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【最新情報あり】第6波の切り札になるかもしれない5-ALA サプリメントの話です

2021年の2月、一つの学術論文から、新型コロナウイルスとの関係において注目されることになった5ALAという物質。
この5 -ALAとは一体何なのか。5-ALAは本当に新型コロナに対して有効なのか。5 -ALAのサプリメント事情はどうなっているのか、ということについて解説します。

2022年1月11日に発表された最新情報もあります。
(記事の文末に動画を貼っています)

5-ALAとは何なのか

5-ALAの正式名称は5アミノレブリン酸といい、私たちの体内にも存在する天然のアミノ酸の一種です。5-ALAと新型コロナウイルスとの関係に着目したのは、長崎大学の北潔教授です。

北教授の専門はウイルスではなくてバクテリアや寄生虫の研究です。5-ALAが熱帯感染症のマラリアに効くのではないかと考えて研究を進めていました。
5-ALAのマラリアに対する効果は治験や臨床研究の段階に入っています。

そんな中、新型コロナのパンデミックが起きましたが、コロナウイルスの遺伝子構造を見ると、マラリア原虫にも存在するG4(グアニン4重鎖)と呼ばれる構造を多く持っていることが分かりました。

5-ALAはG4の生成を阻害することによってマラリア原虫の増殖及び再感染を阻害します。
であれば、新型コロナウイルスのG4にも5-ALAが働き掛けて、何らかの効果があるのではないかと考えました。

そこで北教授は、同じ長崎大学のウイルス専門グループの協力を得て5-ALAと新型コロナの研究をスタートしました。その結果、試験管内において、5-ALAが新型コロナウイルスの増殖を100%阻害することが明らかになりました。

このグラフがそれを表しています。やや分かりにくいですが、正常細胞がほとんど生存しているのに対して、新型コロナウイルスを選択的に死滅に追い込んでいるのが分かると思います。

5-ALAの新型コロナに対する4つの働き

5-ALAは、新型コロナウイルスに対抗する4つの働きを持つと、北教授は考えています。

①ウイルスの細胞への侵入を阻害 

ウイルスの表面にはスパイクタンパクという突起があり、これがヒトの受容体ACEⅡと結合すると、体内にウイルスが侵入します。
5-ALAが産生するプロトポルフィリンⅨ、あるいはヘムがあると、これがウイルスのスパイクタンパクと結合して、ヒトの受容体との結合を妨げます。
これによって、ウイルスの体内への侵入と感染を予防します。

②ウイルスの増殖を阻害 

これは先ほど記した、ウイルス中のG4構造が関係しています。
ここでも5-ALAがつくるプロトポルフィリンⅨ、またはヘムが、今度はウイルスの遺伝子にあるG4構造に結合して、G4構造が機能しなくなります。
G4構造はDNAの複製やRNAの結合や切断に関わるため、これが機能しなくなるとウイルスは増殖することができなくなります。 

③重症化の予防 

5-ALAには抗炎症作用があることが分かっています。これによって、肺炎などの悪化で重症化することを防ぎます。 

④後遺症のケア

5-ALAは細胞にあるミトコンドリア(エネルギーを生み出す所)を活性化させて、体に活力を戻します。新型コロナウイルスの後遺症として多くある体力の低下による疲れやすさや集中力の低下などに効くことが期待できます。

4つの働きを説明しましたが、何と言っても ①ウイルスの侵入を阻害②ウイルスの増殖を阻害、これが5ALAオリジナルの注目される機能です。

【最新情報】変異株に対しては

5ALAの変異株に対する研究も進行中でしたが、(以下、昨年時点でのコメント)北教授によると、どのような変異株であってもG4構造を持つことに変わりないので、G4構造に結合するという5-ALAのメカニズムを考えると、変異株であっても原理的には対応できるということです。

