全ては良い方向に向かっている。

愛宕神社は出世の階段と言われる急斜面の石段がある神社。
その階段を止まることなく登ると出世ができると伝えられている。

私は過去2回、愛宕神社にお世話になった。
それは、アパレル企業でアルバイトとして勤務していた頃。
当時は正社員を目指して奮闘していて、その為の試験に臨む際に願掛けに伺った。

結論から言えば、私はその試験を2回受け、2回とも失敗した。
1回目は何かNGワードを発したようで、
2回目に関しては手応えはあったが、理由は伝えられずに終わった。

神様のせいにする訳では決してないが、
それ以来、愛宕神社からは遠ざかってしまった。

結局私はアパレルを離れ、色々とあり飲食業界、というか、珈琲の道に進むことになった。珈琲に関しては全くというほど知識がなかったが、飽きやすい私にしては珍しくえらくハマってしまい、「やりたいこと」を見つけられた機会だった。そして、アパレルでは日々奮闘していたのに、飲食では求めていなくても昇進の機会がやってきた。

昇進のハードルが低いこともあるかもしれない。
だけど、私は今の仕事を楽しみ、それなりに自由の中でストレスは少なめで働けている。

そして思うのである。
あの時、アパレルの試験に2度も落ちたのは、今の私へ導く為のものだったのであると。

結局は捉え方なのだろう。
試験に落ちた日の私は、ある側面しか見えていなかったが、
少し視界を広げれば別の解釈も生まれるだろう。

一喜一憂しない。
全ては良い方向に向かう為に起こっていること。

そう意識することもまた必要なメソッドだと思う。