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「※」に惑わされた入園式前夜

皆さんお疲れ様です。ARASKAです。

今日は息子の入園式を終えて、一つの節目を迎えたことで清々しい気持ちなのですが、前日の夜は期待と不安でいっぱいでした。

もちろん期待というのは息子に友達が出来るかな、生活に慣れて大人のようになっていくんだなという、おそらく一般的な親が考えていることと同じ気持ちだと思います。

不安というと、息子が悪さをしてしまったりとか、一緒の時間が減ってしまい気持ち的に疎遠になってしまわないかが一般的だと思うのですが、昨日の不安はそれとは違いました。

私の不安は、ランニングを済ませてnoteを書き終わりそろそろ寝ようかと思っていたその頃から起こり始めました。

入園式の前に説明会があるのですが、それによって今後の日程や持ち物、書類に関して説明がありました。一応その時に何か沢山の事を言われていたのですが、耳には両方とも穴が開いていて、そもそも入っては出て行く構造になっていますからほとんど頭に残ってはいませんでした。

なので耳に入って出て行くその一瞬に書き起こしておいたので、一応寝る前に確認を始めました。もちろんあらかじめ持ち物はまとめてありました。

持ち物を一つ一つ突合し全て合っている事が確認できたので、よしこれでバッチリだと指パッチンをかました時、「※」という保険や責任逃れに使われがちな印が目に留まりました。

※上履きをご持参下さい。

ん?何それ。持ち物に上履きって書けば良くない?

時刻は夜11時でした。こんな時間にどこに上履きが売っているというのでしょう。

私は家の中の、汚れの少ない上履きにも出来そうな靴を探しました。ですが、綺麗なものは明らかに靴としてしか扱うことの出来ないデザインのものばかりで、履きやすいものはまあまあ汚れがあり、とても保育園の子供達が駆け回る床を歩こうとは思えませんでした。

そこでwebサイトで同じような悩みを探すことにしました。

「保育園 上履き 無い」

こう検索すると同じような悩みが出てくるのですが、どうやらコンビニにもあるところにはあるようでした。

私は田舎町に住んでいますので、都会のコンビニでもしかしたら置いてるかもしれないという程度のものは置いている訳がありません。ですが諦めるわけにはいかないので、近辺のコンビニを全て回る事にしました。8店舗を回り絶望を隠せなくなってきた頃にはもう翌日になっていました。

仕方ないですが、ここまでしたのに手に入らないのが悔しくて堪らなかったので、コンビニで働いている先輩に連絡を入れました。

コンビニってスリッパ売ってます?と送ると、あるよーと返ってきました。

え?あるの?と拍子抜けしてしまって、今までの苦労は胸の内で水の泡になり、そのまま泡を吹いてそれはそれは蟹と会話が出来そうなほどでした。人と接触することが自粛されるこのご時世ですが、人とのつながりは大事ですなと痛感しました。

先輩は勤務中とのことなので、急いでその先輩の働くコンビニに向かうのですが、普段通っているバイパス道路が通行止めになっていて行手を阻んで来ることもあり、30分の時間を要しました。

セブンイレブンだったのですが、あのスリッパめちゃくちゃいいですね。洗えるしブラウンなんで家で普通に履けます。会計を済まして帰ると時刻は深夜1時を回っており、そっと嫁と子供が寝る隣で眠りにつきました。

そして入園式当日の朝、なんだかんだでバタバタしてギリギリになってしまったのですが、保育園に到着すると、同時刻に到着する家族もちらほら見受けられ、日本人の悪いところかもしれませんが少し安心してしまいました。

そして玄関で快く迎えられて靴を脱ぐと、上履きがありません。忘れてきてしまったのです。

なんてベタな展開にはなりません。あれだけ苦労して忘れ物をするはずがありません。

意気揚々とスリッパを出したのですが、なんの間違いか誰も上履きを出そうとしないのです。さらに靴を脱いでそのまま中に入っていきます。

周りとの違いと前日の焦りが途端に無性に恥ずかしくなってきて、足で履くはずのスリッパを手で履き、そのままカバンの中に押し戻され、昨日の夜のことは無かった事にしてくれと上から言い渡されたかのように、何事もなかったような顔付きで裸足で入園式に臨みました。

いや私も無いなら無いでいいとは考えました。ですが周りが上履きを履いていて私達だけが履いていなかった場合、周りは私達のことを気遣って行動しなければならなくなりますので持っていくしか無かったんです。

もう二度と「※」は信用しません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

書くために本を読みます! 本の経済が潤いますように!