されるそう。舞台化が正式に決まるまでは、メインスト21章分を1公演では無理そう、せめて前後編?っと思っていたところ3部で構成してくれる(せざるを得ない?)ので、物語を大事にまとめる判断をしてもらえたのかな、と感謝した。あと季節跨いで魔法使いたちに3回会える約束をしてもらえるのも嬉しい。

序破急に話を戻すと、「序:物語の導入部分。簡単なストーリーや登場人物などの説明を済ませて、核となる出来事や事件を発生させておく。」がまさに1章で。ここでいう核となる出来事や事件が、魔法使いと人間の溝がはっきりと浮き彫りになった魔法舎襲撃事件(1章のラスト)なのかと考えた。とはいえ今後登場するキャラクター達も因縁があったり賢者を籠絡しようとしたり気分で●そうとしてくる消し炭食べるおじさんがいたり問題児だらけなため、2章も引き続き問題定義になるのでは…?という不安が無きにしも非ず。(笑)

何れにせよ、2章は物語が急展開を迎えること間違いなし(これからのメインストの流れ的にも)なため、楽しみ半分、怖い半分で当日を楽しみに待っている。2章は休憩ありの舞台構成だそうで、舞台演出の面でもどんなものが観れるか期待している。

ということでこの記事のタイトルに「序」を入れた。なんだかエ●ァっぽいね。


2章から観る人へ

”舞台”魔法使いの約束と言っているが、所感、ミュージカルだった。こんなに歌うのになぜ”ミュージカル”じゃないのか、プロデューサーが記事で話してたのは

「ミュージカルも舞台の中の一つだという、ミュージカルっ子としての思いを込めました!」ーWEBザテレビジョンインタビューより(2021年4月23日19:00)

とのこと。ほう…(素人にはわからん…)。

とはいえ私はディズニー系のミュージカルが大好きなため、1章の最初、ムルが賢者を誘う歌『出会いは満月の夜』を聞いた時もう嬉しくて嬉しくて!橋本汰斗さん歌上手すぎて全身がビリビリした。まほステはディズニーじゃないが、かっこいい曲から可愛い曲、ノれる曲と色々な曲が用意されていてやっぱりミュージカルなんじゃないかなぁ…と思う。もうミュージカルっていうスタンスで劇場に行っていい。


そして第2章も同じく天王洲銀河劇場で行われるため、1章の劇場の様子を書いておく。

まず感染予防対策から。入場前に入り口で足裏と手の消毒、スタッフさんによる検温→もぎりの流れ(大体の劇場と同じ)。並ぶことがある列(入場・トイレ・グッズ)は1mほど間隔を空けてという呼びかけと足元テープはしっかり貼ってあった。ロビーでの滞留はなるべく避けてほしい旨のアナウンスもあり、観客は入場して諸々の用事を済ませたらすぐに座席に行く人がほとんどで、穏やかな現場だったな〜という印象だった(まほやく界隈自体お姉さんが多いからかも)。開演ギリギリに友人と来て興奮して思わず話してしまってた人を一度見たくらいで、単独行動客多め、友人と来ていても用があるときは一瞬小声で話すなどとにかくみんな絶対に感染者を出さないぞ!と徹底していた印象。あくまで私の周囲の状況に過ぎないため、アナウンスがあっても普通に話している人いたっていう話も人伝に聞いた。キャスト陣も不織布マスク&公演期間中はホテルだったので、2章もそういう運営の努力を無駄にしたくない。

あとは銀劇に行ったことがある人はわかると思うが、2〜3階は特に音が響く。1章では2台の大きな舞台装置が動いており、左右にスライドする音がなかなか大きく聞こえた。台詞もはっきりと聞き取りたい人は1階がおすすめな劇場である。(今回はもうチケ取り終わってるが…)また、まほステは映像の演出がままあるのだが、綺麗に見えたのは1階中後列と2階前列。3階は遠いので(しょうがない)全体を見つつ、好きなキャラを野鳥の会で行きましょう。

1章の公演期間は感染が拡大していた中、無事に完走できて本当に良かった。そして2章はマウスガードなしで公演が見れそうで素直に嬉しい。どうしても息の音をマイクが拾ってしまうことが多かったし、徐々にでもキャストが伸び伸びと演技できる空間が戻ってくることを祈っている。


キャスト陣の感想を簡単に!

