良いことは良い人が言わないと響かない

巷には色々な良い言葉が溢れている.「努力は必ず報われる」「人を信じろ」「命は平等」とかだ.

それでも普通に生きていれば,努力は当たり前のように裏切ってくるし,人を信じても裏切られるし,世界の紛争地域を見れば命は平等でないことぐらいわかる.

それでも度々人々の心を震わし,言い方を変えただけの名言と呼ばれるものが世に溢れているのはなぜだろう.

それは多分良い人が言っているからだと思っている.良い人は尊敬している人だったり,憧れている人だったりする.とりあえず各個人で勝手に良い人,興味ない人,悪い人に分けた時,良い人に分けられる人だと思う.

トランプが「命は平等だ」とか言っても,何言ってんだよと思う人もいれば,なんか言っているなと思う人もいれば,さすがアメリカの大統領は言うことは違うぜ!とか思う人もいる.

ロンドンオリンピックボクシングミドル級金メダリストの村田が,あるテレビ番組で「誰が言うかが大事」と言っていた.その時はあまり腑に落ちなかったけど,最近その意味がなんとなくわかるようになってきた.

良い言葉は巷に溢れている.それでも世界はたいして良くなっていないし,自分も大きく変わっていない.良いことは良い人が言わなければならない.あの時から村田は,自分にとって良い人に変わったのだろう.

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