NO.21 映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』を観る
僕の今年の夏期休暇は明日まで。
毎年お盆には父の法要のため京都に行っていたけれど、今年は母と相談し断念。
夏期休暇中は昨日までほとんど外出もしなかったけれど、今日の午前中(混雑と炎天下を回避するため)車で恵比寿ガーデンシネマまで映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』(原題:「Mr.Jones」)を観に出かけた。
この映画はずっと観たいと思っていた映画だ。
内容は…
1933年、ヒトラーに取材した経験を持つ若き英国人記者ガレス・ジョーンズには、大いなる疑問があった。世界恐慌の嵐が吹き荒れるなか、なぜスターリンが統治するソビエト連邦だけが繁栄しているのか。その謎を解くために単身モスクワを訪れたジョーンズは、外国人記者を監視する当局の目をかいくぐり、すべての答えが隠されているウクライナ行きの汽車に乗り込む。やがて凍てつくウクライナの地を踏んだジョーンズが目の当たりにしたのは、想像を絶する悪夢のような光景だった……
これは凄い映画だった。
子どもの頃、ウクライナといえば肥沃な穀倉地帯と教わった記憶があったけれど、スターリン政権下でこんな悲惨な現実があったことに言葉を失う。
そして、この映画が恐ろしいのはウクライナでの大規模な飢饉という現実の存在と共に、スターリン政権への権力の集中の結果歴史的事実を伝えることが困難となり、マスコミの腐敗、人々の無関心が常態化していたことを明らかにしていることだ。
(このことは現在の我々が今直面している現実に繋がるわけだが…)
最後に、重たいテーマを扱いながら、映像の切れ味、音楽、演技どれも第一級で、最後まで目を離すことが出来ない素晴らしい映像作品となっていることも特筆すべき点として記録しておきたい。
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