ここで1月11日に発表された最新情報です。

長崎大学は11日、天然のアミノ酸「5-アミノレブリン酸」=通称「5-ALA」に、デルタ株を含む4種類の変異株の感染を抑制する効果が確認されたと発表しました。
「5-ALA」は日本酒や納豆などに含まれ、すでに抗がん療法や健康食品などに使用されています。
長崎大学によりますと、培養細胞を使った実験で抗ウイルス効果が示され、「5-ALA」が「今後新たに出現する変異株にも有効である可能性が示唆された」ということです。
北教授は、オミクロン株に対しても原理的には効果があるとみていて、近く実験にとりかかる予定です。 今回効果が確認されたのは、アルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株の4種類です。
北教授は、すでにオミクロン株を入手していて、「実験を始めれば数日で結果が出る」と話しています。

(テレビ長崎のニュースから)

あとは、培養細胞ではなく、人体でも同様の効果を発揮できるのか、その場合、予防にはどのくらいの量が必要か、治療にはどのくらいの量が必要か、といった検証の結果が楽しみです。

(追記:3月10日)
5ALAの最新情報はこちらです。

5-ALAの摂り方

5-ALAは体内でも作られますが、17歳前後をピークに合成量はどんどん下がります。したがって中高年の体内合成はあまり期待できません。

5-ALAは上記ニュースにある日本酒、納豆のほか、トマト、ほうれん草、ワイン、黒酢などの食品からも摂れます。
しかし、10mgの5ALAを摂取するのに、例えばトマトであれば102kg以上、ほうれん草なら50kg以上が必要です。

食品の5-ALAでウイルスに対抗するのは事実上不可能、非現実的です。
となると、サプリメントに頼るしかありません。

5-ALAのサプリメントは?

5-ALAのサプリメントは、長崎大学と共同で研究を行ったネオファーマジャパンというメーカーから販売されています。
5-ALAは、マラリアやコロナウイルス以外にも、糖の燃焼を促進する、疲労感を軽減する、睡眠の質を改善するなど、多彩な働きを持っています。

ちなみにネオファーマジャパンは、UAEに籍を置く大手製薬会社ネオファーマと日本企業との合弁会社です。
製薬会社の技術や品質管理が用いられていることから、商品のクオリティーはかなり信用できそうです。

また、5-ALAは元々体内に存在するアミノ酸ですので、安全性については全く問題ありません。長期間摂取しても安全です。

このサプリメントは、50mgのカプセルが60粒入っています。
長崎大学の北教授は「予防に摂るのであれば、50〜100mgあれば十分ではないか」というコメントを出していますので、1日1粒か2粒ということになります。

価格は、Amazonや楽天市場で7千円台で販売されています。
また、DHC ブランドでも販売されています(中身はネオファーマ製)。

誰にでも推奨はしません

そうなんです。ちょっと(かなり?)高いのです。
1日2粒飲めば、1か月で7千数百円!

私は 12〜13種類のサプリメントを飲んでいますが、そのほとんどが1か月分1000円以下です。それ以外もすべて1000円代で、1か月分で2000円を超える商品は購入していません。

サプリメントは、基本的に生活習慣病の予防のために飲むものですので、一時的ではなくて、ずーっと続けていくものです。

予防は何より大切ですけれども、だからといって予防ばかりに予算を掛けることもできません。
その意味でコスパは重要だと考えます。

ただし、5-ALAを用いた新型コロナ対策はずーっと続くわけではありません。
収束するまでの期間限定ですので、そう考えてその期間、第6波が来てしまった今の期間に限って飲むというのは、一つの方法かもしれません。

誰にでも積極的に推奨するものではありませんし、その効果を保証するものでもありません。
最終的には、皆さんそれぞれで判断されてから、購入そして摂取してください。

また5-ALAサプリメントを飲んだとしても、それだけに頼ることなく、ウイルスに対抗する栄養素、タンパク質、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛などもしっかり摂ること、十分な睡眠と適度な運動、ストレスケアを含めて免疫力を高めておくことが大切であることを最後に強調しておきます。

この記事の内容は動画もアップしています。合わせてご覧ください。

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