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環境設定と姿勢


こんにちは!KidsFRP &FRP フィジカルケア南藤沢校講師の保坂です。
普段は理学療法士として東京にある整形外科クリニックに勤務しています。
このnoteではカラダに関する情報や、養成講座に関する情報を少しずつ共有しています。

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はじめに

骨の成長は、主に『長さ』を成長骨端軟骨が、『幅』を骨膜が担っています。そして子どもの成長骨端軟骨は大人に比べてとても柔軟で、外的なストレスによって変形して成長する特徴があります。 

つまり、姿勢の崩れは一時的な問題ではなく、大人と違って普遍的な変形に直結していく可能性があります。子どもの頃からの〝姿勢〟に対する教育は非常に重要です。例えば、突然『姿勢を良くしなさい!』と言われた時に皆さんならどうなさいますか?私だったら学校で教えられた【気をつけ姿勢】をとってシャキッと仕切り直します。

実際はこの姿勢が身体にとってニュートラルかどうかはまた別の話になりますが、緊張の姿勢をとらせることで人の話をきちんと聞くためと定義されているだけって交感神経にスイッチが入り体は緊張します。この話に関しては以前書いたこちらの記事(学校教育における“気をつけ姿勢”)を参考にしていただけると幸いです。

それだけ姿勢に対する認識というものが小さい頃から教育の中で影響しているという事を考えると、あらゆる不調の原因になり兼ねないので小さい頃から姿勢の認識を知るということは重要なことなんだと感じています。前置きが長くなりましたが、今回は〝環境設定と姿勢〟についてまとめていきたいと思います。

大前提

子どもに姿勢を良くしなさい!と言ったところで一時的にしか変わらない。
身体が歪んでも知らないよ!なんてあまり脅すこともしたくない(教育的に)。
というかそもそもあまり理解してもらえないことの方が多いかと思います。そんな時にお勧めなのが〝環境を見直す〟ということかと思います。

日常生活に着目すると

日常的に必ず行う行為としては食事です。食事の姿勢で気になる親御さんは多いかと思います。
私もその1人です。『足!』とか『肘!』とかヒーって感じです(笑)
それでも一番効果があったのは椅子の見直しでした。最初長女には申し訳なかったのですが、長男にハイチェアを譲ってから大人用の椅子に座布団で高さを調整して椅子に座らせていました。もちろんこれでは足は着けません。当然姿勢は安定しないし、足の置き場も残念な方向に・・・。
そんなこともあり購入したのが、座面と足場の高さを調整できる椅子でした。

やはり地に足つける感覚は大切で食事の時の足、肘問題がかなり解消されました。
これ、我が家の問題だけというわけではなく、お勧めした方のご家庭でもかなり解消されているみたいです。個人差はあると思いますが検討の価値ありです。 

なぜ改善されたか?(考察)

皆様もあると思うのですがある一定時間、閉眼で片足立ちをした時に多少なりともフラフラしますよね?この時に指一本でも壁に触れて行うと如何でしょうか。
かなり安定するはずです。あとは台所に立っている時に無意識下で淵に寄りかかろうとしたりする事もないでしょうか。これも触れて感覚入力を行い力を発揮しやすくする無意識下の行為かと思います(本来は触れなくても支えられる状態にいたいものですが・・・)。それだけ、触覚を介した感覚入力は姿勢の安定に必要なことかと感じています。足がついていなければ、姿勢をどこで安定させるのか?肘をついて安定させて体を安心させる。無意識的に行いそうな気もしませんか?
これはあくまでも個人の考えですが、足を接地するということは発達が未熟なお子様にとって姿勢を保つという視点でもかなり重要なことかと思います。

お勧めの遊び

今回は姿勢を保つために必要な感覚器(感覚のセンサー)を使う遊びをご紹介します。
フォームローラー(筒状の道具)の特性を活かして細い場所でバランスを取るとこで姿勢保持に重要な平衡感覚、触覚、体性感覚(力加減や関節の曲がり具合などをコントロールするセンサー)などが促されるのでお勧めです。

坐骨でバランスを取ることで座るために必要な上記の機能が促されます。
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立っても感覚遊びをチャレンジしてみましょう!
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結局は基礎体力も重要なのでこちらもチャレンジしてみましょう!
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まとめ

今回、環境設定と姿勢について私的な考えを書かせていただきました。大事なことは〝無意識下のコントロール〟です。育児をしていて『姿勢を良くしなさい』とか『足!』とか『肘!』とか注意するだけでもストレスになると思いますので、環境を整えることで未熟な感覚器が働きやすい環境を作り姿勢を良くする。これ凄く重要なことかと思います。勿論基礎体力も重要なので、たくさん遊んで元気な体づくりも忘れずに。

ファンクショナルローラーピラティスではキッズFRPとしてコンテンツ展開しています。今回ご紹介した遊び以外にも多くの遊びを日々子ども達と考えています。子どもは遊びの天才クリエーター。私たち大人は最低限のリスク管理だけで十分かと思います。大人及びインストラクターとして大事なことは解釈の軸・幅をしっかりと持つこと。私たちはそれを全国の仲間と共有し発展させています。子ども達の明るい未来をこれからもサポートしていきたいと思います。ご興味のある方はDM頂ければ嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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ライタープロフィール

保坂知宏(ホサカトモヒロ)
理学療法士、FRPMT &mentor、FRPKidsIR &mentor、RYT200Yoga IR
遊びを楽しむカラダの専門家。 
子どものためのファンクショナルローラーピラティス著者。
Twitter:ホサカトモヒロ【カラダの専門家】 @tmhr720
Instagram:エクササズの共有と子育て情報を!@tmhr720
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