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モズクの季節だ!【海藻類は長寿の食べ物だった】
沖縄では今、モズクが旬を迎えています。
モズク、昆布、ワカメ、海苔
などの海藻類は、きわめて栄養豊富です。
そこで今回は、
海藻類が腸内環境を改善して、免疫力を引き上げる、
長寿の食べ物であることを解説します。
(記事の文末に動画を添付しています)
長寿の島だった沖縄は海藻類が豊富
沖縄では、3月後半から生モズクがスーパーの店頭に並びます。
![](https://assets.st-note.com/img/1680581609932-27bsyV8kAz.jpg?width=800)
大体6月の前半くらいまでで、約3か月間です。
モズクは美味しいだけではなく、じつに栄養豊富で長寿の食べ物です。
沖縄は、かつては健康長寿の島ということで有名でした。
女性男性ともに平均寿命ナンバー1でした。
その理由については諸説あります。
・温暖な気候
・助け合いの精神(ゆいまーる)
・大家族の中で老人が孤独を感じにくい
食べ物関連では、戦後しばらく主食が米(白米)ではなくて芋(ビタミンCや食物繊維が豊富)だったのがよかったとか・・・
その中の一つに、
海藻類をよく食べていたという説があります。
沖縄の人は本当に海藻類をよく食べます。
1〜3月はアーサ(あおさ)が旬の時期です。
沖縄は、一人当たりの昆布消費量が一位であることで知られています。
これは、昆布で出汁をとるだけではなく、炒めて食べる(クーブイリチー)習慣があるからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1680581609901-jeJ0TfaI59.jpg?width=800)
それ以外にも、海ぶどうやモーイという海藻もあります。
では、海藻類がどうして長寿に繋がるのか、本題に入ります。
ミネラル(ヨウ素、マグネシウムetc.)
海藻類はビタミンとミネラル、中でも、海の生き物はミネラルがたっぷりです。カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、ヨウ素などです。
海藻類のミネラルでもっとも有名なのはヨウ素です。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料であり、ヨウ素が不足すると新陳代謝が滞ったり、成長ホルモンの分泌が悪くなったりします。
![](https://assets.st-note.com/img/1680581609993-BlnPM4PcoL.jpg?width=800)
ヨウ素に関しては摂り過ぎも懸念されていますが、それについては、また後ほど触れます。
ヨウ素も大切ですが、マグネシウムが多いのも海藻類を食べてほしい理由です。
マグネシウムは600以上の役割を持つ最重要ミネラルですが、日本人の摂取量は不足気味です。
原因の一つとして、海藻類の摂取量が減っていることがあります。
マグネシウムについては、以下の記事で解説しています。
水溶性食物繊維
もう一つ、海藻類の栄養素で注目すべきは水溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維の効果は、下の4つです。
![](https://assets.st-note.com/img/1680581609891-WtooxTrRqi.jpg?width=800)
腸内環境の良し悪しが免疫レベルを決定づけるのは、今では半ば常識です。
そこに不可欠なのが水溶性食物繊維です。
さらに右上のマスを見ると、水溶性食物繊維は糖尿病や(コレステロール抑制により)動脈硬化の予防にも働くことが分かります。
動脈硬化は心疾患や脳血管疾患だけではなく、高血圧のリスク要因でもありますので、海藻類が“長寿の食べ物”だというのも何となくうなづけます。
下の表は、水溶性食物繊維の含有量を一食分に直したランキングです。
![](https://assets.st-note.com/img/1680581730745-gpzrkNunpd.jpg?width=800)
ヒジキと寒天(海藻)がワン、ツーを占めています。
フコイダン
水溶性食物繊維の一種、フコイダンが近年とくに注目され、研究も進んでいます。
フコイダンは、モズクやコンブ、ワカメ、メカブなど褐藻類に含まれる特有のヌメリ成分です。
フコイダンには、抗ウイルス作用に加えて、抗ガン作用等さまざまな生理機能が解明されています。
ただ、フコイダンの抗ガン作用とは言っても、フコイダンがガン細胞を消滅させるというエビデンス(科学的根拠)はありません。
おそらく、ガンの予防には有効かもしれませんが、治療効果は現在のところ未知数です。
ヨウ素の過剰摂取について
ヨウ素を長期間過剰に摂取すると、
甲状腺機能低下症、甲状腺腫、甲状腺中毒症
が起こる可能性があります 。
それ以外にも、
体重減少、頻脈、筋力低下、皮膚が熱い
などの症状が見られることもあります。
多くの場合、ヨウ素の摂取を控えれば元に戻りますが、それでも摂り過ぎには注意が必要です。
日本人成人の耐用上限量(安全だと思われる上限)は
3,000μg、3mgです。
ヨウ素を多く含む食品のランキングはこの通りです。
![](https://assets.st-note.com/img/1680581730885-4RTyWOeqDQ.jpg?width=800)
圧倒的に昆布です。
1位から3位までを独占、しかも量が桁違いです。
沖縄の人も沖縄以外の人も、毎日コンブ(クーブイリチー)を食べるのはお薦めできません。
コンブは時々にして、いろんな海藻類をバランスよく食べることをお薦めします。
まとめ
海藻類に含まれる栄養素、一つ目はミネラルです。
カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、ヨウ素などがあります。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料であり、ヨウ素が不足すると新陳代謝が滞ったり、成長ホルモンの分泌が悪くなったりします。
また、最重要ミネラルであり、日本人が不足しがちなマグネシウムも、海藻類から摂りたい貴重な栄養素です。
海藻類に含まれる栄養素、もう一つは水溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維の4つの効果は、
・便通改善
・善玉菌を増やす
・血糖値・コレステロール値抑制
・有害物質の排除
水溶性食物繊維は、腸内環境の改善に大きく貢献するだけではなく、糖尿病や動脈硬化の予防にも働きます。
水溶性食物繊維の一種であるフコイダンは近年とくに注目され、
抗ウイルス作用、抗ガン作用等
さまざまな生理機能が解明されています。
ただし、フコイダンがガン細胞を消滅させるというエビデンス(科学的根拠)はありません。
ヨウ素を長期間過剰に摂取すると、
甲状腺機能低下症、甲状腺腫、甲状腺中毒症
が起こる可能性があります。
含有量がとくに多いコンブの食べすぎは気をつけてください。
この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。
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