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「おとなだろ、勇気をだせよ」忌野清志郎の言葉。

(忌野清志郎の言葉32)

RCサクセションの代表曲。おとなたちへのメッセージソングとして、
語り継がれてきた名曲、「空がまた暗くなる」。


空がまた暗くなる 作詞:忌野清志郎

おとなだろ 勇気をだせよ
(略)
ああ 子供の頃のように
さあ 勇気をだすのさ

出典:UTA-NET 歌詞全文はこちら


この曲は、次のフレーズにすべてが詰まっている。
「おとなだろ、勇気をだせよ」。

壁にぶち当たって、立ち止まったままでいる。
失敗をおそれて、あと一歩が踏み出せない。
そんなおとなたちに、やさしく語りかける。

逃げる、避ける、だまる、ごまかす、引き返す、あきらめる。
おとなたちのネガティブな行動に、喝を入れる。

やさしくもあり、きびしくもあるメッセージ。

「おとなだろ、勇気を出せよ」。
なぜ、このフレーズがこんなに響くのか。
それは、「勇気を出せよ」が
おとなからこどもへと、よく発せられる言葉だからだと思う。

勇気を出せばなんとかなる。
こどもにそう言ってきたのに。
自分もこどもの頃そう教えられ
勇気を出してきたのに。
そのことを忘れてはいけない。

「おとなだろ、勇気を出せよ」。
もし、こどもからこう言われたら、
おとなは返す言葉が見つからないだろう。

勇気を出せる存在でなければダメなんだ、おとなは。


そして、この歌には、清志郎が訴え続けた
永遠のメッセージ、ラブ&ピースの精神が込められてるようにも思う。

空がまた暗くなる。
メロディを考えれば、「空が〜暗くなる」でも
よさそうだが、「また」という言葉を挟んでいる。

再びやってくる暗い出来事、
それは戦争ではないかと感じるのだが、どうだろう。

戦争を起こすのはおとな、やめるのもおとな。

戦争は、こどもの勇気では止められない。

おとなの勇気で、社会は変わる。未来は良くなる。


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