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αリポ酸/驚くべき5つの健康効果とサプリ

今回取り上げるαリポ酸は、意外にも知名度が高いとは言えません。
ですが、αリポ酸のきわめて幅広い役割を知れば、摂らなければ損だと誰もが思うはずです。

しかも、αリポ酸はサプリの価格が高くないのも大きな魅力です。

この記事では、αリポ酸の驚くべき5つの健康効果と、αリポ酸サプリに関して完全解説します。
(記事の文末に動画を貼付しています)

驚くべき健康効果①強力な抗酸化作用

αリポ酸のもっとも知られている役割は、活性酸素を除去する抗酸化作用です。

ですが、ただの抗酸化作用ではありません。 
幅広く、あらゆる場面で活躍するマルチな抗酸化栄養素です。

まず、αリポ酸単独での抗酸化力です。
その驚くべき抗酸化力は、ビタミンCやビタミンEの約400倍にもなります。

これだけでもスゴいですが、本当にスゴいのはここからです。

通常、抗酸化物質は水溶性か脂溶性に分かれます。
たとえば、ビタミンCは水溶性、ビタミンEは脂溶性です。
働く場所も、水に溶ける部分か油に溶ける部分かに限定されます。

ところが、αリポ酸は水にも油にも馴染むため、活性酸素除去に働く場所が限定されません。  
αリポ酸は、その分子構造の両端に、水に馴染む部分と油に馴染む部分を持ち合わせているため、それが可能になります。

細胞レベルで説明すると、脂質を材料とする外側の細胞膜にも、内側の細胞質にも抗酸化作用を発揮します。
こんなスゴいことができるのは、αリポ酸だけです。

驚くべき健康効果②抗酸化物質の再生

αリポ酸は単独で抗酸化作用に働くだけではなく、さまざまな抗酸化物質の再生をします。 
活性酸素を除去して仕事ができなくなった状態の物質を、もう一度抗酸化作用の仕事をさせるべく戻すことです。

活性酸素を除去して自ら酸化した物質を
「還元」する、あるいは
「血中濃度を維持する」とも言います。

具体的に再生する物質、栄養素は、
ビタミンC、ビタミンE、
コエンザイムQ10、グルタチオン

の4つです。

ビタミンCは水溶性、ビタミンEは脂溶性のそれぞれ抗酸化物質です。

コエンザイムQ10も脂溶性物質ですが、細胞の中のミトコンドリアという小器官で働きます。 
ミトコンドリアは、エネルギーを生み出す発電所のような器官です。

その発電所のタービンを回すのが、コエンザイムQ10です。
コエンザイムQ10は、エネルギー代謝の影の主役です。

それとともに、ミトコンドリアが活性酸素によって攻撃されるのを防ぐ抗酸化作用の役割も果たします。

ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10それぞれ重要ですが、それにも増して強力な抗酸化作用をはじめ、健康増進に働くのがグルタチオンです。

グルタチオンは体内でつくられるトリペプチド、3つのアミノ酸からできる化合物です。

きわめて強い抗酸化作用に働くため、
ガン、動脈硬化をはじめとした生活習慣病の予防、
老化防止や美容効果も期待できます。

それ以外にも、
薬物やアルコールの解毒・デトックス作用、
インフルエンザ等の抗ウイルス作用、
抗炎症作用、放射線障害予防、
白内障予防など、マルチな健康効果が期待できます。

αリポ酸は、そのグルタチオンの再生、血中濃度維持に働きます。

驚くべき健康効果③糖尿病および合併症予防

αリポ酸は、糖質のエネルギー代謝を促進します。
それによって、血糖値を正常に戻したり、糖尿病による合併症の予防にも働きます。

αリポ酸は元々、糖尿病の治療薬としての扱いでした。
2004年、一般食品として扱えるようになったために、それ以降αリポ酸サプリが販売された、という経緯を持っています。

糖質の代謝がよくないと、糖尿病のリスクだけではなく、糖質が脂肪となって蓄積する、肥満のリスクも抱え込みます。

αリポ酸は糖質の代謝促進によってこれを防ぎ、肥満の予防、ダイエットにも役立ちます。   

驚くべき健康効果④有害金属の蓄積防止

いわゆるデトックスです。

αリポ酸分子の中には、チオール基と呼ばれる硫黄成分を含む構造があります。 その硫黄部分が、重金属、有害ミネラルの水銀、鉛、カドミウム、ヒ素、ニッケルなどを吸着して体外に排泄します。

ここで重要なのは、αリポ酸が血液脳関門という脳の関所、検問所を通過することができることです。 

それによってαリポ酸は、脳細胞が酸化するのを防ぐだけではなく、脳内の重金属を吸着して外に排出します。
とくに、水銀が脳に蓄積するのを防いで、水銀による神経毒性から脳を保護します。

