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3万円から楽しめる,広角レンズのすすめ【SAMYANG 12mm F2 】

この記事は「ミラーレス・一眼レフカメラを買ってはみたもののスマホと同じ写真になってしまう」という方や「新しいレンズを買って写真表現の幅を広げたいと」という方向けです!私自身も以前は,広角の写真を撮影してみたいけど広角レンズは高いので避けていました.3万円台のレンズでも楽しめるのでぜひお試しください.

まずは広角レンズによってどんな写真が撮れるのかご覧ください.使用レンズはすべてSAMYANG12mm(フルサイズ換算18mm)です.機材は後半にまとめています.

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夜の金沢,東茶屋街.桜の木と建物が奥から手前へと広がっています.こうした狭い路地で広角レンズを使用すると奥行き感や迫力が感じられますね.少し下から上にとることで桜の広がりも表現しています.
18mm, f/9, 15s, ISO100

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オーストリアはザルツブルクの夕焼けです.西側の空には高さが違う雲が浮かんでおりその高度によって青,紫,オレンジに写っているようです.川に反射した街灯の光も綺麗です.遠くに教会も見えます
18mm, f/9, 15s, ISO100

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東京タワーとロードバイク.三脚に固定して長秒撮影しています.下から上へ煽って撮ることで東京タワーの高さを強調しています.東京タワーの曲線,道路を走る車のまっすぐな軌跡,そして自転車の円という画面構成が美しいなとおもって撮影した一枚です.これらを一枚におさめられるのも広角レンズのおかげです.
18mm, f/9, 10s, ISO100

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東京,葛西臨海公園の夕焼けです.天使が落ちてきているかのような雲でした.夕焼と雲には広角が合います.
18mm, f/9, 0.6s, ISO100, ND400

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オーストリア,ハルシュタットの夜行列車.時期は真冬.凍えながら星を撮っていたところ,運よく列車が走ってきました.冬の天の川と湖面に映る列車の光がなんとも綺麗でした.
18mm, f/2.2, 15s, ISO1250

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長野県,美ヶ原.標高2000mからの星空はやはり格別です.肉眼でもはっきりと見えるほどの天の川です.明るく輝くのはおそらく土星.真夏なのに長袖が必要なほど涼しく,静かな夜でした.
18mm, f/2.2, 15s, ISO1600



いかがだったでしょうか?いずれもSAMYANG12mm(フルサイズ換算:12mm×1.5=18mm)の広角レンズで撮影したものです.建物や景色そのものが美しく写るのはもちろん,空も写すことで迫力が出ているのが伝わると思います.それでは広角レンズの気になるポイントをまとめつつ,次のような項目をご説明していきます!

1.広角レンズとは?

広角レンズとは,肉眼で見る風景より広い範囲を撮影できるレンズのことで,一般的には景色,建築物など大きなものを撮影するときに用いられます.

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カメラ豆知識①
レンズの種類は一般的には以下のように分類されます.
広角レンズ  ~30mm
標準レンズ  30mm~50mm (人間の視野)
中望遠レンズ 50mm~80mm
望遠レンズ  80mm~

広い範囲の撮影だけでなく,次のような写真を撮りたい方には広角レンズがおすすめです.

① 迫力のある写真を撮りたい!
② 星空を撮影したい!

① 迫力のある写真を撮りたい!

狭いところで広角レンズを使用すると遠近感が強調されます.例えば以下の写真では奥から手前にかけて広がる桜の枝や,建物が強調され迫ってくるように見えます.

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真ん中に被写体を置いた場合も同様です.下の写真では本屋さんにいる猫を撮影しましたが,周りの本が山積みになっている店内の雰囲気を写しつつ,猫の存在感を表現しています.

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② 星空を撮影したい!
星空を撮影するには広角レンズの方が撮影しやすいとされています.星空を撮影するには三脚で固定したうえで数秒間の間撮影(シャッタースピードを長く)する必要があります.しかしながらシャッタースピードが長すぎると地球の自転により撮影中に星が動き,動いた分線のように写真が記録されます.星空の写真を撮るときに,線ではなく点で撮影したい場合は以下のような簡単な式でシャッタスピードを計算できます.

星空写真を綺麗に撮るために
500 ÷ レンズの焦点距離(mm)= 限界シャッタースピード(秒)

例①)30mmのレンズの場合
500÷30 = 16.67 →16.67秒までは星が動かずに撮影できます.

例②)18mmのレンズの場合
500÷18 = 27.78 →27.28秒までは星が動かずに撮影できます.

同じ場所で撮影する場合,広角レンズの方が長いシャッタースピードで撮影できます.結果として明るい写真を撮影したい場合には広角レンズが推奨されるということになります.

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2.どのレンズを買ったらいいの?

一般に,広角レンズは広角になればなるほど高価になります.しかし,SAMYANG 12mm F2.0というF2という明るいレンズかつ良い写り,そして3万円台という低価格でおすすめです.

対応カメラ(APS-Cまたはマイクロフォーサーズ用レンズです)
CANON EOSM, SONY, マイクロフォーサーズ(Olympus, Panasonic), Fujifilm

メリット
・F2の明るいレンズで,星空撮影なども可能.
・約250gと軽量.

デメリット
・マニュアルフォーカスなので,速い被写体には向かない.
・F2開放で使用した場合には周辺減光がある.
・レンズマウント部分の印が表面に無い(一応ありますが,内部)ためレンズ着脱時には少し不便.

景色・星空の写真で正確に撮影したい場合マニュアルでピントを合わせるため,デメリットも少なくなります.オートフォーカスでも使いたい方は,純正の広角レンズを購入したほうが良いかもしれません.

それでは良い広角レンズライフをお楽しみください!

3. 使用機材

また上記で使用しているのはすべて以下の機材です.
カメラ :SONY α6300(販売終了)

α6000(α6300の一世代前機種)

可変NDフィルター:K&FコンセプトND2-ND32 D72mm(お使いのレンズに合うものを選択)




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