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永遠のソール・ライター展 2020 @Bunkamura 感想

1月にBunkamkuraで開催されている写真家ソール・ライターの回顧展「永遠のソール・ライター」を見に行った際の感想を皆様とシェアしたいと思います。

もう、本当に行って良かったです。
もう一回行きたい。

写真の片隅に捉えられた女の子や、人の波間でうつむく男の子。
雨雪に濡れた窓越しに見える人影や、傘越しに見る街。


ふだん見ている景色に似ているはずなのに、なぜかストーリーを想像させる。

「私の好きな写真は 何も写っていないように見えて 片隅で謎が起きている写真だ」

の言葉の通り、いつもと変わらない日常の中にドラマチックなストーリーを想像させる、そんな写真の数々が印象的でした。

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写真の大半が影で隠れていたり、窓や雨といったフィルターを通していて少しぼけているせいか、70年代、80年代のニューヨークを盗み見しているような気分になります。

個人的にはBlue Skirtという作品が好きでした。

まさに「盗み見」しているような一枚。

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Blue Skirt

モノクロ写真はもちろん、カラー写真、セルフポートレート、スケッチブックや生涯のパートナーの写真など約130展が展示されているのですが、これが未発表の写真8万点のうちの一部だと言うので驚きです。

ソール・ライターが見ていた景色を盗み見する、そんな気分を味わえる写真展でした。

まだ発表されていない写真もぜひ見たい、、!

ソール・ライター財団がこの先10年は掛かると思われる未発表写真の整理をしているそうなので、次回の回顧展開催のためにも彼らの頑張りに期待。。。

ニューヨークが生んだ伝説の写真家
「永遠のソール・ライター」Forever Saul Leiter

2020/1/9(木)~3/8(日)

Bunkamura ザ・ミュージアム

写真引用

Blue Skirt, 1950s Chromogenic print, printed later/©Saul Leiter Foundation | Courtesy Gallery FIFTY ONE
Snow, 1960 Chromogenic print; printed later 14 X 11 inches Signed in ink on print verso. © Saul Leiter Foundation /

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