驚くべき健康効果⑤抗がん作用

α-リポ酸はがんに対抗する働きもあります。
α-リポ酸はがんの発生と促進の両方の段階を阻害します。

細胞レベルでは
①がん細胞のみに選択的に細胞毒性を発揮することで、アポトーシス(自然死)を増加させる
②細胞をがん化させる転写因子(NFκB)の活性を阻害して、がん細胞の増殖を抑える。
2つの働きがあります。

具体的には、
乳がん、卵巣がん、大腸がん、肺がん、
白血病
の生存率と増殖を低下させ、
甲状腺がんでは転移に必要な細胞の働きを阻害する、という研究報告があります。

αリポ酸の抗がん作用については、まだまだ論文、エビデンスが少ないのが現実です。
今後の研究結果に期待したい所です。

αリポ酸サプリについて

αリポ酸は、牛や豚のレバー、ほうれん草、トマト、ブロッコリーなどの食べ物に含まれて、また体内でも合成はできます。
けれども、含有量、合成量はどちらともわずかであり、体内合成は40歳を過ぎると、もうほとんどありません。

αリポ酸で健康レベルを引き上げたい場合には、どうしてもサプリの力が必要です。

αリポ酸の1日当たり必要量について簡単に触れます。
ビタミン、ミネラルのように明確な目安はありません。

が、ここまで解説したαリポ酸が持つ働きを十分に発揮させたいのであれば、
少なくとも100mg、
できれば200mg前後、
最大で300mgくらい

の摂取が望まれます。

国内外メーカーのαリポ酸サプリ

国内大手メーカーですが、選択肢が少なく、事実上DHC一択です。

αリポ酸が1日当たり210mg含まれていて、価格も手頃です。

次に輸入品です。
ここでは3つのメーカーをチョイスしました。

Doctors Best

Doctors Bestは150mgと300mgがあります。
このあと理由を述べますが、いきなり300mgはやめて、まずは150mgから始めてください。

Source Natural

Source Naturalは200mg。
含有量的にはちょうどいい感じです。


NowFoods

NowFoodsは100mgと250mgの2種類です。
Doctors Best 同様、いきなり250mgはやめて100mgから始めるのが無難です。 

αリポ酸サプリ摂取の注意点

過剰摂取のリスクです。
αリポ酸の過剰摂取によって考えられるリスクは、低血糖です。

αリポ酸には糖質のエネルギー代謝を促進する働きがあることを、先ほど説明しました。
ただ、それが行き過ぎると、血糖値が下がり過ぎて低血糖になる可能性があります。 

糖質制限食をしている人や元々低血糖気味の人は、とくに注意が必要です。
どのくらいの量で過剰なのかは、個人差があり数量は特定できません。

が、少なくとも、数メーカーがラインナップしている1日当たり600mgの商品は、日本人には多すぎるので、購入は絶対見合わせて下さい。

では、
Doctors Best
Source Natural
NowFoods

お薦め商品はどれかというと、今回は絞れません。 
あえて言えば、皆さん一人一人でお薦め商品は異なります。

紹介した商品を含有量別に並べ直してみます。

NowFoods           100mg
Doctors Best      150mg
Source Natural  200mg
NowFoods           250mg
DoctorsBest       300mg

この中で、低血糖にならない範囲内で一番含有量が多い商品がその人にとってのお薦め商品です。

ただ、先ほど触れたように、最初は(低血糖でない人でも)150mgか200mgから始めて、徐々に300mgまで増やしていくのが安全です。
くれぐれも、600mgはダメとは言いませんが、自己責任で飲んでください。

なお、DHCのαリポ酸は2粒で210mgです。
210mgでも多いという人は、1日1粒だけ飲んでください。

Rリポ酸サプリについて

αリポ酸には、プレミアムなRリポ酸が存在します。
Rリポ酸は、αリポ酸の吸収性と生体利用率を高めたものです。

Rリポ酸とαリポ酸の生体利用率を比較すると、概ね3:1と言われます。
Rリポ酸がαリポ酸の約3倍です。

クオリティ的には圧倒的にRリポ酸が上回ります。
が、価格もまた大幅に上昇します。

予算に余裕がある人は、Rリポ酸も選択肢の一つです。

まとめ

[αリポ酸 驚くべき5つの健康効果]

①強力な抗酸化作用 
②抗酸化物質の再生  
③糖尿病および合併症予防 
④有害金属の蓄積防止 
⑤抗がん作用
 

αリポ酸サプリは、低血糖にならない範囲内で、1日300mgを上限にもっとも含有量が多い商品を選んでください。

この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。




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