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生活講習会2日目「食のこと」

2024年度東京第三友の会の生活講習会第二日目は「食のこと」でした。

今日も各テーブルには季節の花と涼し気なリーフが飾られていました。ただ、今日はその隣に、大きな白いお布巾のかけられたトレーらしきものが置かれています。
何かしら?今日は調理実習ではないはずだけれど、、、というワクワク感の高まる中、司会を務める食グループKさんのご挨拶で講習会が始まりました。


読書

まずは羽仁もと子選集「人生の朝の中に」の読書から。毎回一つのテーブルのメンバーで輪読と感想とを担当します。今回は「目と頭を忘れてはいないか」という箇所でした。
感想の後に読書コーナー担当の食グループYさんのお話が続きます。Yさんがこの章にある、「重くなる紙くずを庭じゅうころがしまわる」という表現を読んだ時に感じられたことなどを、参加者の皆さんはニコニコと頷きながら聞いていらっしゃいました。


心落ち着く読書の時間
会場には会員のお庭から届いた花々が

毎日の食事をおいしく楽しく

さて、今日のテーマ「毎日の食事をおいしく楽しく」の始まりです。
運動、睡眠と並んで、健康の源となるのは毎回の食事。
美味しい食事は身体だけでなく心も健康に育みます。では、健康に暮らすための食事とは?具体的には何をどれだけ食べたらよいでしょうか。

ここでは、厚生労働省が出している栄養素のデータを基に、全国友の会が割り出した、どのような食品をどのくらい摂取したらよいかという具体的な食品の量を学びました。

全国友の会ではこの量を「目安の量」と呼んでいます。特に野菜においての分類には特色があり、野菜の目安の量を青菜、芋類、緑黄色野菜を含むその他の野菜、と分けて考えます。
含まれる栄養素の違いについての解説を聞くと、様々な種類の野菜を摂ることの必要性が見えてきます。奥深い。

次から次へと続く目安の量の説明の合間にも、根菜類の保存方法、いりごまの保存方法、乾物の使用例、などなど食の豆知識が惜しげなくふんだんにちりばめられていて、一言も聞き逃せない!という気持ちになります。

さて、そして次は先程の白いお布巾の話に。
白いお布巾の下にはなにがあったかというと。。。

小松菜ひと束、じゃが芋、ミニトマト、卵、そして「はかり」でした。「目安の量」を数値として学んだら、実際の食品の重さが知りたくなりますね。今日は見た目で予想した「目ばかり」の数値と、手に取って予想した「手ばかり」の数値をテキストに記入した後、それぞれの食品の重さを量ってみました。皆さんワイワイと楽しそう。

「思ったより軽かった!」「小松菜一束、といっても季節によって一束の重さは全然違いますね~」との楽し気な声があちこちから上がりました。正確に量ることも大切ですし、目で見てだいたいの重さがわかるようになると便利!

わが家の一日に摂りたい食品

次は「わが家の一日に摂りたい食品」について。
一人分の目安の量を学んだ次は家族の性別、年齢、人数に合わせてどれだけの食品を購入したらいいか、という内容が続きます。
会場ではテキストに各自の家族の青菜の量を記入し、続きはお家での課題となりました。

防災食

続けて「防災食」の紹介のコーナーです。
いつ大地震が来てもおかしくない今日この頃。非常時用にしっかりストックしておきたい食品の紹介がありました。防災食は食品群別に揃えることがポイントです。
ローリングストックもそうですが、栄養を考えて揃えるという視点を学び、あらためて我が家の備蓄品を見直してみようと思われた方も多かったのでは?

美味しい食事作りのために

そして最後は美味しい食事作りのために
ここでは初心に帰って、食事を美味しく作るコツ、味付けの基本を学びました。
「覚えていただきたいところは。。。」という講師の説明に聞き入る皆さんは
とても真剣な表情です。
味の決め手である塩分濃度の計算の時などには、お母さんと一緒に参加の小学生K君も「小学生でもできる!」と発言。そうなんです、てっきり連れられてきた(失礼)のかと思っていた小学生男子もしっかり聴講してくれていました。頼もしい限りです。

盛りだくさんの内容の濃いあっという間の90分でした。

この後、生活講習会は7月6日まで続きます。
単発のお申し込みをお受けできる場合もありますので、ご興味がありましたら東京第三友の会のHP経由でお問い合わせください。


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