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セレンを知らないと必ず損をする(セレンの健康効果とサプリ)

セレンは、あまり聞き慣れないミネラルですが、その健康効果は想像をはるかに超えます。

そこで今回は、セレンが持つ数々の健康効果、セレン不足で起きやすくなる症状、セレンのサプリについて解説します。
(記事の文末に動画を添付しています)

セレン不足は本当に怖い

セレンが不足した場合に起きやすくなる症状を列挙します。 

心筋症、筋力低下、筋萎縮、
爪の白色化、高血圧、乳がん、
前立腺がん、肺がん、大腸がん、
関節炎、多発性硬化症、肉体疲労、
過労、精神の減退、更年期症状、
甲状腺腫、甲状腺機能低下、
クレチン症、精子減少、流産 etc.

これを見るだけでも、セレンが重要なミネラルであることが理解できます。

セレンの代表的な健康効果4つ

①強力な抗酸化作用 

体内で発生する活性酸素を除去して、体を傷つける炎症を防ぎます。
セレンは2通りの抗酸化作用を持ちます。 

一つはセレン単独での抗酸化作用。
ビタミンCやビタミンEの抗酸化作用よりもずっと強力です。

もう一つは、元々体に備わっている抗酸化酵素、グルタチオンペルオキシターゼの構成分子(補欠分子族)の役割をする。

セレンが抗酸化作用に働く際には、ビタミンEも一緒に摂っていると相乗効果が期待できます。
セレン+ビタミンEはセットで考えてください。   

②甲状腺機能の正常化 

セレンは、甲状腺ホルモンであるチロキシン(T4)を、より活性型であるトリヨードチロニン(T3)に変換するためにも必要な物質です。

甲状腺機能低下は、
むくみ、全身の倦怠感、体の冷え、
皮膚が乾燥する、体重が増える、
月経の異常

といった症状を導きます。

③ガン予防 

中でも、先ほども挙げた、
乳がん、前立腺がん、肺がん、大腸がん
における予防効果がとくに高いようです。

具体的に、ガンに対するセレンの予防効果は、次の3つです。

1,ガン細胞をアポトーシス(自然死)に追い込む

2,P 53(ガン抑制遺伝子の代表的なもの)の活性化

3,新生血管の抑制(栄養の取り込みと転移する経路)

この3つの効果によって、セレンはガン予防に働きます。

④重金属の解毒と排出

水銀、カドミウム、鉛、ヒソは有害ミネラルとも言われます。
有害ミネラルは、マグネシウムや亜鉛、鉄など、有益なミネラルの働く場所に先回りして入ってしまい、働けなくしてしまいます。

有害ミネラルを取り除くことは、有益ミネラルを摂取するのと同じぐらい大切です。

セレンは、有害ミネラル、中でも水銀の毒性を軽減させる効果を持っています。セレンを含む何らかの酵素が水銀と結合して、水銀を体外に排出してくれるようです。

なお、③ガン予防と④重金属の解毒は、
亜鉛を一緒に摂っていると相乗効果が期待できます。

その点に関しては下の記事で解説しています。
予防意識の高い方は、ぜひお読みください。


セレンのサプリは必要か?

厚生労働省が定めるセレンの1日当たり推奨量は25〜30μgです。
この推奨量は、これを大きく下回ると、最初に述べたあらゆる症状が出やすくなる、というレベルです。

セレンの重要な仕事である、
強力な抗酸化作用、甲状腺機能の正常化、
ガン予防、重金属の解毒と排出

を十分に果たすには、大幅に増やして
100〜200μgの範囲で摂っていただきたいと考えます。

セレンは圧倒的に魚介類、甲殻類に多く含まれます。     
日頃から魚介類、甲殻類を多く食べる人は、セレンを100μg以上は摂取できているはずです。

が、魚介類、甲殻類をほとんど食べない人は、セレンがかなり不足している(多分50μg以下)可能性があります。

「その場合にはセレンのサプリを飲んで」
と言いたいところですが、必ずしもそうではありません。

セレンの単位はμgです。
μgmgの千分の一。

200μgとは言っても0、2mgという僅かな量です。
この量であれば、セレンの個別サプリを飲まなくても、マルチビタミンミネラルに含まれています。

輸入品マルチビタミンミネラルの多くは
200μgのセレンを、少ないものでも
100μgのセレンを含んでいる場合がほとんどです。

私が飲んでいる
Life Extention[Two Per Day]
にも、200μgのセレンが含まれています。

セレンには過剰症が存在する

私は、普通に魚介類を食べますので、合わせて300μg前後のセレンを摂取していると思っています。
もしここに、セレンの個別サプリで上乗せしたらどうなるでしょうか。

セレンサプリは国内メーカー商品はほぼありませんが、iherb で探すと結構出てきます。
1日の目安量は100μgか200μgです。

もし私が200μg上乗せすると、合計約500μgに達します。
500μgは過剰摂取のおそれが出てくる量です。 

セレンには過剰摂取が存在し、そのため厚生労働省は成人の上限量を
350〜450μgに定めています。

セレンの過剰摂取で起きやすくなる症状は、
悪心、吐き気、胃腸障害、神経障害、
心筋梗塞、呼吸困難、腎不全、食欲不振、
頭痛、高比重リポ蛋白 (HDL) 減少、脱毛
下痢、爪の変形、関節痛、免疫抑制

などです。

この理由から、セレン個別サプリは必要ない。
食事+マルチビタミンミネラルのセレン含有量で十分かつ過剰摂取を回避することができる
というのが、この動画での結論です。 

まとめ

セレンの数ある健康効果の中で、代表的な4つは

①強力な抗酸化作用 
②甲状腺機能の正常化 
③ガン予防
 
(乳がん、前立腺がん、肺がん、大腸がん)
④重金属の解毒

この4つの効果を十分に発揮するためには、1日100〜200μgの摂取を推奨します。
100〜200μgであれば、輸入品のマルチビタミンミネラルには、同じ量のセレンが含まれています。

したがって、食事+マルチビタミンミネラルのセレン含有量で十分であり、そこに個別サプリを上乗せすると過剰摂取の懸念が出てきます。
過剰摂取にはくれぐれも注意してください。

この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。


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