3/13 料理が楽しくなってきた

 最近、料理をするのが楽しい。堂々と料理と言ってしまっていいのか自信が持てないレベルのことしかできないけれど、夜に旦那さんからの「今から帰るよ」コールがきてから台所に立つのが楽しみになってきた(自分ひとりだけの昼ごはんは、あいかわらずテキトーだ)。以前と何が違うのか、考えてみた。

 ひとつめ。夕飯をつくる時間に、台所に立つ気力体力が残っているっていうのは大きいと思う。フルタイムで働いていたときは、定時で上がったとしても8時間、仕事モードでそこそこ気を張って過ごして、帰り道にスーパーに寄って買い出しして、帰ってきてから片づけしたり洗濯したりとちょこちょこと家事をこなし、つかの間のひとり時間を過ごしながら旦那さんの帰りを待っているうちに自分のおなかすいたピークは過ぎて、おなかすいたよりも明日のためにもう寝たい……みたいな時間になって。『帰るコール』がくる頃には自分がガス欠だった。でも今は、旦那さんの帰りを楽しみに待っていられる。

 ふたつめ。調理中のおともを見つけた。以前は、調理中って、火元から目が離せないし、正直おもしろくないなぁと思っていた。本気で料理と向かい合うっていうのは、食材が発する音の変化も聞き逃さない、みたいなことなのかもしれないけれど。まだそこまでのレベルには達してないわたしは、料理しながらYouTubeやradikoやvoicyを聴いて耳で楽しむことを覚えてから、格段に台所に立つのが楽しくなった。皿洗いにはvoicyの10分くらいの番組、おかずをつくり始めたらradiko、と場面場面で使い分けている。

 みっつめ。レシピをきちんと活用するようになったこと。今までは、毎日肉と野菜と味付けの種類が違う肉野菜炒めばかりつくっていたのだけれど、旦那さんと本屋で「これが食べたいね!」というメニューが載っているレシピ本を買って、その中から何種類かつくってみているうちに世界が変わった。味付けのバリエーションが増えたし、切り方で食感がかわるというのも学んだし。新しいことをひとつ試してみるたびに目からうろこが落ちるような新鮮な発見がある。

 よっつめ。自分がいろいろと新しいことを試してつくった新メニューに対して、旦那さんがきちんと褒めてくれること。これがなんだかんだ最大の理由の気がする。「おいしい!」「これ、何が入ってるの?」「またつくって」がうれしい。明日もいろいろ挑戦しておいしいものつくろうと思える。

 さて、今日は合いびき肉があるぞ。何をつくろうかな。

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