成長したければ、一人で酒場へ行って名物ドリンクを飲め。
大事なことは酒場で教わった。
立ち飲み屋で混んできたら、斜めに立ちなさい。
外で並んでいる人がいたら、早めに席を空けなさい。
他人に迷惑をかけるまで、飲んではいけません。
酒場で学んだことを挙げればキリがない。
長い歴史を持つ酒場だけにある経年美。
熟練の職人が焼き上げるもつ焼き。
店の歴史そのものともいえる煮込み。
酒場で出会う先輩方からのありがたいお言葉。
酒場で口にし、目にし、耳にするすべてが学びである。
数ある酒場のメニューの中で分かりやすく自分を成長させてくれるのが、酒場ごとにある「名物ドリンク」だ。
俺は初めての酒場を訪れたら、必ず名物ドリンクを頼む。
え? A店の名物ドリンクが、完全オリジナルのドリンクだった?
飲め。飲まない理由がどこにあるのか。
B店の名物ドリンクが、ホッピーだった?
飲め。どこにでもあるのに名物と謳うからには、どこかに理由があるはずだ。
日本酒は純米派なのに、普通酒が名物だった?
飲め。価値観の幅を広げるチャンスだ!
梅が苦手なのに、名物がめちゃめちゃ硬い梅割りだった?
飲め。自分の枠を超えるときこそ成長のチャンスだ!
酒場の名物ドリンクを飲むことは、そのまま成長の糧となるのだ。
「人に会え、本を読め、そして旅をしろ」
これは、文芸春秋社の名編集者で社長も務めた池島信平氏の言葉だ。
人が成長するために必要なことを端的に言い表している。
人との出会いは、自分とは違う価値観や視点、意見との出会いだ。
新しい価値観を知ることで、自分の価値観の幅を広げられる。
本を読めば、他人の知見や思考を吸収できる。
こんな手軽に新しい知識を得られる方法はない。読書は最もコスパのよい投資といわれる由縁だ。
旅に出れば、新しい環境や文化と出会える。自分の枠を超えた体験は貴重だ。
つまり、いかに自分の枠を超えた体験し、いかに新しい価値観と出会うか。
成長にはこの2つが欠かせないというわけだ。
言うなれば、俺は学びを求めて酒場へ行っている。
酒場で人と会っている。
酒場で名物ドリンクを飲む。
新しい酒場へ旅をする。
自らを成長させるために酒場へ行くのだ。
せっかくの学びも、学んで終わりじゃ意味がない。
インプットしたことは同量以上のアウトプットをすることで、初めて意味を成す。
酒場へ飲みに行くことを家族に反対されているうちは、まだまだ学びができていることを理解してもらうだけのアウトプットできていない証拠だ。
「妻が自由に飲みに行かせてくれなくてさ……。」
なんて愚痴る前にやるべきうことがあると胸に刻もう。
学びに行き、成長できていると感じてくれているなら、家族だって反対する理由がない。
え? そういう俺はどうかって?
もちろんまだまだアウトプット不足。
肩身の狭い思いをしながら、酒場で飲んでいるに決まっているじゃないか。
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