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毛玉
2023年7月2日 17:58
この記憶、萎れることはなくってよ。珍しく1枚も花びらが落ちることがない日だった。わたしの心かと思った。翌朝、ていねいに椅子が机の下に戻されているのが、ベットから見えた。あなたの心かと思った。普段より多い、乾いた食器たちを戸棚に戻すとき、台所に見えた色たちに潤いがあった。私の心かと思った。昨日は落ちることがなかった白百合は、今朝、1枚散った。でも床には落ちず、コップの水