公演期間中Twitterに日々素敵だと思ったところをぶん投げてたのでここでは簡単に書き残します。

《中央の国》アーサー:尚弥くんのアーサー初見のはずなのに見たことある!!ってなった(進研ゼミ現象)。歌声まで真っ直ぐで純真なアーサーそのものだった。オズ:日々『ヴォクスノク』が強くなっていく様子に魔力の高まりを感じていた。マントのひらみと杖のパフォーマンスが美しい。そして威厳がある佇まい。2章では傷の影響も見れると思うので楽しみ。カイン:なおイン(誰も呼ばない)。殺陣がどんどんかっこよくなっていってたので毎公演ワクワクしてた。賢者ちゃんと距離が近め。オレンジの塊にならない!

《東の国》ファウスト:歌のせんせい。たくさん燃やされ、たくさん燃やしていた(トラウマ)。派手な演出もあるけど、矢田さんが表現するファウストの繊細な部分の演技が好きでした。ヒース:良いところがいっぱいあるな〜。何より大悟くんが等身大でヒースを演じてくれてることが伝わった。すごく緊張してるって言ってたけど個人的に一番演技に安定感があった印象。2.5は2作品目(ほんまか?)

《西の国》ムル:トリッキーな魔法使いというキャッチコピーを体現したような人だった。汰斗くんムルの好きなところ、声と瞳がきらきらしてるところ〜♩シャイロック:公演中盤からの紋章シーンの台詞追加は初めて見た時正直戸惑った(色々な意味で)。表情だけじゃなく、指先〜爪先まで一切抜かりないシャイだった。

《北の国》ブラッドリー:フライドチキンlover。自由にできる時はとことん楽しそうで、双子先生に振り回されている様子は見た目も可愛かった。身体を使ったアクションはムルと並んで見応えがあったな。くしゃみで消えるが歌の時だけ舞い戻る。スノウ:物事を慎重に見定めようとする表情をしていることが多かった気がする。「へたっぴ!」「おばかちゃん!」どっちの台詞も可愛かった。歌も振る舞いも解釈一致すぎて逆に苦しかった。ホワイト:終始何が起きても受け入れてくれるような微笑みでいた。これが北の魔法使いの余裕か…。2章でも驚きのアクロバットを見せて欲しい。

《他》賢者(真木晶):賢者として戸惑いながら過ごす様子、大切な気持ちを伝える時の強さ、「普通の人間」の中に感じる純粋さがキラキラしてたなぁ。新くんの賢者ちゃん、好きです。公演終盤、ED曲でクシャッとした笑顔が見れるようになったのがとても嬉しかった。ヴィンセント:銀劇を帝劇に変えた人。お尻がビリビリした。ヴィンセントの揺るがない信念を歌で表現してくれた。普通に話していてもいい声ですごい。ドラモンド:憎らしい役のはずなのに、終始愛らしかった。アーサーに謝るシーンは胸に迫るものがあったなあ。ずっと爪先立ちをしているのですごい。クックロビン:ピシッと決めたり魔法使いから逃げるときはコミカルな動きをしていたり、立ち振る舞いや書記官としての所作が素敵だった。2章以降で魔法使いたちと心が近づくのが楽しみ。アンサンブルの皆さん:大人スノホワをやったり兵士やったり厄災やったり街人やったりめちゃくちゃ忙しそうだった。なのにどの場面でもキレッキレでかっこいい…プロ根性を感じた。


愛が舞台のバトンになる

まずは何より、素敵なキャスト陣を集めてくれた製作委員会へ感謝を。衣装や小道具も細部まで拘って作っていて、ナンジャの会場でじっくり見ることができて嬉しかった。円盤は本編の他にドキュメンタリーとバクステがあるが、特にドキュメンタリーを見るとまほやくの世界観を全力で作り上げてくれたことに「愛」をいっぱい感じた。バクステは矢田さん、太郎くんがカメラを回し、座談会も仲良く和気藹々としていて、みんながみんなに出会えて良かったな…というどこから目線なのかわからない気持ちで泣きそうになった。素敵なスタッフ・キャストに舞台を作ってもらえて原作ファンとしてはとても嬉しい。

まほステ運営は独自の路線を走ってるというか、そうくる?!ということが多くて、色々な方法で私たちを楽しませようとしてるのかなって…可愛いです。(笑)今後も頑張って欲しいな〜と思ってます。1ファンとして!

舞台 魔法使いの約束 第2章、無事に開幕する日を心待ちにしています。


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