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犬の殺処分問題を解決する方法

 犬の殺処分問題がセンセーショナルに報道されている。純粋無垢な犬たちが収容されていく姿は心に迫るものがある。殺処分頭数は、ボランティアや保健所の方々の誠心誠意の努力のおかげで、年々減っている。しかし、殺処分問題を根本から解決することはできていないし、関係者の方々の苦労も大きい。ボランティアの方々は、人生を捧げるくらいの苦労をしながら、この問題に取り組んでいる。本エントリでは、犬の殺処分問題を根本から解決する方法について、持論を述べたい。

犬を殺処分する理由

 そもそも、なぜ犬を殺処分するのか。この問いは、なぜ猫・カラス・コウモリは殺処分しないのか、という問いにも関係している。

 大きな要因は、狂犬病の危険性だ。狂犬病は人間にとっても恐ろしい感染症で、発症した場合の致死率は100%近い。また、犬はそれなりに身体が大きいし、他の動物に比べて人間との接触機会が多いと言えよう。咬傷事故それ自体の危険性、そして狂犬病罹患の危険性、この二つの要因から、野良犬の存在を許してはいけない。

二種類の野良犬

 野良犬には二種類あると思う。第一に、今まで家庭で飼われていたものが逃げたor逃がされて発生した野良犬。第二に、野生下で繁殖した野良犬(いわば野犬)である。思うに、第二の野良犬はかなりの数が処分されたように思う。現に、都会で野犬の姿を見ることはないと言っても過言ではない。しかし、第一の野良犬が毎年それなりの数発生してしまうからこそ、第二の野良犬が発生する原因が残り、その対策のために、公衆衛生維持のためのコストがかかってしまっている。殺処分問題を解決するには、第一の野良犬の発生を防ぐことが大きなカギであると言える。

殺処分問題を解決する方法

 殺処分問題を解決する方法は、犬をペットにするコストを上げることだ。犬をペットとして迎え入れやすい環境があるからこそ、安易な飼育が行われている。このことが第一の野良犬の発生の原因となっている。犬をペットにするコストを上げる、すなわち、犬の登録を厳格にしたり、犬を逃した場合の罰則を強化することで、安易に犬を飼うケースを減らす。

 もちろん「ペットを飼いたい」という人間の需要があることも理解をしている。ペットを飼う理由として、愛玩動物として癒やしを得たいこと、トロフィーとして飼い主の裕福さをアピールしたいこと、命とのふれあいの中で子供に教育をしたいことなどの事柄が挙げられよう。これらの需要に対しては、野生に逃げても問題のない動物をペットとして奨励すればいいと考える。例えば、ハトやカラスくらいなら野生に逃げても問題は少ないように思う(要検討)。ハトやカラスにも品種改良を施すことで、知能を高めたり、羽根の色を豪華にしたりすることはできよう。

まとめ

 私の結論としては、犬の殺処分問題を解決するには何より、家庭から放擲される飼い犬(第一の野良犬)の数を減らすことが重要ということ。そして、それを実現させるために、ハトやカラスなど、狂犬病のような恐ろしいリスクを考えにくい動物をペットとして奨励すること。この二つが重要であると考える。

 一方で、ハトやカラスであっても、人間と密接に行動をとることで人獣共通感染症が発生することが予想される。それ故、「逃げてもいい動物」とは何か、判断することは難しい。ぜひコメント欄で、どんな動物がペットにふさわしいと思うか、皆さんのアイデアを教えて欲しい。

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